映画『ダム・マネー ウォール街を狙え!』は小口投資家が大富豪をギャフンと言わせた痛快実録エンターテイメント!
- SERIES:
- 今週末は、この映画に胸アツ!
- TAGS:
- 今週末は、この映画に胸アツ! Culture
スポーツにしても、映画やドラマにしても、観ているこちらをスカッとさせるのが“大逆転”の展開。映画の場合、それが実話ベースであれば、“もしかして自分でもやれそう”という妙な希望も抱かせてくれる。この『ダム・マネー〜』は、そんな一本だ。
主人公は保険会社の金融アナリストで、個人投資家のキース。5万ドルという全財産を、ゲームソフトを販売するゲームストップ社の株に投資していた。しかし同社は経営が危ぶまれ、倒産が近いとの噂も。そんな悪評に逆らうかのように、キースは同社の株に未来があることを、ネット掲示板で熱く訴え続け、そんな彼に賛同する個人投資家たちもゲームストップ株を買いはじめる。やがて彼らのその投資は、アメリカの金融マーケットをも揺るがす、信じがたい結果に……なったのか? あるいは、ならなかったのか? 弱小の投資家たちが、ウォール街の大富豪を相手に挑んだこの勝負は、アメリカでも社会現象的に報道された。本作はその映画化で、監督を務めたクレイグ・ギレスピーは、『アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル』でもアメリカ、フィギュスケート界の“黒歴史”にメスを入れた人なので、このセンセーショナルな株騒動も痛快に描いている。
動画のライブ配信の際には、赤いハチマキを頭に巻いて、猫のTシャツを着て“キティ”と名乗るキース。その熱血漢ぶりや、日常生活と投資の板挟みなどで、かなり共感度の高いキャラクターに仕上がっている。ユニークなのは彼に賛同する人たちで、看護師やゲームストップの店員、大学生のレズビアンカップルらが、キースの言動や株価の変動に一喜一憂する姿に、けっこうグッときたりする。彼ら個人投資家の素顔にふれることで、新たに株に興味をもつ人が増えることだろう。また、本作の物語は2020〜2021年初めに展開することから、新型コロナウイルスの猛威と重なる。ハリウッド映画にしては珍しく、登場人物のマスク着用率が高かったりして、“時代を映した作品”としても新鮮だ。
『ダム・マネー ウォール街を狙え!』2月2日公開
原作/ベン・メズリック 監督/クレイグ・ギレスピー 脚本/ローレン・シューカー・ブラム、レベッカ・アンジェロ 出演/ポール・ダノ、ピート・デヴィッドソン、ヴィンセント・ドノフリオ、アメリカ・フェレーラ、セス・ローゲン 配給/キノフィルムズ
2023年/アメリカ/上映時間105分
●こちらの記事もどうぞ!
【まとめ】絶対面白い! ネットフリックス作品61本
©2023, BBP Antisocial, LLC. All rights reserved.