Safari Online

SEARCH

CULTURE カルチャー

2025.04.27


しみじみ泣ける! 隠れた感動映画5選!《再配信》

今年のゴールデンウィークは巣ごもり傾向にあるとのニュースも。そこで連休中に自宅でより楽しく過ごせるように、ユーザーの反響が大きかった映画・海外ドラマ記事を再配信。こちらを参考に充実した連休を過ごしてみて!(記事初出時の配信日:2021年10月9日)

 

 
しみじみ泣ける! 隠れた感動映画5選!

『私の中のあなた』
製作年/2009年 原作/ジョディ・ピコー 監督・脚本/ニック・カサベテス 出演/キャメロン・ディアス、アビゲイル・ブレスリン、アレック・ボールドウィン

ドナーとして生まれてきたアナの決断に心震える!
“泣ける映画”というのは、設定を聞いた段階である程度、予想がつくもの。逆に、泣かそうという“あざとさ”を感じ、引いてしまう人がいるのも事実だ。しかし時として、予想した感動の、さらに一歩先へ突き進んで心を揺さぶってくる映画もある。『私の中のあなた』はそんな一本だ。

主人公は、11歳の少女アナ。彼女には白血病を患う姉のケイトがいるのだが、アナはその姉のドナーになるべく遺伝子操作で生まれてきた。幼い頃から白血球やリンパ球を提供するなど、過酷な治療に耐えてきたアナだったが、腎臓移植手術の際、ついに「自分のために生きたい」と両親を相手に訴訟を起こす。

親の都合によって“デザイナーベイビー”として誕生したアナ。それだけでセンセーショナルで、アナの立場になって胸が締めつけられるのは確実。ただ本作は、ケイトの病気、家族がバラバラになりかけるアナの訴訟の先に、さらにエモーショナルな展開も用意している。そこで不覚にも泣かされる人が多いのだ。

アナ役のアビゲイル・ブレスリンは天才子役ならではの複雑な心情を見事に体現。そしてアナに無理を強いてきた母親役、キャメロン・ディアスのクライマックスでの演技が心にしみて、(キャメロンには失礼だが)そこも意外な感動のツボになっている。 
 
 

 
しみじみ泣ける! 隠れた感動映画5選!

『グラン・トリノ』
製作年/2008年 原案・脚本/ニック・シェンク 製作・監督・出演/クリント・イーストウッド 出演/ビー・バン、アーニー・ハー

頑固者が次第に心を許すさまにグッとくる!
大げさな感動は好まない。静かにしみわたる後味こそ、映画の魅力だ。そう考える人にオススメしたいのが、クリント・イーストウッド監督作。大スケールの事件を描いたとしても、その後味はどこか繊細で穏やか。ゆえに、しみじみと浸っていたくなる。こうしたイーストウッドの境地を実感できる最高の1本を選ぶとしたら『グラン・トリノ』だろう。

長年勤めたフォードの工場を辞め、妻にも先立たれたウォルト。愛犬と、愛車のグラン・トリノだけが心の支えで、周囲から見れば偏屈な男だ。そんな彼が、隣に住むアジア系のモン族の少年を助けたことで、意に反してその家族との交流がはじまる。

自分の意見を断固として曲げない主人公ウォルトは、絵に描いたような頑固老人。人種差別主義者であり、隣にアジア系が住んでいることも許せない彼が、その考えを変えていくドラマが、劇的ではなくじっくり描かれていく。その変化が、じつに心地よい。

カルチャーギャップ、年代ギャップによるユーモアも絶妙だし、何より、イーストウッド本人が演じるウォルトの感情の流れがナチュラル。ライフルを手にする姿は、彼の当たり役『ダーティハリー』が重なり、映画ファンの胸も熱くさせる。結末はかなりハードだが、息子カイル・イーストウッドの音楽とともにグラン・トリノが走る映像に、涙がやさしく頬を伝う。 

 
 

 
しみじみ泣ける! 隠れた感動映画5選!

『オーロラの彼方へ』
製作年/2000年 監督/グレゴリー・ホブリット 脚本/トビー・エメリッヒ 出演/デニス・クエイド、ジム・カビーゼル、ショーン・ドイル

これこそ隠れた感動作!
公開当時は大ヒットせず、それほど話題に上らなくても、その後、根強い支持をキープする映画がある。“泣ける映画”としてのこのパターンが『オーロラの彼方へ』ではないか。NY上空にオーロラが現れるという珍しい現象が起こった日、ジョンは父が大切にしていた無線機を発見。そこから聞こえてきた声に応答したジョンは、声の主が父ではないかと思う。しかし消防士だった父は、30年前、ジョンが6歳だった時に殉職していた……。オーロラが引き起こした、時空のパラドックスなのか? 本作がユニークなのは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のような王道のタイムトラベル作品とは違い、声だけが過去と現在をつなぐ点だ。

30年離れた時間がひとつになることで、父と息子が同年代の立場になるのが、最初の感動のツボ。そして誰もが予想するように、まだ“生きている”父の運命を、息子がどう変えようとするかが、次なるポイント。本作の場合、そこからさらに二転三転が起こるのだが、ストーリーもわかりやすく練られ、感情移入しやすい。愛する人の運命を変えられるなら、自分はどうするか? そんな思いでいっぱいになった瞬間、登場人物たちの迎える運命に涙してしまう。 

 
 

 
しみじみ泣ける! 隠れた感動映画5選!

