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CULTURE カルチャー

2024.05.19


LAの街を見下ろす“モダンなキャビン”!

アーティストやクリエイターに人気の街、シルバーレイク。街の名前の由来となる貯水池から少し離れた丘の上に、知る人ぞ知るスポットがある。このLA全体が見わたせる場所に、建築家が妻と一緒に建てた邸宅を訪ねてみよう。


Silver Lake
カリフォルニア州ロサンゼルス シルバーレイク
owner
ジェフリー・オールズブルック
建築家

LAの街を見下ろす“モダンなキャビン”!家主が一番気に入っている部屋。左手に玄関ドア、左奥にキッチンとダイニングエリア、中央にリビングエリア。「パズルのように家具をディスプレイするのが好き」とか。目の前にLAの東から西までの絶景が広がる。

知る人ぞ知る
丘の上にツリーハウスのような家!


LAの街を見下ろす“モダンなキャビン”!道路正面に建つガレージとゲストハウスから約27m上ったところに建つ母屋。ダウンタウンLAからサンタモニカまで一望。

この人がオーナー!
ジェフリー・オールズブルック[Jeffrey Allsbrook]
LAの街を見下ろす“モダンなキャビン”!1966年オハイオ生まれ。2歳でLA に移住。
妻の建築家シルビア・クーラと建築事務所〈スタンダード・アーキテクチャ〉を経営する建築家。
〈ジェームス・パース〉の店舗なども手掛ける。


スタイリッシュな人が好んで住む街、シルバーレイク。大谷翔平選手の本拠地ドジャースタジアムのあるエコーパークの隣に位置するエリアだ。この地域の穴場といえる丘の上に、建築家の妻とともに家を建てた建築家ジェフリー・オールズブルックが住む。ここを選んだ理由は「レストランやショップがたくさんあり、丘の上で木々や街の眺めがいいから」。1953年築のゲストハウス付き邸宅を購入したのは’97年春。6年後に更地にし、1年半かけて新築した。

建築のコンセプトはツリーハウス。木々に囲まれた隠れ家のような家で、街の風景を堪能できるのが醍醐味。加えて、窓枠と床の線と家具を結んだライン、床と天井の色のコントラストが、心地よさを後押しする。インテリアのテーマは“モダンなキャビン”。過ごしやすいオアシスを目指して、ミニマルかつ開放的な雰囲気を重視。キッチンの隠しキャビネットやベッドルームの隠しクローゼット、壁の中に隠したランドリールームなど、“隠す”ことですっきりとした空間を実現。その場にふさわしい家具を、自らカスタムメイドして加え、居心地のよさを高めている。ちなみに洒落たインテリアのコツは、パズルのように家具を組み合わせることとか。

あなたにとって家とは? と聞くと「聖域。靴を脱いでリラックスできる快適なところ」という答え。著名人から指名される理由は、生活して実感できる心地よさにあるのだろう。

邸宅データ
LAの街を見下ろす“モダンなキャビン”!●敷地面積:0.165エーカー(約202坪)
●家の面積:1749平方フィート(約49坪)
●家の値段:149万ドル(1ドル150円換算で約2億2350万円)
●部屋数:7部屋(4寝室含む。バスルームは2室)。2階建て
●築年:2005年
●建築家:ジェフリー・オールズブルック、Silvia Kuhle(シルビア・クーラ)
●家族構成:妻と子供1人、計3人

LAの街を見下ろす“モダンなキャビン”!夫婦の寝室は天窓を設置して、明るく爽やか。右横の壁は隠れクローゼットで、引き戸はデスクの端まで開く。ベッドは〈HDバターカップ〉で購入。白×オレンジのチェアは〈マーク・ニューソン〉。

LAの街を見下ろす“モダンなキャビン”!木製の壁と石膏の天井で柔らかい空間を作り、家具は木、レザー、ウール、ガラスでまとめている。オーク材のダイニングテーブルは家主がデザインしたカスタムメイド。重厚感ある家具を求めた。小さいチェアと大きいテーブルで、大小のコントラストが個性的。

LAの街を見下ろす“モダンなキャビン”!玄関ドア脇の壁に設置した鏡の前には、家族が旅先で収集した石や松ぼっくりなどをデコレーション。その下の隠しキャビネットには、鍵や携帯電話の充電器具を収納。

LAの街を見下ろす“モダンなキャビン”!ゲストハウスは購入時のまま。バスルーム&キッチン付きワンルームで、ミッドセンチュリー風に。中央のテーブルは、家主が〈アディダス〉とコラボした模型を再利用。

Check point!  

①直線で魅せる玄関
LAの街を見下ろす“モダンなキャビン”!写真手前は、ガラスドアだけでシンプルな造りの玄関。テラスの屋根にもなる2階ベランダの建材は、“モダンなキャビン”の内装に合わせてレッドウッドを採用。テラスにはテーブルとチェアを並べて、いつでも自然と繋がる場所に。

②庭の木を生かした家
LAの街を見下ろす“モダンなキャビン”!「樹齢100年の大きなアッシュツリーの魅力を生かして設計した家」とオールズブルック。1階と2階で異なる建材と色のコントラストを打ち出した、存在感のあるデザイン。

③クリーンなバスルーム
LAの街を見下ろす“モダンなキャビン”!大理石で統一した落ち着いたバスルーム。バスタブやシンクなどはデンマーク製〈ボラ〉で揃えた。窓を多く取り付けて明るいスペースに。ちなみに入り口手前にあるタオルラックにはタオルウォーマーを備えつけ、便利で快適。

④白が際立つキッチン
LAの街を見下ろす“モダンなキャビン”!ミニマリズムを最も反映したキッチン。すべての機器を右側の隠しキャビネットに収納。左側のキャビネットにも食器などを収めて、生活感なく整然とさせた。冷蔵庫と冷凍庫は〈サブゼロ〉、ガスレンジとオーブンと食器洗い機は〈ミーレ〉。奥の正面の壁の中には、洗濯機と乾燥機を配置した隠しランドリールームがある。

⑤ゆったり寛げるデン
LAの街を見下ろす“モダンなキャビン”!リビングルームの奥にあるのは、テレビ&映画鑑賞や読書を楽しむデン。TVスクリーンの下の家具は’70年代ヴィンテージ。レザー製ソファはイタリア製〈アルペール〉。正面の本棚はカスタムメイド。

⑥眺めがいいベランダ
LAの街を見下ろす“モダンなキャビン”!息子のベッドルームのベランダ。真横の風景も眺められるように窓を取り付けた。ここも“モダンなキャビン”の雰囲気。 

 

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Information

雑誌『Safari』6月号 P53〜56掲載

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写真=トシ・サクライ 文=藤本庸子
photo : Toshi Sakurai text : Yoko Fujimoto
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