魅惑のワクワクカー登場! 〈レクサス〉LBX MORIZO RR
これはいい! 久々にハッとさせてくれるコンパクトSUVに乗った。本日(7月18日)午前に報道解禁されたばかり、〈レクサス〉の新たな価値観を提供する1台となるLBX MORIZO RRだ。本年の東京オートサロンでコンセプトモデルが発表されて以来、一般発売を熱望する声が高かったのだが、いざフタを開けてみたら想像よりよかったなんて嬉しすぎる! さっそくレポートしよう。
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まず、このLBX MORIZO RRはその名のとおり、〈レクサス〉の最小SUVであるLBXがベースとなる。LBXは同社でいうところのBプラットフォームのクルマだ。しかし、LBX MORIZO RRはそもそも、サイズが拡大されている。全長は変わらないが、全幅が+15㎜で、トレッドでいうとフロントが+10㎜、リアが+15㎜拡幅されている。さらに全高は-10㎜となり、ヒップポジションも10㎜下げられた。数字で見るとわずかだが、実物を見るとその腰の低さ、接地感の強さはまるでベツモノ。LBXがSUVらしい優しい雰囲気なのに対して、LBX MORIZO RRはしっかりと“スポーツ”になっているのが面白い。
後述するがパワフルなパワートレインを搭載するため、フロントロアアームに補強が加えられていて(なんと特許取得済みの手法!)、さらにプラットフォームも前がBプラットフォーム、後ろに上位のCプラットフォームを合体させ、より強度の高い車体を確保しているのだから、モデル内のいちグレードとは思えないほどの気合の入れようなのだ。
搭載されるパワーユニットは進化型GRヤリスのもの。つまり、300PSを発生させる3気筒1.6ℓターボで、GRヤリスに準じてなんと、事実上〈レクサス〉ブランド初のMTも用意された。しかし、個人的には8速DATの仕上がりも最高なので、MTだけがもてはやされないことも願いたい。つまり、どっちも最高ってこと。
そのパワーを生かすために、空力パーツも導入されている。フロントフェイスではグリル以下の部分がすべて意匠を変え、大開口のエアインテークやガーニッシュが備わり、タイヤ周りの整流にも貢献させている。このエアロダイナミクスには〈レクサス〉が長年サポートしているエアレースの、航空力学もノウハウとして生きているというから、これもまたプレミアムなのだ。
試乗会はサーキットで開催された。ここで乗って感激したのはズバリ、サスペンションの巧さ。SUVという腰高感をほどよく生かした優しいロールやしなやかさがあるのに、きっちりとコーナーを捉えてラインを攻めまくれる高級感あるフィールに舌を巻く。これこそが特許取得済みのロアアームの恩恵だというからクルマって面白い。
むろんパワフルなエンジンのトルクや、走行モードの変更、また前後駆動配分の変更によって、細かく演出されたサウンド(なんと、トラクションコントロールを全オフすると、後方からバブリング音が聞こえる!)や、「それって必要?」と思えるような、ローンチコントロールまで付いている。しかし、それらを発揮しても、乗り出しの一瞬で「わあ、〈レクサス〉だ」と感激するのは、圧倒的な静粛性とフラットさだったりもして、この多彩なキャラの引き出しに、息上がるまで走り込んでしまった。
なんだかおもちゃ箱みたいな楽しさまで感じさせてくれる、魅惑のワクワクカー登場ってワケ!
★DATA 〈レクサス〉LBX MORIZO RR
●全長×全幅×全高:4190×1845×1535㎜
●エンジン:1.6ℓ直列3気筒インタークーラー付きターボ
●最高出力:224kW(304PS)/6500rpm
●最大トルク:400N・m(40.8kgm)/3250~4600rpm
●トランスミッション:8速オートマチック
●駆動方式:四輪駆動
●レクサス インフォメーションデスク
TEL:0800-500-5577
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