『フォエバー・フレンズ』
製作年/1988年 原作/アイリス・レイナー・ダート 製作・出演/ベット・ミドラー 監督/ゲイリー・マーシャル 出演/バーバラ・ハーシー、グレイス・ジョンストン

理想と現実に戸惑う友情物語の傑作!
“友情モノ”も、映画では泣けるポテンシャルの高いジャンル。この『フォーエバー・フレンズ』は、日本語タイトルが示すとおり、友情物語として揺るぎのない作り。主人公2人は女性だが、性別に関係なく観る者の心をわしづかみする。

サンフランシスコのビーチで、たまたま出会った2人の少女、CCとヒラリー。遠く離れた場所に住む彼女たちは、それから長い間、文通を続ける。やがてCCはクラブ歌手、ヒラリーは弁護士となって再会。同居生活や、それぞれの結婚、ケンカに仲直り……と、濃密な友情ストーリーが続いた後、2人には切実な運命が待ち受ける。

“文通”というのが時代を感じさせるが、メールやSNSとは明らかに違う、相手への心配、伝わらないもどかしさを実感させる本作。追い求める夢、理想と現実に悩むドラマでは、主人公2人のキャラが対照的なので、親友との距離感なども含め、どこかで必ず共感ポイントを発見できるはずだ。出会いの場所であるビーチが、クライマックスでも重要な役割を果たす。『Beaches』という原題の意味にしみじみと感動し、CC役のベット・ミドラーが歌う主題歌の歌詞が胸に迫ってくる。 

 
 

 
しみじみ泣ける! 隠れた感動映画5選!

『縞模様のパジャマの少年』
製作年/2008年 原作/ジョン・ボイン 製作総指揮・監督・脚本/マーク・ハーマン 出演/エイサ・バターフィールド、ジャック・スキャンロン、ベラ・ファーミガ

戦争映画の枠を超えた友情ドラマに泣く!
観た瞬間は衝撃の方が上回り、涙も出ないが、しばらくしてその結末がじわじわと思い出され、不覚にも泣いてしまう。『縞模様のパジャマの少年』は、そんな作品だ。第二次世界大戦下のドイツで、8歳の少年、ブルーノの一家が静かな片田舎に引っ越す。孤独な彼は、ある日、有刺鉄線のフェンスの向こう側にいた同い年のシュムエルと仲良くなり、2人はフェンス越しに話す時間を楽しむようになった。シュムエルはいつも縞模様のパジャマ姿だったが、ブルーノはその理由を知らない……。

ユダヤ人の強制収容所をテーマにした作品なので、なんとなく展開を頭に描きながら観続ける人も多いだろうが、この作品の場合、エンディングがあまりにも切実。戦争の悲惨さを伝えるのがテーマだとしても、これは一瞬、わが目を疑うレベルだ。

それでも映画を振り返れば、自分を正当化するために、大切な友人の心を傷つけるなど、戦争映画という枠を超え、等身大の友情ドラマとして感動が蘇るので、流れる涙は温かい。95分という長さなのでテンポもいいし、主人公たちを演じた2人の奇跡的な名演技にも引き込まれる、珠玉の名作だ。

●こちらの記事もオススメ!
【まとめ】絶対に泣ける感動映画67本!

  

 

 
photo by AFLO
文=斉藤博昭 text:Hiroaki Saito
〈オメガ〉の“プロフェッショナルライン”に注目。復活した“レイルマスター”と 新色の“シーマスター”、心躍るふたつの名作。
SPONSORED
2025.06.27

〈オメガ〉の“プロフェッショナルライン”に注目。
復活した“レイルマスター”と 新色の“シーマスター”、心躍るふたつの名作。

〈オメガ〉を象徴するコレクションとして、1957年に創設された“プロフェッショナルライン”3部作。その中でも“レイルマスター”は、鉄道職員や電気技師といった強い電磁場が発生する場所で作業する人々を耐磁性の高さで支えた名作。そして、“シーマ…

TAGS:   Urban Safari Watches
〈ブランパン〉の名シリーズから新作登場。大人の休日にはシックなダイバーズを。
SPONSORED
2025.06.27

