お肉ラバーを虜にする“仕掛けの多い肉割烹”〈麻布 クマサン〉!
〈麻布 クマサン(kumasan)〉は麻布十番の少し奥まったところに位置する、隠れ家的なレストラン。2018年10月にオープンしてから、2021年9月に現在の店名にリブランドした。選び抜かれた黒毛和牛と食材をかけ合わせたクリエイティブなメニュー、カウンターでのライブ感や1日1組の個室が好評を博し、和牛イノーベティヴとしてのブランドを確立している。ディナーコースの“月ノ輪熊 ~Tsuki no waguma~”(2万5300円)なら、フランス料理にも精通した料理長の北島卓斗さんによるスペシャリテが堪能できるのでオススメ。
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“〜くまの実験室〜 タルタル ラボラトリー”
数あるスペシャリテの中でも、ここでだけしか食べられないのが“〜くまの実験室〜 タルタル ラボラトリー”。黒毛和牛のサーロインを用いた脂がのったタルタルを斬新にアレンジした逸品だ。タルタルの上にはたっぷりのキャビアがのせられていて、塩味が効いている。オリーブオイル、甘い醤油に加えて、エシャロット、べったら漬け、エゴママスタード、松の実、ミョウガ、キウイフルーツ、ウズラの卵黄、シブレット、マイクロトマトとコンディメントが多彩。ひとつずつ試してみてもいいし、いくつかを混ぜ合わせて食べてみてもいい。添えられたクラッカーにのせて味わうと、サクサクとした食感も加わる。これだけタルタルの魅力を引き出した逸品は、なかなかお目にかかれない。
“くまサンド”
ほかのメニューも紹介しよう。“くまサンド”は、希少部位のシャトーブリアンを用いたという何とも贅沢なカツサンド。サクサクっとした衣とシャトーブリアンのやわらか~な食感のコントラストがたまらない。オリジナルブレンドソースは、旨味があって肉との相性も抜群。パンに焼印されているクマのアイコンもキュート!
“ストウブの炊き込みご飯”
“〆のお食事”は“ストウブの炊き込みご飯”。しなやかなハラミ、プチプチっとしたイクラに加えて、菜の花やグリーンピースといった季節の旬材がともに炊き込まれている。仕上げにスモークマシーンで、桜チップの瞬間燻製が行われるから、薫香が漂って至福に包まれる。2杯めは出汁がかけられ、お茶漬け風に味わえるので、違いを食べ比べてみるといい!
ワインは、ブリオッシュの香りが肉に寄り添うシャンパーニュの“ヴーヴ・クリコ イエローラベル ブリュット”や、ボルドー地方の重厚な“シャトー クラーク 2013”といったフランスワインから、濃厚なアロマが出色の“オリン・スウィフト・セラーズ アブストラクト 2020”などのカリフォルニアワインが中心。黒毛和牛の食味を引き出してくれるので、ワインもオーダーしたい。
ライブ感も魅力のカウンター席
メニューは暗号で表記されているので、どういった謎かけになっているのかを考えるのも妙味。“仕掛けの多い肉割烹”だから、彼女もきっとドキドキすること間違いなし!?
●麻布 クマサン(kumasan)
住所:東京都港区麻布十番2-18-8 GRAND LOUVRE 麻布十番B1
営業時間:月・木~日曜 12:00~14:00、18:00~23:00
TEL:03-6722-0468
URL:https://www.qraud.com/brand-list/salon-du-kuma3-azabu/
※サービス料別
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1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口で分かりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。