【まとめ】アーノルド・シュワルツェネッガーの出演作映画9選!
これまで『Safari Online』で配信してきた作品の中からアーノルド・シュワルツェネッガーの出演作をまとめてご紹介!
『コマンドー』
製作年/1985年 監督/マーク・L・レスター 共演/アリッサ・ミラノ、ヴァーノン・ウェルズ
勢いにまかせた豪快アクションが存分に味わえる!
『コナン・ザ・グレート』の史劇の世界の剣士、『ターミネーター』のT-800と、どこか非現実的な役でスターへの階段を駆け上がっていたシュワルツェネッガー。そんな彼が“現実的”なヒーロー役で初めて認知されたのが、この『コマンドー』だ。
シュワが演じたのは、元陸軍特殊部隊(=コマンドー)の隊長、ジョン・メイトリクス。南米でクーデターが起こり、彼の娘が誘拐される。犯人に大統領暗殺を強要されるジョンだが、その依頼には従わず、単独で敵地に乗り込む。
T-800役からさらに進化した銃撃など、シュワのアクションが確立された1作。セリフ回しがややぎこちなかったりもするが、それさえも魅力に変える、カリスマ的オーラが漂っている。娘を奪還するジョンの行動は、とにかく迷いがなく勢いまかせ。しかし、その勢いが爽快感につながり、作品の持ち味になったという、ある意味で“奇跡”のような作品。シュワのファンには彼の本質を心から味わえるという意味で、根強い人気を保っている。
『プレデター』
製作年/1987年 監督/ジョン・マクティアナン 共演/カール・ウェザース、エルピディア・カリーロ
地球外生命体とのタイマン勝負に血が騒ぐ!
人間を相手にした戦いでは物足りないとばかりに、シュワルツェネッガーが地球外生命体と格闘する。敵となる“プレデター”の、ありえないほど不気味なビジュアルも話題を集めた。シュワが演じるのは、元グリーン・ベレーの隊員で、通称“ダッチ”。南米で消息不明となった要人を探し、ダッチが指揮をとる特殊コマンド部隊がジャングルに分け入っていく。
前半はゲリラ軍との死闘が展開。このあたりはバトルアクション映画のド迫力で、中盤は正体不明の敵がいつ襲ってくるかわからないサスペンス風のムード。地球外生命体のプレデターは肉体を透明化する能力をもち、獰猛な肉食という点が斬新だったが、シュワのほかの作品を観慣れた人には、1対1の戦いが明らかにシュワに軍配……という安心感も!?
『プレデター』は続編も作られ、後にエイリアンと人気キャラ対決する映画も公開された。けれども、ダッチは1作めの後に亡くなったという設定なので、シュワが出演したのは今作のみ。その意味でも貴重。
『ツインズ』
製作年/1988年 製作・監督/アイヴァン・ライトマン 共演/ダニー・デヴィート、ケリー・プレストン
コメディセンスを遺憾なく発揮!
シュワルツェネッガーがほかの大物アクションスターと違うのは、コメディセンスが独特な点。初期の『コマンドー』でも片鱗は覗いていたが、純粋なコメディ作品に主演するのは、これが初めて。製作と監督は『ゴーストバスターズ』のアイヴァン・ライトマン。今作と『キンダーガートン・コップ』で、新たな才能がマックスで発揮された。日本では一時、CMにも出ていたりしたので、こっち側の彼を“シュワちゃん”と呼び、ファンになった人も多い。
シュワが演じるのは双子のひとり。とはいっても、もうひとりは外見が似ても似つかぬダニー・デヴィート。遺伝子操作の実験によって、片方は長身で運動神経バツグン、頭脳も優秀。もう片方は、すべて逆という双子が誕生。大人になって再会した2人が母親を探す旅に出る。
もちろん主演2人の凸凹感が見どころなのだが、すべて優秀のようなシュワ演じるジュリアスが、実は世間知らずで純粋な性格という味つけが笑いを加速。ホッコリするラストまで、シュワ主演作としては安心感も満点!
