すべてを手に入れた!〈レクサス〉LX600
2022年も通常モードに入り、すっかり新年の抱負も霞んでくる頃。さあ、思い出してください。今年はどんな年にしたいって思ってた? アクティブな1年? 攻めの1年? ビジネスはアツくプライベートは穏やかに、とか? そんな決意を忘れないよう、思い切って新しいクルマを迎え、乗るたびに決意を新たにするっていう、新しいルーティンはどうでしょう。14年ぶりに完全刷新されたこのクルマなら、アナタの想いも初志貫徹、間違いナシかも⁉ 〈レクサス〉LX600だ。
- SERIES:
- 話題のクルマを品定め!
- TAGS:
- 話題のクルマを品定め! Cars
2022年1月12日に動的性能の情報解禁日を迎えたばかりのLX600。価格もここで正式に発表されたから、「気になる!」という人もイッキに増えたのでは? 正直、このLX600のルックスの迫力は、写真よりも実物のほうが数段上だ。
2021年末に発売された新型NXとともに、このLXは“次世代〈レクサス〉”を体現するモデルという位置づけになっている。ラグジュアリーをライフスタイルとともに高感度に発信し続けてきた〈レクサス〉だけれど、それをさらに磨き上げ、クルマの本質である“走り”を追求するため、様々なかたちでテコ入れがなされている。
写真はすべてLX600“エグゼクティブ”
それを表現するのが新解釈のスピンドルグリルだ。大柄なボディを最大限に生かした大開口のグリルはフレームレスとなり、シンプルでシャープなスタイリッシュさを手に入れている。ライトも薄型化され、存在感はより増したものの、見る者にキレのいい後味を残すようなモードな風をまとう。
インテリアも相当に進化した。デジタルコンシャスなインターフェースは2画面式になり、上部ではナビやエンタメ系など従来の機能を、下部ではエアコンなどのクライメート系やマルチテレインなど、走行系の情報を掲示する。双方タッチパネル式になり、シフトノブ周辺がスッキリとミニマルになった。
また、スタータースイッチは指紋認証式となり、車両盗難に備える機能も備えられている。これはユーザーにとって、大きな安心材料となるだろう。
後席は3列シート7人乗りと2列シート、そして最上級の4人乗りパッケージが選択できるが、3列めを従来の3人乗りから2人乗りに減らし、そのぶんを3列めまでラグジュアリーを感じさせるようなゆとりに充てたのは面白い。
写真はともにLX600“エグゼクティブ”
パワートレーンは3.5ℓV6のツインターボに電子制御式10速ATの組み合わせ。415ps、650Nmを発揮するが、TNGAプラットフォームを採用し、各所の剛性を引き上げたことでサスペンションがよく稼働するため、街乗り域ではスルッと滑らかな走り出し。エンジンの振動もほぼないと感じるほどで、〈レクサス〉最上級SUVの名にふさわしい静粛性を誇る。
しかし、実はオフロードコース&サーキットでもワクワクするほどの基本性能を誇るのが今回のLXだ。
〈レクサス〉最大径となる22インチタイヤのグリップに加えて、トルクのムラがないインテリジェントなATが実にシームレスにコーナーを攻める。電動パワーステアリングのおかげで切りはじめから立ち上がりまでハンドリングも軽快だ。つまり、ワインディングも攻められるオフローダーになった、ということ!
写真はともにLX600“オフロード”
オフローダーとしては、ブレーキの電子制御がきめ細やかになったことで、どんな悪路でもガタガタ・ギシギシするような挙動を見せなくなり(特にダウンヒルアシストコントロール作動時のブレーキのアクチュエーターの制御は見事!)、“悪路でも〈レクサス〉”の高級感を叶えている。
リッチでパワフル、そしてタフ。欲しいものをすべて手に入れた新しいLXを体感してほしい。
★DATA 〈レクサス〉LX600(5人乗り)
●全長×全幅×全高:5100×1990×1885mm
●車両重量:2550kg
●ホイールベース:2850mm
●エンジン:3.5ℓV型6気筒インタークーラー付きツインターボ
●最高出力:305kW(415PS)/5200rpm
●最大トルク:650Nm(66.3kgm)/2000~3600rpm
●トランスミッション:10速オートマチック
●駆動方式:四輪駆動
●税込み車両本体価格:1250万円~
●レクサス インフォメーションデスク
TEL:0800-500-5577