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CULTURE カルチャー

2026.07.10


【まとめ】ケヴィン・コスナー出演映画11選

これまで紹介してきた中から、ケヴィン・コスナーが出演した作品をまとめてご紹介!

 

  

『フィールド・オブ・ドリームス』
製作年/1989年 監督/フィル・アルデン・ロビンソン 出演/ケヴィン・コスナー、レイ・リオッタ 

ロマンと信念を持って生きる、それがオトコ!
人生の途中で道に迷ったときに観直したいのがコチラ。主人公はトウモロコシ畑を営む平凡な中年男レイ。ある日、レイは畑の中で「それを造れば、彼は来る」という不思議な声を耳にし、畑の真ん中に野球場を造ることを思い立つ。周囲から変人扱いされるも、レイは人生の折り返し点にいることを自覚し、心の声に従うことを決意する。

完成した野球場に現れた戦前の名選手シューレス・ジョーは「ここは天国かい?」とレイに尋ねる。まさに夕暮れの日差しを浴びたグランドは天国のように美しいのだ。亡くなった父と不仲だったことを気にしていたレイだが、野球場を造ったことで父が憧れていた世界に触れ、夢を見ることの大切さに気づく。大人の男ならば流行やまわりの声に流されず、生き方も自分流を貫くべき。そんなことを教えてくれる作品だ。「直感は大事にしたほうがいいわ」とレイを励ます妻アニーのセリフも実に印象的だ。
 

  

 


『ボディガード』
製作年/1992年 監督/ミック・ジャクソン 脚本/ローレンス・カスダン 出演/ケヴィン・コスナー、ホイットニー・ヒューストン、ゲイリー・ケンプ

ボディガード映画の金字塔!
どんな犠牲を払っても、その相手を守る。陰のヒーローの側面を持つ仕事がボディガードだが、これ以上ないほどドラマティックに描いた映画といえば、タイトルもそのものの『ボディガード』だろう。殺害予告の脅迫を受ける人気女性シンガーのレイチェル・マロンを、レーガン大統領のシークレットサービスを務めた経験もあるフランク・ファーマーが警護することになる。トップスターらしく傲慢で自己中心的な面もあるレイチェルは、最初こそフランクの過剰な警護に辟易するも、すんでのところで命を救われ、彼への信頼は一気に加速。2人の関係も接近し、途中からは感動のラヴストーリーへと化していく。

レイチェル役で本作が映画初出演となったのが、すでに歌手として絶大な人気を誇っていたホイットニー・ヒューストン。彼女の主題歌『オールウェイズ・ラヴ・ユー』は映画とともに大ヒットした。ケヴィン・コスナーも、誠実でストイック、いざという時に最高に頼りになるフランク役を、これ以上ないほどカッコよく演じ、代表作のひとつになった。その後、舞台ミュージカル化され、2025年の時点でテイラー・スウィフトを主演候補にリメイク企画が進むなど、多くの人に愛され続けた一作。

 


 

  

 


『パーフェクト ワールド』
製作年/1993年 監督・出演/クリント・イーストウッド 脚本/ジョン・リー・ハンコック 出演/ケヴィン・コスナー、ローラ・ダーン

哀切な結末に泣く!
脱獄囚のブッチは囚人仲間と逃げ込んだ民家でフィリップという幼い少年を人質に取り、逃亡を続けることに。しかし、フィリップに暴力を振るう仲間に我慢ができず、射殺してしまう。数々の悪事に手を染めてきたブッチだが根はやさしく、厳格過ぎる母に育てられてきたフィリップもそんな彼になついていく。一方、ブッチの若い頃を知っている老保安官のレッドは、ある思いを抱いて行方を追い続け……。

