今年で55周年を迎えたウールアワード
厳しい評価基準を満たしたウールだけを契約牧場から仕入れ、服地に使用することで知られる〈エルメネジルド ゼニア〉。そもそもこのブランド、100年以上前にファブリックメーカーとして産声を上げたのはご存知のとおり。そのウールへのこだわりは、“トロフェオ”などブランドを代表する生地を使用したスーツに触れればわかるはず。
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- ハートに火をつけて! Vol.93
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- ハートに火をつけて! Fashion Safari Magazine
ブランドではさらなるウールの品質向上を目指し、羊毛生産者のサポートを続けている
ERMENEGILDO ZEGNA
そんなブランドがオーストラリアのスーパーファインウール生産者協会と共同で設立したウールアワードが今年も開催された。そもそもこのアワード、オーストラリアとニュージーランドの羊毛生産者たちの品質管理への並々ならぬ尽力を称えるべく創設された歴史と権威あるもの。55周年を迎えた今年は、去る4月26日にシドニーのホテルで開催されたガラディナーにて、グループ会長のパオロ・ゼニアが、審査を勝ち抜いた受賞者たちを直々に表彰した。ゼニアは「この貴重な繊維に対する評価が高まることで、羊毛生産者のみなさまに輝かしい未来を約束できるはず」と語り、ウール業界の未来に大きな期待を寄せた。
入賞記念に贈られるコンペ採点表
ピア ワン シドニー ハーバーにて開催されたガラディナー
13.9ミクロン以下の最も繊細なウールのみ出品することができるヴァリュス オウレウム トロフィーにて1位を勝ち取ったロス&レベッカブレイク
雑誌『Safari』8月号P217掲載