『ターミネーター2』
製作年/1991年 監督・脚本/ジェームズ・キャメロン 共演/リンダ・ハミルトン、エドワード・ファーロング
無骨なアクションヒーロー像を確立!
2019年には最新作も公開され、誰もが認めるアーノルド・シュワルツェネッガーの代表作シリーズ。その中でも最高の人気を誇るのが、この第2作。1作めではヒロインのサラ・コナーを抹殺するために未来から送り込まれたターミネーターのT-800。つまり“悪役”だったわけだが、この続編では、サラの息子ジョンを殺そうとするT-1000に対し、ジョンを守ろうとする。悪役が“味方”に変貌したことで、観る者の心をグッとつかんで離さない。
液体金属として姿を自在に変えるT-1000。公開当時はその驚異のビジュアルが話題になった。一方のシュワのT-800が、やや旧式のパワーで、あくまでも真っ向勝負に挑む。マシンなので基本的に無表情。ジョン・コナーから人間の心を学ぶ姿も微笑ましく、無骨のアクションヒーローというシュワの原型が完成した1作と言っていい。日本では1991年、ぶっちぎりのナンバーワンヒット。あの有名なラストシーンや、「地獄で会おうぜ(アスタ・ラ・ビスタ)、ベイビー」といった名セリフなど、いつまでも心に残っている人も多いはず。
『トゥルーライズ』
製作年/1994年 製作・監督・脚本/ジェームズ・キャメロン 出演/アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイミー・リー・カーティス、ビル・パクストン
クライマックスでは名所の橋を爆破!
コンピュータ会社のセールスマンを装いながら、政府の諜報組織に所属するハリー(アーノルド・シュワルツェネッガー)。妻や年頃の娘にも内緒でスパイ活動を行うハリーだったが、凶悪なテロ集団との戦いに家族を巻き込んでしまうことになり……。
『アバター』のジェームズ・キャメロンが監督を務める1994年の大ヒットアクション超大作。主人公のハリーとテロ集団の戦いの地となるのがフロリダで、クライマックスにはフロリダ半島とアメリカ本土最南端のキーウェストを結ぶ橋セブンマイルブリッジを爆破するド迫力シーンも。フロリダのデンジャラスなムードを、ダイナミックなアクションに次ぐアクションと共にとことん楽しむことができる。
『ジングル・オール・ザ・ウェイ』
製作年/1996年 製作/クリス・コロンバス 監督/ブライアン・レヴァント 出演/アーノルド・シュワルツェネッガー
プレゼントの用意はお早めに!
仕事に追われ、8歳の息子との約束を破ってばかりの男ハワードはクリスマス・イブの日、名誉挽回とばかりに、息子がほしがっている人気キャラクター、ターボマンのアクションフィギュアを手に入れようとする。ところが、このフィギュアは超人気商品で、どのおもちゃ屋でも売り切れ。同じように、プレゼント用にフィギュアを探している男と競りながら、ハワードはターボマンを探し求めたあげく、警察を巻き込んで大騒動を起こしてしまい……。
アーノルド・シュワルツェネッガーがダメなパパにふんして、ユーモアたっぷりの妙演をみせるファミリーコメディ。そもそも主人公ハワードはイブの2週間前に、妻にターボマンのフィギュアを買っておくよう言われていたが、コロっと忘れてしまい、当日に悪戦苦闘するハメになる。おもちゃ屋では似た立場の父親たちと醜い争奪戦を演じ、バッタ物をつかませられたりすることも。プレゼントは早めに用意しておくのが吉!?
『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』
製作年/1997年 監督/ジョエル・シュマッカー 脚本/アキヴァ・ゴールズマン 出演/ジョージ・クルーニー、クリス・オドネル、アリシア・シルヴァーストーン、ユマ・サーマン、アーノルド・シュワルツェネッガー
人間くさい演技が見どころ!