巨匠クリント・イーストウッドが監督を務めたロードムービーの傑作。脱獄囚と少年が逃亡の旅の中で、たがいの孤独を寄せ合い、絆を育んでいく。犯罪者であっても悪人ではないブッチの物語の一方で、若い頃の彼を少年院に送り非行に走らせたことを悔やんでいるレッドの追跡劇が重なる。誰もがパーフェクトワールドを求めているが、人間は間違う生き物だ。そんな現実に裏打ちされた哀切な結末は、涙なしでは見られない。
 

  

 


『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』
製作年/1999年 監督/サム・ライミ 出演/ケヴィン・コスナー、ケリー・プレストン、ジョン・C・ライリー

自分がなにをやってきて、これからなにをやりたいのか、そこが大事!
毎年、シーズンが終わる頃になると引退表明が出される野球界。今作の主人公、ビリー・チャペル投手も40歳を迎え、選手生命のピンチに立たされている。優勝が決まるゲームでの登板を任されているのだが、その日の朝にオーナーからトレードまたは引退を勧められてしまうビリー。しかも恋人には別れを告げられたばかり。モヤモヤを抱えたまま、彼は一世一代のマウンドに上がることになる。

引き際を考えたとき、人はこれまでの自分の生き様を振り返るもの。今作のビリーも、決戦のマウンドで対戦バッター、さらに痛みを訴える自分の右腕と格闘しながら、これまでの日々に心を巡らせる。そしてタイトルが意味する“野球が好き”という思いがあふれ出すクライマックスへ! ケビン・コスナーの“直球”なヒーロー像も清々しく、引き際を描いている作品なのに後味もこのうえなく爽やか。これまで自分がなにをやってきて、そしてこれから本当になにをやりたいのか。そんなメッセージが熱く伝わってくる。
 

  

 


『メッセージ・イン・ア・ボトル』
製作年/1999年 原作/ニコラス・スパークス 製作・出演/ケヴィン・コスナー 監督/ルイス・マンドーキ 脚本/ジェラルド・ディペゴ 出演/ロビン・ライト、ポール・ニューマン、ジョン・サベージ、イリアナ・ダグラス

切なすぎる結末に号泣!
こちらもニコラス・スパークスの同名小説が原作だが、やはり涙活視点から考えるとスパークス原作映画にハズレなし。新聞社で働くシングルマザーのテリーサ(ロビン・ライト)は、浜辺に打ち上げられたガラスの瓶を拾う。その中に入っていたのは、すでに亡くなっているらしき女性に宛てた愛の手紙だった。手紙の送り主に興味を抱いたテリーサはやがて、その男性ギャレット(ケヴィン・コスナー)に会いにいくが……。大人のラヴストーリーの中で当時40代のケヴィン・コスナーが愛を失った男を演じ、涙を誘う。そんな彼と新たな愛を紡ごうとするヒロインもいじらしく、その切なすぎる結末に号泣。
 

  

 


『守護神』
製作年/2006年 監督/アンドリュー・デイビス 出演/ケヴィン・コスナー、アシュトン・カッチャー

混乱の中でも冷静さを失わないこと!
アメリカ沿岸警備隊のエリート養成学校を舞台に、“守護神”の異名を持つ伝説的な沿岸警備隊員ベンと新人訓練生ジェイクの絆と成長を描いたアクションドラマ。この映画が興味深いのは、新人ジェイクを1人前にするという物語だけでなく、教える立場のベンがジェイクを通じて過去のトラウマから立ち直るという点も織りこまれているところだ。クライマックスでの命を賭けた2人のレスキューシーンは胸が詰まること必至。

本作が教えてくれるのは、救助現場での心得。舞台こそ、嵐の中でのレスキューと現実ではなかなか遭遇しないシチュエーション。しかし、ケビン・コスナー演じる教官ベンが語る、「混乱の中でも冷静さを失うな」という教えは、あらゆるケースに当てはまる。劇中でも、事故に遭遇した救助者が動揺して暴れるため、救助作業の邪魔となる場面が出てくる。その際にベンは顔面を殴って黙らせる荒技を披露(⁉)。そこまでしなくともいいだろうが、万一の場面では、まず冷静になることが“頼れる男”の第一歩であることは間違いない。
 

