〈メルセデス・ベンツ〉EQAの登場で電気自動車がより身近に。
日常使いが気持ちいい新時代の価値を備えたSUV。
知性ある大人なら、EV=電気自動車の有用性はすでにご存知のはず。各社続々とEVモデルを投入している今、「そろそろウチも……」と思っている人もいるだろう。そんな中、大きな話題となっているのが〈メルセデス・ベンツ〉EQA。SUVスタイルを纏ったこのコンパクトEVは、電気自動車という先進性だけで終わらない“いいクルマ”としての魅力もたっぷり。このEQAの登場で、電気自動車の選択がさらに現実味を帯びてくるのでは?
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EVを選ぶときに一番気になるのはなにか? おそらく「電気だけでどこまで走れるか」という航続距離ではないだろうか。いくらEVが高い環境性能を持ち、ハイブリッド車より未来志向といっても、そこはやっぱり気になるところ。その点このEQAは、航続距離が約422km(WLTCモード‐充電走行距離)とハイレベル。これなら週末のゴルフで、近県へと足を延ばす際にも余裕。大きな安心に繋がるのは間違いない。
それに最近ではコンビニをはじめ、様々な場所にチャージポイントが増加。駐車中に充電ができる機会が増えるなど、少し前とは状況が大きく変化していることも、EQAを選ぶ追い風になっているといっていいだろう。とはいえ、そんなEQAは、なにも電気で走ることだけが売りというわけではない。やはり〈メルセデス・ベンツ〉ならではの“出来のよさ”は大きな魅力だ。
まず乗ってみると、実に取り回しがいいことに気づくはず。しっかり感があるハンドルは、いざ切ってみるとまさに軽快。クルマの重量を感じさせることなく、狭い道での切り返しも楽にできる。そして、アクセルを踏みこむとさすがはEV。なにせ前輪を駆動するモーターは最大トルク370Nm。パワーが湧き上がってくる印象で、長い坂道でもぐいぐいボディを引っ張ってくれるのだから頼もしい。そうなると日常のシーンでも小気味いい走りが楽しめるのはいわずもがな。
一方で、EQAならではの静かで上質な室内はまさに快適そのもの。「ハイ! メルセデス」でお馴染みの対話型インフォテイメントシステム“MBUX”もかなり賢く、充電情報、カーナビ機能等はもとより「暑い」と言えば室内温度を自動調整してくれたりもする。とにかく使い勝手のよさはピカイチ。価値ある1台なのは間違いない。
EQAは、2019年日本に導入されたEQCに続く〈メルセデス・ベンツ〉の電気自動車"EQ"シリーズの第2弾。クロスオーバーSUVであるGLAがベースではあるが、EQC譲りのツルンとした洗練度の高いデザインが都会的でスタイリッシュ。空力重視のボディも実寸よりボリューム感があり、ブランドならではの堂々とした佇まいが受け継がれている。運転席はかなり見晴らしがよく、安全面に加え気持ちよく運転できる大きなポイント。また、スポーツモードに切り替えると、加速に長けたEQAがさらにキビキビとした走りを披露してくれる。
取り回しのよさだけではなく、信頼性の高さは〈メルセデス・ベンツ〉基準。最新の安全装備を備え、寒冷地などでも安心。パワートレインの無駄な熱を室内の暖房に利用するなど、徹底した効率化が施されている。
右:疲れにくく上質なレザーシートはもちろん、室内の演出も気分に合わせて64色ものアンビエントライトが選択可能。操作系もカンタンかつ実用的で、〈メルセデス・ベンツ〉オーナーならすぐに馴染める仕様となっている。
左:ドライバーへの情報提供は10.25インチの2つのディスプレイが担う。さらに使い勝手が進化した対話型インフォテイメントシステム“MBUX”はEQシリーズ用にアップデイトされたもの。カメラで捉えた道に進行方向を示す案内を加えた、拡張現実(AR)型のカーナビも標準で装備。より的確にルートをたどれるのはありがたい。
[メルセデス・ベンツ EQA 250]
Mercedes-Benz EQA 250
●全長×全幅×全高:4465×1835×1625㎜
●車両重量:1990㎏
●ホイールベース:2730㎜
●最高出力:140kW(190hp)
●最大トルク:370Nm
●駆動方式:前輪駆動
●航続距離:約422km(WLTCモード‐充電走行距離)
●車両本体価格:640万円
●メルセデス・コール
TEL:0120-190-610
『Urban Safari』Vol.21 P22~23掲載