『バットマン フォーエヴァー』から2年後に公開された、シリーズ4作め。それまでは3年の間隔が空いていたが、前作の勢いに乗って製作が進んだ。監督は前作と同じくジョエル・シュマッカー。しかし、バットマン役はヴァル・キルマーからジョージ・クルーニーへ交代。ドラマ『ER緊急救命室』で人気を得ていたクルーニーは、この頃、映画でも話題作で主演を務めるようになっていた。
これまでもヴィラン=適役に大スターを起用してきたこのシリーズだが、本作は大物中の大物が参加した。フリーズ役のアーノルド・シュワルツェネッガーだ。ターミネーター役のイメージも重なる怪人のフリーズは、ゴッサムシティ全体を凍らせる暴挙に出ようとするが、もとは誠実そのものの化学者で、冷凍保存しようとした不治の病の妻を亡くし、悲痛な思いのまま怪人と化した。バットマンを恨む理由も、ポイズンアイビーの罠だったりして、強大なパワーのわりに同情してしまうキャラ設定。シュワの人間くさい演技も見どころとなったりと、いろんな意味で、その存在感は圧倒的!
『ラストスタンド』
製作年/2013年 監督/キム・ジウン 共演/ロドリゴ・サントロ、フォレスト・ウィテカー、ピーター・ストーメア
無敵じゃないキャラが新鮮!
2003年、カリフォルニア州知事に就任し、基本的に俳優業は休止状態となったシュワルツェネッガー。知事の合間に『エクスペンダブルズ』などへの特別出演はあったが、2011年に任期を終えて映画界に本格復帰。2003年の『ターミネーター3』以来、約10年ぶりに主演を務めたのがこの作品だ。演じたのは、メキシコ国境に近い田舎町の保安官。国境を超えて逃亡しようとする凶悪犯の麻薬王を、なんとか阻止しようとする。
公開時、シュワは70歳。作品の中でも年齢にまつわる自虐ネタを披露するし、演じる保安官は無敵のヒーローというわけではない。そんな男が銃をかまえる姿は哀愁も漂い、シュワの新たな方向性が示された1作だ。
過去の作品では基本的にメインとして戦ってきたが、ここでは保安官仲間、武器マニアら町の面々とのチームプレーがメイン。ヒーローのイメージとは遠い彼らの奮闘と絆に、思いのほか感動してしまう。レアな銃器も登場したりと、マニア心もくすぐるはず。
『ターミネーター:ニューフェイト』
製作年/2019年 製作/ジェームズ・キャメロン 監督/ティム・ミラー 出演/リンダ・ハミルトン、アーノルド・シュワルツェネッガー、マッケンジー・デイビス、ナタリア・レイエス
リアリティあるA.I.の反乱
『T2』でジョン・コナーを守り、溶鉱炉に沈んだターミネーターT-800。しかし、未来から送りこまれた同型がジョンの抹殺に成功する、というショッキングな出来事から幕開け。今度は現代のメキシコシティで、21歳のダニーが最新型ターミネーターREV-9に襲われる。ダニーを守るため未来から強化型兵士のグレースがやって来るのだが……。物語の展開は、シリーズの第1、2作をまとめ、アップデートしたような構成といっていいだろう。復讐心に燃えたサラ・コナーもさすがの貫禄で、とにかく格好がいい。そのサラがダニーの味方に加わることで、守る側も、守られる側も女性が活躍するという、これもまた新鮮で面白いところだ。
注目の最新型ターミネーターREV-9は、触れた相手の外見に変わることができ、なんと2体に分離も可能。さらに、どんなダメージを受けても約30秒で再生するという厄介な能力を持っている。それに対抗する強化型兵士グレースの、性別を超えた力強さには思わず惚れぼれ! さらに、お馴染みのシュワルツェネッガー演じるT-800は、人間らしい哀愁を漂わせるなど渋さ満点。定番の名セリフや彼らしい行動が一風変わった形で登場したり、シリーズファンの心をガッツリと掴むだろう。A.I.(人工知能)が身近になった現在、シリーズのテーマであるA.I.反乱は、よりリアリティをもって迫ってくるはずだ!
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