  

 


『Mr.ブルックス 完全なる殺人鬼』
製作年/2007年 製作・脚本/レイノルド・ギデオン 監督・脚本/ブルース・A・エバンス 出演/ケヴィン・コスナー、デミ・ムーア、ウィリアム・ハート

ケヴィン・コスナーが殺人の衝動に駆られる役を演じる!
ヒーローを得意とする大スターが悪役を演じると、2つのパターンに分かれる。ひとつは、それまでの自身のイメージを投げ捨て、別人のような演技で完全なる“悪”を体現するパターン。そしてもうひとつが、作品内で善良なパートと、そこから豹変する冷酷な悪のパートを演じ分け、そのギャップで震え上がらせるパターン。ケヴィン・コスナーの本作は後者だ。主人公のアール・ブルックスは、実業家として成功の道を歩み、妻との生活もリッチで幸せそのもの。一方で殺人の衝動にかられる別人格を持っていた。この“二重生活”の設定は、スターが悪役を演じるうえで、演技力が試される好例だろう。

オレゴン州のポートランドで、若いカップルの死体が発見され、警察はかつての連続殺人犯が再び動き出したことを知る。その殺人現場が、向かい側のアパートから隠し撮りされていたことで、犯人の正体が明らかになっていくスリラー。社会的な地位もあり、殺人とはいえ仕事を完璧にこなす。殺人をやめたいと葛藤しつつ、無意識にサイコパス的な行動をとってしまうなど、二重人格ともいえる複雑なブルックス役はケヴィン・コスナーも演じ甲斐があったはず。クライマックスの衝撃的な展開に、彼が全編に静かに放ち続ける悪の香りが重なり、独特の後味を残す一作。
 

  

 


『ドリーム』
製作年/2016年 監督/セオドア・メルフィ 出演/タラジ・P・ヘンソン、ケヴィン・コスナー

差別を排除し、正当に評価する理想の上司!
NASAに勤務する3人の黒人女性を主人公にした本作は、1960年代が舞台。最先端のNASAですら人種や男女の差別意識が色濃く、3人は仕事が優秀でも正当に評価されない。自分たちだけで闘っても、なかなかこじ開けられない扉。それを開いてくれるのが、ケビン・コスナー演じる理解ある上司ハリソンだ。

3人のうち、複雑な計算を得意とするキャサリンは、新たに配属された白人男性ばかりの部署で才能を発揮する。だが、有色人種用のトイレは800mも離れたビルにあり、コーヒーポットも白人用は使えないなど仕事に支障をきたす。そんな実状をハリソンが打ち破るエピソードが、あまりに爽快!

さらに黒人女性ばかりの計算部でスーパーバイザーを務めるドロシーは、自身の昇進問題と葛藤しながら、同じ部署のメンバーをまとめ鼓舞するなど、あちこちに上司と部下、師弟のエピソードが登場する。NASAを陰で支えた主人公たちの功績は、後の世代の道を切り開いただけでなく、この映画を観た現代のわれわれにも勇気を与えることになった。映画自体が“人生の師”として学べるレベルなのである。
 

  

 


『モリーズ・ゲーム』

製作年/2017年 原作/モリー・ブルーム 監督・脚本/アーロン・ソーキン 出演/ジェシカ・チャステイン、イドリス・エルバ、ケヴィン・コスナー、マイケル・セラ

シブ〜い演技が、観る者をグッと感動させる!
『ソーシャル・ネットワーク』の脚本家アーロン・ソーキンが初監督・脚本を務めた本作は、米女子モーグルの五輪候補選手が、高額ポーカーの経営者に転身したという驚きの実話を描いたもの。主人公のドラマチックな半生と、彼女を演じたジェシカ・チャステインの好演も素晴らしいのだが、ここでは思わずムネアツとなるポイントとしてケヴィン・コスナーの存在感をあげておきたい!

