2026.07.11 NEW
広島・宮島でローカルガストロノミーと繋泊をテーマにしたアート
”食とアート"を楽しめる唯一無二のホテル
広島・宮島という土地を、"静かに理解するための場所"として構想されたHOTEL FORK & KNIFE Miyajima(ホテル フォーク アンド ナイフ ミヤジマ)。このホテルでは、"食"の体験が大きな魅力のひとつとなっている。広島は"日本の縮図"と称される土地。山に降った雨が川となり、森林の養分やミネラルを運びながら瀬戸内海へと注がれる。山と海の幸に恵まれた豊かな地で育まれた食材を、"薪火"という原始的な調理法を用い、食材そのものが持つ力を存分に引き出し、五感で楽しめる食体験として届ける。
繰り広げられる料理は、山から海へと連なる広島の風土を映し出す、11品のディナーコース。広島の食材に魅せられ、生産者の声をインスピレーションにした一品一品には、その土地の代弁者としての物語が宿る。広島の郷土料理や日本ならではの調理法を現代に再構築し、"薪火"というごくナチュラルな技によって食材の本質を引き出す食体験をゲストに届ける。
[ディナーメニューの一例として]
真牡蠣 発酵レモン 松
瀬戸内の顔でもある真牡蠣の一皿は、地元の乳製品企業チチヤスのヨーグルトプリンを掛け合わせて。ヨーグルトの酸味が、まろやかな牡蠣の甘さを引き出し、発酵レモンのさわやかな風味がアクセント。
地鶏 レモン胡椒 くろもじ
通常の数倍の日数で飼育される"東広島のこい地鶏" の薪火焼。パリパリに焼き上げた皮と、しっとり柔らかく仕上げた鶏肉のバランスが絶妙。生薬にも使われるくろもじを効かせた塩やレモン胡椒などを合わせ、深い味わいが楽しめる。
穴子飯
宮島名物の穴子飯を、独自のスタイルでモダンに仕上げて。香ばしいほうじ茶とともに炊き上げ、穴子の骨でとった出汁からとれる甘だれがやさしく合わさる。使うぶんだけその都度精米して土鍋で炊き上げる炊きたてのご飯も魅力のひとつ。

ホテルの設計を担ったのは、建築家・美術家の佐野文彦。数寄屋建築の名匠"中村外二工務店"で大工として弟子入りし、現場を通して工法・素材・寸法感覚を身体で覚えた後、2011年に独立。2016年には文化庁文化交流使として世界16カ国を歴訪し、EDIDA 2014 ELLE DECO Young Japanese Design Talent、IF DESIGN AWARD 2020などを国内外で受賞。宮島の提灯行列からインスピレーションを得てデザインし、県内で製作された照明がやわらかな光を放つ。また、全34室10タイプの客室は、小上がりや障子など日本の伝統意匠を取り入れながら、現代的な素材とアートを掛け合わせた構成となっている。
そんな空間に息づくのが、コンセプト"繋泊(けいはく)"のもとにキュレーションされたアート作品の数々だ。 艦船をつなぎとめること、ふなどまりすることを意味するこの言葉に、厳島神社と宮島口、人と人、新しい体験を繋ぐ想いを込めている。書・水墨画・日本画・陶芸など、日本の伝統的な美術・工芸の新しい形を表現した国内新進気鋭のアーティストの作品が館内各所に点在。日本で活躍するアーティストや作家と滞在者の、新しい繋がりの場となることを目指している。
[アート作品の一例として]
新城大地郎(しんじょう だいちろう)/書・2F ロビー
沖縄・宮古島生まれ。禅僧であり民俗学者でもある祖父を持ち、禅や沖縄の精神文化を背景に、形式にとらわれないコンテンポラリーな書の表現を追求するアーティスト。本作のコンセプトは「間(ま)」。神の島・厳島へ渡る前の緊張と情緒の変化、肉体と精神が連動していく間を立ち上がらせることをテーマに制作。
丹羽優太(YUTA NIWA)/日本画・2F ロビー
1993年神奈川生まれ。京都芸術大学大学院修了後、北京に留学。現在は東福寺塔頭光明院に住み込みで制作活動を行う。日本絵画の文脈・技法で、人々には見えない厄災と、それに抗う人間の祈りを主題とする。2F ロビーに展示の「滄海朱楔図(そうかいしゅけつず)」は、広島の地に潜む荒ぶる自然の象徴「大鯢(おおはんざき)」と、それを繋ぎ止める「朱の楔」を描いた作品。画面を貫く垂直の朱線は厳島の鳥居の象徴であり、天から降り注ぎ海に打ち込まれた「楔」に見立てている。
三浦宏基(HIROKI MIURA)/陶芸・2F ロビー&客室
広島生まれ。有田窯業大学校卒業後、2020年に独立。佐賀県武雄市に工房を構え、野焼きから近代的な窯まで使い分け、表情豊かな陶芸作品を制作する。焼き物の窓絵のデザインから着想を得た大壺を、2F ロビーおよびプレミアムスイート「翠」に設置。
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