【まとめ】『グーニーズ』ほか
ハラハラドキドキな冒険映画5選!
あふれるロマンと痛快な物語で、大人さえもワクワクさせてくれる冒険映画。週末に鑑賞すれば、月曜日からの活力になってくれるはず!
『グーニーズ』
製作年/1985年 監督/リチャード・ドナー 主演/ショーン・アスティン
未知の世界に踏みこむ勇気がもらえる!
ちょっとおマヌケだけど、好奇心いっぱいの4人の少年たちの探検隊“グーニーズ”が活躍するコメディタッチの冒険映画。喘息持ちのマイキーたちグーニーズが、屋根裏部屋でたまたま古地図を見つけたことから、伝説の海賊が隠したとされる秘宝探しに乗り出す。
『Safari Online』読者にとっては、何度も観てきた懐かしの作品かも。年上の女性への憧れやギャング一家とのドタバタ劇を織りこみつつ展開する物語に、未知の世界へ足を踏むこむ冒険心=男のロマンの大切さを思い出させてくれるに違いない。まさに心の栄養ドリンク的な1作だ。
お菓子を介して仲良くなったチャンクと心優しき怪力男スロースとの友情に、思わず涙がポロリ。1980年代に大人気を誇った歌姫シンディ・ローパーがノリノリで歌う主題歌「グーニーズはグッドイナフ」も気分を盛り上げてくれるナンバーだ。明るく、大らかさが漂う’80年代テイストが映画全編に散りばめられている。
『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』
製作年/1981年 監督/スティーヴン・スピルバーグ 主演/ハリソン・フォード
痛快アクションでココロをリフレッシュ!
ブルホイップ(牛追いムチ)を武器にナチス軍を相手に勇敢に戦う一方、蛇だけは大の苦手という主人公インディ・ジョーンズが活躍する冒険映画の最高峰。人類の歴史を覆す大秘宝を求め、南米の秘境を皮切りに、米国→ネパール→エジプト→ギリシャのクレタ島と地球をぐるっと一周する大冒険へと繰り出していく。
冒頭の大玉に追いかけられるシーンからはじまる数々の冒険と、ジョン・ウィリアムズの軽快なテーマ曲が日常を忘れさせてくれ、インディとともに冒険の旅へトリップした気分になれること必至。クライマックスでは神と交信できるというユダヤの秘宝“聖櫃(アーク)”の驚きの中身も明かされ、最後までハラハラドキドキの連続。これなら月曜からも、リフレッシュして臨めるはず!
製作は『スター・ウォーズ』のジョージ・ルーカス、監督はスティーヴン・スピルバーグ。少年が夢見る世界を愛してやまない2人の巨匠が最強タッグを組んだ、最上級のエンターテイメント作品。冒険家にして考古学教授である“永遠のヒーロー”インディに扮するのはハリソン・フォード。当時39歳、ダンディさが全身からほとばしっていた時期であり、よれよれのソフト帽とサファリシャツ姿なのだが、それが絶妙でかっこいいのだ。
『ナショナル・トレジャー』
製作年/2004年 監督/ジョン・タートルトーブ 主演/ニコラス・ケイジ
信じる者は救われるエンディングにやる気がアップ!
冒険映画のお約束といえるのが、古来言い伝わる秘宝伝説を信じるか否か。主人公ベンは先祖代々語り継がれてきたおとぎ話を信じ続けることで、崩壊寸前だった家族の絆を取り戻すことに成功する。実際に財宝探しに夢中になりすぎ、人生を棒に振るトレジャーハンターたちが実在するだけに、ハッピーなエンディングは嬉しくなってくる。週末に観れば「月曜から頑張ろう!」な〜んて前向きな気分にさせてくれるだろう。
独立宣言書に記された暗号を見つけ出す方法、100ドル紙幣のデザインの中に隠されたヒントなど、ベンたちと一緒に謎を解明していく過程が実に楽しい。クライマックスの地下迷宮も一見の価値あり。信念を持って仕事に取り組めば、かけがえのない仲間や生涯の伴侶も見つかる、そんなことを教えてくれる作品だ。
製作は『パイレーツ・オブ・カリビアン』を大ヒットさせたジェリー・ブラッカイマー。ニコラス・ケイジ演じる歴史学者ベンは、中世のテンプル騎士団が隠した財宝の数々だけでなく、命懸けの冒険を通じて知的な金髪美女もゲットする超美味しいキャラクターだ。ワシントンの公文書館に厳重に保管されている“合衆国独立宣言書”の裏面に秘宝の隠し場所が記されているという虚実ないまぜになった歴史ミステリーが堪能できる。
『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』
製作年/1999年 監督/スティーブン・ソマーズ 主演/ブレンダン・フレイザー
砂漠の冒険活劇に笑って、怖がって、気分爽快!
恐怖と笑いがほどよいバランスで配合された冒険ファンタジー。古代エジプトにまつわるオドロオドロしい呪いと古代遺跡に残された仕掛けをくぐり抜け、主人公たちは3000年の眠りから目覚めたミイラ男と対決する。人間の精気を吸ったミイラ男が徐々に復活していく姿や砂嵐が巨大な顔になって襲い掛かるシーンなど、最先端のCG技術が生かされた場面は見応えあり。
次々と襲ってくるミイラ軍団との息もつかせぬバトルは、現実を忘れるくらいの没入感が味わえる。それもそのはず、人気ホラー作家のクライヴ・バーカーやゾンビ映画で知られるジョージ・A・ロメロらが脚本段階で参加。死者を蘇らせる魔導士やゾンビ化した民衆が襲い掛かるシーンで、手腕を発揮しているのだ。
死者復活のための生贄に選ばれたヒロインのレイチェル・ワイズを救い出すため、ブレンダン・フレイザーが“死者の都”ハムナプトラへ向かう後半戦はさらに敵と戦いまくり。あまりに夢中になりすぎて、かえって疲れちゃったなんてことにならないように! ?
『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』
製作年/2005年 原作/C・S・ルイス 監督・脚本/アンドリュー・アダムソン 出演/ティルダ・スウィントン、リーアム・ニーソン
“来た道で戻る”方法も忘れるな!
「異世界に入る」という行為が、あまりにもストレートに使われ、世界的なファンタジー文学となったのが『ナルニア国物語』。映画版はシリーズ3本が製作されたが、この1作めがすべての原点として際立っている。戦争のために田舎に疎開してきた4人の兄弟姉妹が、疎開先の屋敷から別世界のナルニア国へ迷い込んでしまう。ナルニアに通じているのが、古いクローゼットの扉。いかにも異世界への入り口という設定が絶妙で、観ているこちらも子供たちの目線になってしまうのだ。
ナルニア国には、下半身が動物のタムナスさんや、邪悪な白い魔女、王として君臨するライオンのアスラン、サンタクロースなど、まさにファンタジーの住民というキャラクターが総登場。しかもナルニアで経過する数年の時間が、現実では数分しか経過していなかったりと、異世界の不思議な感覚を届ける作品になっている。子役たちの名演技とともに、まっさらな気分で壮大な世界観と意外なまでに大スケールのアクションを味わってほしい。