〈ブランパン〉の名シリーズから新作登場。
大人の休日にはシックなダイバーズを。

時計の人気トレンドにヴィンテージスタイルがある。1953年に誕生し、基本デザインを継承する“フィフティ ファゾムス”もそのひとつかもしれない。だがそこに懐古趣味はなく、常に新鮮な魅力を感じさせる。機能美という不変の価値があるからだろう。新…

TAGS:   Urban Safari Watches
リーダーにふさわしい〈グラスヒュッテ・オリジナル〉の一本。端正な機械式時計で仕事にも優雅さを。
SPONSORED
2025.06.27

リーダーにふさわしい〈グラスヒュッテ・オリジナル〉の一本。
端正な機械式時計で仕事にも優雅さを。

クルマやカメラなどドイツの工業製品の高い機能と品質は世界的に知られる。時計も例外ではない。〈グラスヒュッテ・オリジナル〉はその代表格だ。クラシカルなスタイルに決して派手さはない。だが漂う気品は、伝統に培われた揺らがぬ時計作りの哲学と美学を…

TAGS:   Urban Safari Watches
〈パネライ〉の傑作がさらなる進化。タフさと品格を併せ持つエレガントダイバーズ。
SPONSORED
2025.06.27

〈パネライ〉の傑作がさらなる進化。
タフさと品格を併せ持つエレガントダイバーズ。

歴史に裏打ちされた信頼性と機能。そして、存在感を放ちながら、品を保つデザイン性。そのすべてを兼ね備えた〈パネライ〉の“ルミノール マリーナ”は、知性と余裕をまとう大人にふさわしい腕時計だ。その傑作コレクションが今年、大胆な進化を遂げたとい…

TAGS:   Urban Safari Watches
〈エドックス〉の人気ダイバーズ時計が日本限定で登場!“とろやわ”ストラップで夏のビーチを満喫!
SPONSORED
2025.06.25

〈エドックス〉の人気ダイバーズ時計が日本限定で登場!
“とろやわ”ストラップで夏のビーチを満喫!

煌めく太陽に、白い砂浜、青い海。夏のビーチ遊びの季節がやってくる! ラフなビーチコーデの手元だって、やっぱり快適さを求めておきたい。そんな海遊びにはラバーストラップのダイバーズ時計が最適だ。そこでプッシュしておきたいのが〈エドックス〉の日…

TAGS:   Fashion Watches
〈ザ・ブセナテラス〉で過ごす憩いの時間!沖縄バカンスは贅沢でリラクシングなステイを!
SPONSORED
2025.06.25

〈ザ・ブセナテラス〉で過ごす憩いの時間!
沖縄バカンスは贅沢でリラクシングなステイを!

〈ザ・ブセナテラス〉は、日々の疲れを癒し、日常では味わえない贅沢な時間を過ごせる。充実したホテルの設備・サービス、海に面した立地を生かしたマリンアクティビティプログラム。ここは1泊2日くらいでは気づけない、魅力を秘めている。パートナーとと…

TAGS:   Stay&Travel
これでライフスタイルが見違える!新鮮アイテムでいつもの夏をアップデイト!
SPONSORED
2025.06.25

これでライフスタイルが見違える!
新鮮アイテムでいつもの夏をアップデイト!

いよいよ待ちに待った夏。バカンスを楽しみにしている人も多いだろう。たとえ予定がなくても、気温の上昇とともに気分をぐっと上げていきたい。そんなときに必要なのが、ライフスタイルをアップデイトするためのアイテムだ。これさえあれば、いつもとはひと…

サンダルは履き心地と見た目のよさで選ぶ!夏に大活躍するサンダルは、〈ロンハーマン〉別注が優秀!
SPONSORED
2025.06.23

サンダルは履き心地と見た目のよさで選ぶ!
夏に大活躍するサンダルは、〈ロンハーマン〉別注が優秀!

夏がやってくると気分も開放的になり、休日はお出かけモードに。街にショッピングに行くのもいいし、たまにはアウトドアで自然の中に身を置くのも気持ちよさそうだ。もちろん、ご近所を散歩する程度で、家でゆっくり過ごすというのも幸せ。で、そのどんなシ…

TAGS:   Fashion
〈ジラール・ペルゴ〉夏の限定モデルが登場!サマーバカンスの相棒は“懐色”の復刻ダイバーズで!
SPONSORED
2025.06.20

〈ジラール・ペルゴ〉夏の限定モデルが登場!
サマーバカンスの相棒は“懐色”の復刻ダイバーズで!

マニュファクチュール=自社一貫生産体制を2世紀以上も貫き続けるスイス、ラ・ショー・ド・フォンの名門時計ブランド〈ジラール・ペルゴ〉。そのコレクションはどれもクラシカルかつドレッシーで気品に満ちたもの。そんなイメージを、文字どおりあざやかに…

TAGS:   Fashion Watches

NEWS ニュース

More

loading

ページトップへ