CLAこそ欲張りで贅沢な1台!〈メルセデス・ベンツ〉CLAクーペ/CLAシューティングブレーク
ここ数年で、まるで“雨後のタケノコ”のようにどんどん拡充されていったのが〈メルセデス・ベンツ〉のコンパクトカー・バリエーション。特に世界中で大人気モデルとなったAクラスは、プラットフォーム自体がまさに稼ぎ頭。ハッチバックにセダンにSUV、クーペにステーションワゴンと大増殖を見せてくれた。
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で、そうなってくると“キャラかぶり”が心配だけど、〈メルセデス・ベンツ〉がすごいのは、それらが全部、それぞれの個性と立ち位置をしっかりと持っているところ! プラットフォームは同じなのに、それぞれに既視感のないコンセプトを確立しているから、どれを切り取っても魅力的なのだ。う〜ん、悩ましい!
で、そんなAクラス自体が昨年、フルモデルチェンジで4代目に進化。つまり、Aクラスベースのクルマ全部が、これから続々新しくなっていくってこと! クルマとしての進化はもちろん、車載型AI“MBUX”搭載で、ますます“攻め”の体制に入るAクラスファミリーの中から、今回はCLAクーペ/CLAシューティングブレークをチェックしたい。
写真はCLAクーペ
写真はCLAシューティングブレーク
Aクラスファミリーの中で、お洒落担当を一手に担うのがコチラ。CLAはリアエンドに向けて急峻に傾斜するルーフが印象的な4ドアクーペ。そしてCLAシューティングブレークも、デザイン的な狙いは同じだ。
“シューティングブレーク”というのは、本来ならばボクシーな形状であるステーションワゴンのルーフラインを、リアエンドにかけてクーペライクに傾斜させたスタイリッシュなモデルのこと。中〜大型サイズに採用するのが普通だったこのデザインを、コンパクトカーに導入して大成功したのがCLAシューティングブレークだったってワケ。
というわけで、どちらもデザインを優先させた、若々しい世代をターゲットにしたモデル。今回の広告ビジュアルも、まさにそんな若年層をコアターゲットに据え、日本の昭和なネオンサインを多用した面白い仕上がりになっているから、是非公式サイトでもお楽しみいただきたい。
さて、そんなユニークなCLAクーペ/CLAシューティングブレークだけど、走りのほうはさすが〈メルセデス・ベンツ〉。カッチリと高い剛性に確かなステアリング・フィール、ほどよくコシのあるなめらかな動きを実現したサスペンションと、コンパクトボディに似つかわしくない“高級車”としての満足度をきちんと備えさせている。
特に新型はトレッドを拡げ(フロント63mm、リア5mm)、操縦性の向上に貢献しているほか、実はほかのAクラスファミリーには未導入のガソリンエンジンをラインナップさせているのも憎いところ。それが2.0ℓ直4ターボエンジンに7速デュアルクラッチトランスミッション7G-DCTを組み合わせた”250”こと、CLA 250 4MATIC。
写真はCLA 250 4MATIC
確かに、A180系の1.6ℓターボにはない、手応えのある加速が実現されている。ほかにはお馴染み2.0ℓディーゼルのCLA 200dもあるが、個人的にはやはり、CLAには静粛性の高いガソリンエンジンがリッチな気分でオススメだ。
さらにアシスタンス系はSクラス同等レベルに。なんとも贅沢で欲張りな1台なのだ。
★DATA〈メルセデス・ベンツ〉CLA 250 4MATIC
●全長×全幅×全高:4690×1830×1430mm
●車両重量:1560kg
●ホイールベース:2730mm
●エンジン:2.0ℓDOHC直列4気筒ターボチャージャー付き
●最高出力:165kW(224PS)/5500rpm
●最大トルク:350Nm(35.7kgm)/1800~4000rpm
●トランスミッション:7速AT
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:534万円
●メルセデス・コール
TEL:0120-190-610