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CULTURE カルチャー

2020.12.30


ミッドタウン ×『ニューイヤーズ・イブ』

この年末年始は、例年とは違う過ごし方をする人も多いはず。クリスマスから新年といえば、本来なら派手なイベントが目白押し。さすがに今年は難しそうなので、せめて映画でカウントダウンを味わいたい。そんな人にうってつけなのが『ニューイヤーズ・イブ』だ。舞台は最もカウントダウンが盛り上がるNY。年末年始気分はもちろんのこと、旅行気分も満足させて、今年のモヤモヤを取り払ってみては?

大晦日に起こる奇跡を描くオムニバス
『ニューイヤーズ・イブ』(2011年/アメリカ映画)

年越しのカウントダウンは盛大に!
ミッドタウン(ニューヨーク州/アメリカ)

● 原題:New Year’s Eve
● 製作・監督:ゲイリー・マーシャル
● 出演:ミシェル・ファイファー、ザック・エフロン、サラ・ジェシカ・パーカー、ヒラリー・スワンク

Story
新年を翌日に迎えたNY。タイムズスクエアで恒例のカウントダウンの準備が進む中、夜に開かれるレコード会社のパーティをめぐる騒動や、新年で最初に生まれた赤ちゃんに病院から高額賞金が出ることを知った妊婦とその夫、さらに大晦日も孤独に病院で過ごす末期ガンの老人と看護師など、様々な人間ドラマが展開していく。

NYのカウントダウンイベントとは?
世界で最も有名なニューイヤーイベント。毎年100万もの人がタイムズスクエアに集まり、ビルから落下していくボールを見守る。エリアへの入場は先着順で無料。帽子やマフラーが配布されるが、トイレなどで場所を離れると再入場できないので要注意。

登場人物
右:自転車便の配達人
ポール(ザック・エフロン)
自転車デリバリーの配達人。音楽業界への野心もあり、イングリッドに届けたレコード会社の仮面パーティ招待状に興味津々。姉はラジオシティ・ミュージックホールで衣装係をしている。

左:レコード会社の秘書
イングリッド(ミシェル・ファイファー)
レコード会社の秘書。大晦日も仕事を押しつけられ、退職を決意。“ティファニーの前で朝食を”など年内の目標を一気に達成するため、パーティの招待状をエサに、配達人のポールを一日拘束する。

年末からニューイヤーにかけて、どこで過ごしたいか? その質問に“ニューヨーク!”と答える人は、結構いるかもしれない。年末年始は世界中が盛り上がるが、NYほどハッピーな気分にさせてくれる街はほかにない。12月に入ると街全体がクリスマスのデコレーションであふれるし、大晦日にはマンハッタンの中心であるタイムズスクエアで一大カウントダウンが行われるからだ。このイベントを目的に全米各地、または世界各国から訪れる観光客もいるほど。実地体験してみると、極寒も吹っ飛ぶほどの見物客の異様なテンションで、一生忘れられない思い出となるのは確実。そのカウントダウンを中心に、NYの大晦日を描いた映画が『ニューイヤーズ・イブ』。実際にタイムズスクエアのカウントダウンで撮ったシーンも収められており、観ているだけで気分が上がってしまう。

この映画、タイムズスクエアだけでなくNYの多くのスポットでロケが行われたので、観光映画としても最高の1本だ。劇中で、自転車便の青年ポールが、レコード会社の秘書イングリッドに街の魅力を体験させる。彼らが向かうのは、高級スパやティファニー本店、NY全体のミニチュアで有名なクイーンズ・ミュージアム、巨大地球儀のようなオブジェのユニスフィア……。有名スポットから、知る人ぞ知る場所まで出てくるので、観ているこちらもNYを案内してもらっている気分に! 映画にはNYへ向かう人物も登場。その人物と一緒に観光客としての高揚感を味わえたりするかも。

監督は『プリティ・ウーマン』などのゲイリー・マーシャルで、ロバート・デ・ニーロ、アシュトン・カッチャー、サラ・ジェシカ・パーカーなど豪華キャストが奏でる、ニューヨーカーの大晦日の物語。これを観れば、誰もが一生に一度はNYの年越しを体験したいと思うはず。

Place 01(ダイナー)
エレンズ・スターダスト
ブロードウェイ周辺のレストランでは、スターを夢見る若者が多く働いているが、この“いかにもアメリカン”なダイナーもそのひとつ。ウェイターが突然、歌って踊るパフォーマンスを披露することで有名なので、ブロードウェイでの観劇の前後に訪れたい。ポールの姉キムは、15歳の娘がカウントダウンへ行くことを反対。母娘が和解するのが、この店だ。
●Ellen’s Stardust Diner
住所:1650 Broadway, New York, NY 10019

Place 02(プラザ)
タイムズスクエア
NYの観光スポットで、訪れない人はいないのがここ。ブロードウェイの劇場街の中心に位置し、数々のエンタメスポットやレストランが軒を連ね、巨大広告が並ぶ最もNYらしい場所だ。映画ではカウントダウンのボールドロップの舞台裏が描かれるので、ビルの上から望むタイムズスクエアなど、観光客には見ることができない貴重な風景がたっぷり。
●Times Square
住所:Manhattan, NY 10036

名物はボールドロップ
大晦日の23時59分、群衆が見守る中、“ワン・タイムズスクエア”のビルの上にあるライトアップしたボールが旗竿を1分間かけて降下。ビルの壁面では新年までの秒数をカウントダウンする。1907年から続く、歴史あるイベントだ。


Place 03(シアター)
ラジオシティ・ミュージックホール
タイムズスクエアのカウントダウンと同じくらい、NYの年末の風物詩になっているのが、このホールでの公演。バレエ『くるみ割り人形』と“ロケッツ”と呼ばれるダンサーたちのラインダンスが伝統だ。映画の中では舞台裏やリハーサルが描かれる。さらに、ポールの姉のキムが公演の衣装を担当しているので、そのコネを使ってイングリッドが舞台での宙吊りを体験。有名なロックフェラーセンターのクリスマスツリーもすぐ近くにあり、周辺はクリスマス観光の目玉だ。
●Radio City Music Hall
住所:1260 6th Ave, New York, NY 10020

Place 04(ビルディング)
101パークアベニュー
イングリッドのレコード会社が、このビルにあるという設定。会社から出てきたイングリッドが、ポールに大晦日の頼みごとをする。マンハッタンの一等地に、1982年に完成した49階建て、地上192 mのこのビルは、『摩天楼はバラ色に』『フィッシャー・キング』、そして『アベンジャーズ』など数多くの映画に登場しているので、外観が記憶に残っている人は多いかも。ビル内には犬のアートを集めた“ミュージアム・オブ・ドッグズ”という、犬好きにはマストの隠れた名所もある。
●101 Park Avenue Office Building
住所:101 Park Ave, New York, NY 10017

様々なイベントが開催
タイムズスクエアではボールドロップの前にも、特設ステージでのライブパフォーマンスや市長のスピーチなど数多くのイベントが行われる。映画の中ではレコード会社が開催するド派手なパーティが描かれるが、そのほかにもセントラルパークの花火大会など、NY全体がお祭り騒ぎ!

 
Information

雑誌『Safari』2月号 P180~181掲載

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文=斉藤博昭
text : Hiroaki Saito photo by AFLO
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