未体験のビジュアルに圧倒される!『DUNE/デューン 砂の惑星』
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やはり映画は大スクリーンで観たい。配信の活況や、新型コロナによって、映画館から少し足が遠のいた人にも「これこそは」という体験ができる作品が、この『DUNE/デューン 砂の惑星』だ。未知の壮大な世界観で、スクリーンにのみこまれるような異次元の感覚をもたらせてくれる。
原作は50年以上も愛され続け、最高の評価を受けているSF小説。『スター・ウォーズ』など多くの作品に影響を与え、1984年にはデヴィッド・リンチ監督で『デューン/砂の惑星』として映画化された。壮大な世界観なので、SFファンでなければ腰が引ける人もいるかもしれない。しかし、心配は無用。
今回の監督、ドゥニ・ヴィルヌーヴは『ブレードランナー 2049』で名作を見事に復活させ、エイリアンと対話する『メッセージ』でも、SF映画ファン以外にも感動を届けた才人。10190年というはるか未来を舞台に、邪悪な一族によって、砂の惑星へ移住した青年ポールとその家族が、策略によって過酷な闘いを強いられる。基本はそれだけで、あとはひたすら未体験ビジュアルに身を委ねればいい!
何より圧倒されるのが、出てくるものの“巨大さ”。宇宙船はもちろん、砂の惑星の地中に潜み、物語でも重要な意味をもつモンスターキャラのサンドワーム(砂虫)。人間たちを見下ろすように迫ってくるそれらの映像に、ひたすら息をのむ。鳥のように羽ばたく翼をもった飛行機や、砂の惑星で人間が身につけるアイテムなど、デザインがやたら斬新でカッコいい。
主演は、いま若手スターで最も人気のティモシー・シャラメで、外見は繊細だが、未来を予知する能力をもつ青年ポールの成長を鮮やかに表現。観ているわれわれを、過去に類をみない冒険に誘い出す役割は完璧。映像でも、ドラマでも、ここまでのインパクトを残す作品は、年に何本もない!
『DUNE/デューン 砂の惑星』 10月15日より劇場公開
原作/フランク・ハーバート 監督・脚本/ドゥニ・ビルヌーブ 出演/ティモシー・シャラメ、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリン、ステラン・スカルスガルド 配給/ワーナー・ブラザース映画
2021年/アメリカ/115分
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