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CULTURE カルチャー

2018.07.26


『ウインド・リバー』『スティール・サンダー』

ジェレミー・レナーとエリザベス・オルセンが共演するクライム・サスペンス『ウインド・リバー』と、ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演の『スティール・サンダー』をピックアップ!

物語で選ぶ編
ムネアツなポイントは?“アメリカの現実が見え隠れする!”
『ウインド・リバー』

“猛暑”を通り越して“酷暑”というニュースが続く、今年の夏。暑さを回避する最適な場所のひとつが映画館だけど、夏の公開作の中でも、ひときわ“涼”を体感できると言っていい1本が『ウインド・リバー』だ。雪が深く降り積もる山岳地帯を舞台にした、衝撃のクライム・サスペンスだ。


 

 
タイトルの“ウインド・リバー”とは、アメリカのワイオミング州にある土地の名前。そこはネイティブアメリカンの保留地で、独自のコミュニティが形成されている地区だった。雪の中でネイティブアメリカンの少女の死体が見つかり、FBIは女性捜査官のジェーンを送ってくる。経験の少ない彼女を見下す、ウインド・リバーの人々。死体の第一発見者で、土地に詳しい野生生物局のハンター、コリーが捜査に協力すると、事件の深い闇があらわになり……。


 

 
少女が死んでいた地点は、最も近い民家から5kmも離れている。謎だった死の原因がじわじわ明かされるにつれ、保留地でのリアルな人間関係や実情も浮かび上がってきて、スリリングな空気が充満していく。そこに住民たちの鬱屈した感情が重なって、アメリカの現実を伝える骨太なテーマも見え隠れするのだが、映画が重くならないのは、美しい雪の風景がバックになっているからだ。


 

 

メインキャスト2人もハマっている。経験不足とプライドの狭間で揺れるジェーンを、エリザベス・オルセンが強さと弱さの両面を演じ分け、“守ってあげたい”という男の本能を刺激しまくる! 刺激を受けた観客の分身となるのが、コリー役のジェレミー・レナーで、あくまで一歩引いて捜査を見守りつつ、肝心な一瞬に強烈なサポート力を発揮する姿にしびれる! 彼らは『アベンジャーズ』ではスーパーヒーロー同士で共演。その関係性も、ちょっとだけ重なるのが面白い。


 

 
少女の死の原因は低温ではなく、マイナス30度の中を全力で、しかも裸足で逃げたため、肺が凍って破裂したから。そんな大雪地帯での知られざる“現象”も重要ポイントとなり、文字どおり“全身が凍りつく”感覚を味わえる。脚本家としてはアカデミー賞ノミネート経験もあるテイラー・シェリダンの初監督作だが、アクション場面の緊迫感やカット割りなど、演出はすでに達人の域!

『ウインド・リバー』
監督・脚本/テイラー・シェリダン 出演/ジェレミー・レナー、エリザベス・オルセン、ジョン・バーンサル、ギル・バーミンガム 配給/KADOKAWA
2017年/アメリカ/上映時間107分

7月27日より角川シネマ有楽町ほか全国ロードショー
©2016 WIND RIVER PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

文=斉藤博昭 text:Hiroaki Saito
 

 
セレブで選ぶ編
ムネアツなポイントは?“ジャン=クロード・ヴァン・ダムは衰え知らず!”
『スティール・サンダー』



キレのある回し蹴りで‘90年代のアクション映画界をリードしたジャン=クロード・ヴァンダム。175cmと、先輩アクションスターのシュワちゃんやスタローンと比べても小柄な体型ながら、彼らを凌駕したのが格闘家としての魅力。11歳から空手をはじめ、ヨーロッパ王者にも輝いたヴァン・ダムの動きは、観る者に「マジで強い!」と思わせるほど、素早く、力強く、殺気が漂うものだった。その魅力は御年57歳となった今でも健在だ。
 

 


役者を目指し、生まれ故郷ベルギーからハリウッドにやってきた彼は、当初スタントマンとして活躍。チャック・ノリスのトレーニング・パートナーなどを務めていた。シュワちゃん主演のヒット作『プレデター』で、プレデターのスーツアクターをしていたのもこの頃だ。残念ながら、製作途中でヴァン・ダムが降板したため、シュワちゃんとの対決は幻に。2人とも全盛期だっただけに、実現していたら映画史に残るアクションシーンになっていたことだけは間違いないだろう。
 

 


‘89年の『キックボクサー』で脚光を浴び、その後『ダブル・インパクト』、『ユニバーサル・ソルジャー』、『タイムコップ』とヒット作を連発。美しいフォームから繰り出される回し蹴りは、ヴァン・ダムの代名詞となり、アクションスターの仲間入りを果たした。しかしながら、’90年代後半になると肉体派アクション映画が振るわなくなり、ヴァン・ダムのキャリアも低迷。日本での話題といえばプリンセス天功との婚約騒動といった時期さえあった。
 

 


‘08年、自らのハリウッドでの落ち目ぶりをネタにしたセルフパロディ映画『その男ヴァン・ダム』が話題となり、再び注目を集めることに。スタローン、シュワちゃん、ジェイソン・ステイサムら肉体派アクション俳優が大挙出演した’12年の『エクスペンダブルズ2』では敵役を演じ、スタローンとの夢の対決を実現。得意の回し蹴りを披露し、ファンを歓喜させた。
 

 


さて本作だが、CIAの極秘情報のデータ流出事件を追う捜査官という役どころ。舞台が潜水艦のため、ガンアクションがメインとなるのだが、銃を構えて撃つ、その所作はホレボレするほどキマっている。57歳とは思えぬアクションを披露し、格闘家ヴァン・ダムの面目躍如たる演技を見せている。なお、出番は少ないが盟友ドルフ・ラングレンも出演。存在感ある役を演じている。
ちなみに「ヴァン・ダム、本当にそんな動けるの?」と懐疑的な人には、ネット検索で出てくる‘14年に発表された〈ボルボ〉のCMを観てほしい。ヴァン・ダムが逆走行する2台のトラックにまたがり、開脚をするという神業を披露している!

『スティール・サンダー』
製作総指揮・出演/ジャン=クロード・ヴァン・ダム 監督・撮影/パシャ・パトリキ 脚本/チャド・ロウ 出演/ドルフ・ラングレン、クリス・ヴァン・ダム 配給/インターフィルム
2017年/アメリカ/上映時間105分

7月28日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー
© 2018 BLACK WATER LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

 
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