
米DEADLINEによると、世界的ヒット作を数多く手がけてきた米ライオンズゲート・テレビジョンが、ティーンや若い世代を中心に熱狂的な支持を集めるジェニファー・リン・バーンズ著『相続ゲーム』シリーズの映像化に乗り出したという。全世界で600万部を超えるベストセラーとなった同作を、ドラマシリーズとして制作する。本作のプロデュースは、『トワイライト』『メイズ・ランナー』『きっと、星のせいじゃない』など、数々の青春映画を成功させてきたテンプル・ヒル・エンターテインメント。ライオンズゲートとは、ネットフリックス向けのアニメシリーズ『ミッドナイト・サン トワイライト エドワードの物語』でもタッグを組んでおり、その強力な制作ラインが再び動き出した格好だ。
ドラマ版『相続ゲーム』では、主人公エイブリー・カイリー・グラムズの運命が大きく動き出す瞬間から描かれる。“高校を卒業し、奨学金で人生を切り開く”――そんな慎ましい未来を描いていた彼女の前に突然舞い込んだのは、莫大な遺産の相続。遺したのは、巨大な資産を築いた大富豪トバイアス・ホーソーン。しかしエイブリーには、彼と面識がない。なぜ自分が選ばれたのか? その謎を軸に、トバイアスの孫で父親が全員違う四人のイケメンたちの関係などが絡み合い、エイブリーの運命が翻弄されていく。
世界的なYAムーブメントを牽引するライオンズゲートの最新作として期待が高まるのも当然だ。『ハンガー・ゲーム』『トワイライト』など、同社の過去作は大規模なシリーズへと成長してきた。今作もまた、そのポテンシャルを秘めている。
原作者のバーンズは、これまで20冊以上のYA作品を発表。作品は30言語以上に翻訳され、世界中でミリオンセラーを記録している。ヤングアダルト文学のスターであり、フルブライト・スカラーとしての経歴や、イェール大学で博士号を取得した背景も異彩を放つ。『相続ゲーム』は、そんな彼女の代表作のひとつとして知られている。今回のドラマ化プロジェクトでは、バーンズ自身もプロデューサーとして参加するという。原作の世界観がどれほど忠実に、そしてどれほど新しい形で映像化されるのか注目が集まる。
原作は第1巻『相続ゲーム エイブリーと億万長者の謎の遺言』(日之出出版/2090円)が好評発売中。第2巻『相続ゲーム2 ホーソーン家の遺産』(日之出出版/2090円)が12月18日に発売。2026年春には第3巻『最後の賭け(仮)』が発売予定となっている。














































































