老舗ブランドの革新的なコラボに注目
レザーブランドの〈ヴァレクストラ〉は、イタリアのミラノで1937年に創立された老舗だ。ユニークなコラボレーションでも知られているが、今回、その相手に選んだのは英国人デザイナーのロス・ラブグローブ。ブランドCEOのサラ・フェレロとともに話を聞いた。
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VALEXTRA
「ブランドの80周年、そしてアポロの月面着陸から50 周年ということで、特別なアイテムを作りたいと考え、ファンだったロスにオファーしました」とサラ。一方ロスは「話を聞いたときは興奮しました。なぜなら〈ヴァレクストラ〉はプログレッシブなデザイナーや建築家の間ではカルト的な人気を誇るブランドだからです。伝統的でありながら、そのような立ち位置にあるブランドは珍しいですから」と語る。相思相愛の両名だが、肝心のアイテムについてサラはこう語った。
「ブランドの中で新たな重要アイテムとなっているスニーカーですが、今の世の中ではこの概念が新しくなってきていると感じます。この “ランダー”はデザイン重視で老若男女を問わずジェンダーレスに履ける“シティシューズ”として、愛用してもらえたらと考えています」
月面着陸への賛同もこめたネーミングが憎いシューズ!
有機的な螺旋状のデザインがロスらしい新世代のレザーシューズ“アイゾン ランダー”。黒、白、赤、シルバーの4色展開。12月下旬発売予定。12万5000円(ヴァレクストラ/ヴァレクストラ・ジャパン)
7月に行われたローンチパーティでは“ランダー”の特徴的な底面を作り出す型もお披露目された
サラ・フェレロ[SARA FERRERO]〈右〉
イタリア出身。マッキンゼーなどでの経験を積んだ後、〈フルラ〉や〈ジョセフ〉にてファッションのキャリアを積み、2015年に〈ヴァレクストラ〉CEOに就任
ロス・ラブグローブ[ROSS LOVEGROVE]〈左〉
イギリス出身。自然や生物が持つ仕組みや美しさを表現する“オーガニックデザイン”の第一人者。〈カルテル〉や〈ハーマンミラー〉などでデザインを手掛ける
雑誌『Safari』11月号 P341掲載
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