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CULTURE カルチャー

2022.11.26

思わず涙がこみ上げる!
愛され続ける感動映画5選!

 

 
涙無くしては観られない感動作を5本セレクト。なお、この5本以外にも紹介しているので、気になる人は【まとめ】絶対に泣ける感動映画40本!をチェックしてみて!

『リトル・ダンサー』 

製作年/2000年 監督/スティーヴン・ダルドリー 出演/ジェイミー・ベル、ジュリー・ウォルターズ 


少年の一途な情熱が高らかに跳躍する! 
 

1984年、イギリス北部の炭鉱町で育ったビリーは偶然にもバレエのレッスンを目にして思わず心を奪われる。それをきっかけにはじまるダンスの日々。炭鉱で働く父や兄には内緒で踊り続けるうち、喜びと情熱が抑えきれなくなった彼は、やがてプロを目指してロイヤル・バレエ・スクールを受験したい想いに駆られるがーーー。

折しも各地で炭鉱労働者たちのストライキが加熱する中、ビリーが真剣な思いを伝えようと、父の眼前で披露するダンスのなんと躍動感に満ち感動的なことか。それによって心に火がついたかのように、父や家族、地域社会が一緒になって彼の夢を懸命に応援しはじめる。バレエ教師との交流から受験当日の緊張、合格通知、旅立ちの日の朝、おばあちゃんとの熱い抱擁に至るまで本当に涙の波がいっぱい。その一つ一つが決してありきたりではなく、あらゆる人々の夢の追究や旅立ちを祝福する”普遍性”に達しているからこそ、本作は今なおこれほど愛され続けているのだろう。
 

 



『グリーンマイル』 

製作年/1999年 監督/フランク・ダラボン 出演/トム・ハンクス、マイケル・クラーク・ダンカン

スティーヴン・キングの名作を見事に映像化した奇跡の3時間 
 

『スタンド・バイ・ミー』『ショーシャンクの空に』と共に“泣けるキング映画”として愛される名作。1930年代の刑務所を舞台に、死刑囚と看守との間で巻き起こる忘れ難い日々を、長尺の中でゆったりと描き出した物語だ。”グリーマイル”とは緑色の通路のこと。囚人たちはそこを通って電気椅子へ向かう。いや、死刑囚だけではない。言うなれば看守も、家族や友人、その他のあらゆる人々も、いつの日か人生を歩み終えて死を迎える意味では、みんな似た存在なのかもしれないーーーそんなキングの深遠な問いかけが聞こえてきそうだ。

トム・ハンクス演じる看守は、”壊れたものを直す”という力を持った死刑囚の無罪を確信しながら、彼を救うことができない。それはまるで人間が抱える重い十字架のようでもあり、観るたびに「神よ、私にはこのグリーンマイルがあまりに長く思えるのです」の一言が様々な響きを伴って染み渡ってくる。そして胸に浮かぶのはマイケル・クラーク・ダンカンの無垢なる笑顔。彼が亡くなって今年でちょうど10年が経つ。
 

 



『ライフ・イズ・ビューティフル』 

製作年/1997年 監督/ロベルト・ベニーニ 出演/ロベルト・ベニーニ、ニコレッタ・ブラスキ

父の貫き通した”嘘”が笑いと感動を呼ぶ 
 

時は1939年、イタリア・トスカーナの小さな街で、喋りだすと止まらない陽気な男グイドは可憐なドーラと運命的な恋に落ちる。数年後、二人の間には可愛らしい男の子が誕生。しかし戦況の悪化とユダヤ人迫害によって家族は強制収容所へと送られてしまう・・・。イタリア映画ながら米アカデミー賞3部門(外国語映画賞、主演男優賞、作曲賞)に輝くなど、世界中で感動を呼んだ屈指の名作だ。

「さあゲームのスタートだ!ここではみんな一等賞を目指して競い合ってるんだよ」。父が貫き通すこの優しくも強靭な嘘。いつも周囲をドタバタに巻き込むグイドのお騒がせな人間性が、絶滅収容所という名のこの世の地獄で息子を守るための”愛”へ反転していく様に、胸を射抜かれてやまない。笑いと想像力は絶望の縁で大きな救いとなり、底知れぬ力となる。ある意味、これはチャップリンの『独裁者』(40)にすら並ぶ、笑いと感動の崇高なる一作と言えるのではないだろうか。
 

 



『ミリオンダラー・ベイビー』 

製作年/2004年 監督・出演/クリント・イーストウッド 出演/ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン

名優たちの豊潤なるアンサンブルに涙がこみ上げる 
 

アカデミー賞4冠(作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞)に輝く傑作ヒューマン・ドラマ。ボクシングでのし上がることを夢見るマギーは、自分を鍛えてほしいと老トレーナーのフランキーに懇願する。何度断ってもあきらめないその執念と情熱に彼はやがて折れ、二人は厳しいトレーニングを開始。すると、彼女は一試合ごとにメキメキと頭角をあらわにし、大注目の選手へと成長していくのだがーーー。

数々の名作で歴史に残る”対決”を生み出してきたイーストウッドだけに、本作のリング上におけるファイトシーンの醸成はさすがの凄みが漂う。が、我々が涙を堪えきれなくなるのは、舞台を病室へと変える後半からではないだろうか。リングを降りても命の闘いは続く。父娘にも似た絆を育む二人。静かに、それでいて実に力強く交錯する互いの感情。そっと見守るモーガン・フリーマンの姿。もはや言葉は要らない。まるで映画の神様が宿ったかのような豊潤な香りと味わいをじっくりと味わいたい。
 

 


『海を飛ぶ夢』
製作年/2004年 監督:アレハンドロ・アメナバール 出演:ハビエル・バルデム、ベレン・ルエダ

生きることの意味を問いかける重厚作 
 


抜けるような青空と、優しく照りつける陽光に彩られた眩い一作。海の事故で脊椎を損傷したラモンはもう28年ものあいだベッドで寝たきりの生活を続けている。顔にはいつも笑みを絶やさず、目を閉じればそこには無限の想像力が広がる。かくも本作には生命讃歌と呼ぶべき活力が満ち満ちている一方、ラモンは長きにわたって自らの尊厳死を求め続けている人物でもある。このパラドックスが彼の人間性をより立体的に浮かび上がらせていく。

彼は言う。「決して障がいを理由に死ぬのではない。私はあくまで一人の人間として、自らの意志で人生に終止符を打つ権利を得たいのだ」と。賛否は大きく割れる。スペイン国内の世論も揺れる。彼をサポートする家族や知人たちの中でも意見は分かれる。常に開放的なラモンの生き様を名優ハビエル・バルデムが力強く演じ、「生命とは?」「人生とは?」という崇高なテーマを観る者に柔らかく問いかけた感動作。アカデミー賞では外国語映画賞に輝いた。
 

文=牛津厚信 text:Atsunobu Ushizu
photo by AFLO

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