〈ゼニア〉のリブランドを指揮する男。 自らの装いの哲学が サステナビリティだった!?
どのハイブランドもこぞって口にする、サステナビリティ。それをブームではなく、自らの装いでも実行してきたのが、〈ゼニア〉のアーティスティック・ディレクターのアレッサンドロ・サルトリ。3つのラインをひとつに統合した2021年12月のリブランディング後、初来日した彼に『サファリ』読者への服装のアドバイスを聞いてみた。
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「ロゴやプリントではなく、形や色、素材で着る人の個性を引き出す服がいい」という彼の言葉どおりの“オアジカシミヤコレクション”
ZEGNA
「服は一過性のものではなく、長く愛用できるようにデザインしています。大切なのは自らのスタイル。その芯があるからこそ、古いものと新しいものをブレンドして楽しめる。私は1年に2回、新しいシーズンが訪れると手持ちの服を総チェック。ジャケットからパンツまで手持ちの服をすべて着て、新鮮な目で新たに必要な服がなにかを見極めます」
特に大切なのはシルエットと彼はいう。
「どんなシルエット、どんなイメージにしたいかを先に考えてから、必要なアイテムを決めていきます。それに沿って、ジャケットも信頼するテイラーのもとで仕立て直しをして、常にパーフェクトな状態に整えるのです」
サステナビリティとお洒落の共存。〈ゼニア〉と共通する哲学といえそうだ。
カシミヤのニット
「〈ゼニア〉は、隣に畑があるレストランに似ている。新鮮な食材をすぐ調理した料理が美味しいように、職人が近くにいるからこその高いクオリティ」とサルトリ。その品質を実感できる“”オアジカシミヤクルーネックニット〞。19万2500円(ゼニア/ゼニア カスタマーサービス)
[アレッサンドロ・サルトリ]Alessandro Sartori
1966年、イタリアのビエッラ生まれ。ビエッラでテキスタイル・エンジニアリングの学位を、その後1989年にミラノでファッションデザインの学位を取得。〈ゼニア〉のアーティスティック・ディレクターとしてすべてのクリエイティブを担う。
●ゼニア カスタマーサービス
TEL:03-5114-5300
雑誌『Safari』12月号 P282掲載
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