ケヴィン・コスナーは1987年『アンタッチャブル』のヒットにより注目を浴び、その後『フィールド・オブ・ドリームス』、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』、『ボディガード』の大ヒットにより世界的スターへと登りつめた。しかし近年、主演作でのヒットに恵まれず、“90年代の大スター”という存在に。そんな彼が再び脚光を浴びるようになったのが、2013年『マン・オブ・スティール』だ。クラーク・ケントの養父役を深みある演技で表現し、リブートしたスーパーマンと同等の注目を集めたのだ。

新たに手に入れた脇役として魅力は昨年の『ドリーム』でも観てとれるのだが、本作でも実に味わい深い演技を披露している。役柄は、ジェシカ演じるモリーの父親役。五輪候補選手を育てた父親だけに、ひたすら練習を課す厳格な人物なわけだが、当然モリーとの関係は上手くはいかない。そして競技中の事故でアスリート人生が絶たれたことを機会にモリーとは、疎遠となってしまうのだ。

物語の中心は、ポーカー経営で巨額のマネーを動かす、その後のモリーの華麗なる転身ぶりだ。つまり、その間父親であるケヴィン・コスナーは回想シーン以外に登場することはない。しかし、終盤モリーが人生の崖から転げ落ちたときに、ふと姿を現わすのだ。そこでのやりとりはネタバレになるので詳しくは書けないが、その存在感、過ぎ去った長年の月日を想像させるシブ〜い演技が、観る者をグッと感動させるのだ!

本作は、モリー本人が2014年に出した回顧録がベースとなっていて、アーロン・ソーキン自らがモリーへの取材を重ね、本では書かれていない父親との複雑な関係もシナリオに盛り込んだ力作だ。モリーの人生逆転ストーリーとともに、ケヴィンの演技と父娘のヒューマンドラマにも是非、着目して欲しい。
 

  

 
ペットを超えた絆に感涙!ワンダフルな犬映画5選!

『エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語』
製作年/2019年 監督/サイモン・カーティス 出演/ケヴィン・コスナー(声)、マイロ・ヴィンティミリア、アマンダ・サイフリッド

ワンちゃん視点による家族の物語に涙する!
飼い犬エンツォの視点から、レーサーのデニーとその家族と過ごした日々を描いた温かな感動作。終始エンツォのモノローグが入るのが特徴で、デニーと出会った時、デニーが恋人イブと結婚した時、エンツォにとって“妹”になるゾーイが誕生した時……。そのつど、エンツォがどう思っていたのか、なぜこの行動をしたのかが時にユーモラスに、時に切実に語られていく。

犬を飼っている人、もしくは飼った経験がある人なら、「ああ、あの時、あの子はやっぱりこう思っていたのかな」など心当たりがあるシーンが随所に登場し、ほっこりしたり涙腺を刺激されたり。

デニーの人生は晴ればかりではない。土砂降り続きの日々も常にエンツォはデニーに寄り添い、彼と家族を見守り続ける。家族同士でもわかっていないことをエンツォだけが知っているなんてことも。

そしてそんな時のエンツォの言葉はとても哲学的。声を担当しているケヴィン・コスナーの渋声もあいまって、つい考えさせられてしまう面もある。 

 
 

 


『ザ・テキサス・レンジャーズ』
製作年/2020年 監督/ジョン・リー・ハンコック 脚本/ジョン・フスコ 出演/ケヴィン・コスナー、ウディ・ハレルソン、キャシー・ベイツ

本格派クライムアクション!
“テキサス・レンジャーズ”と聞くと、メジャーリーグの球団を思い浮かべる人が多いだろう。しかし、本作は野球映画ではない! 時は1930年代。アメリカ中西部で強盗と殺人を繰り返していた犯罪者コンビ、ボニーとクライドを探したのが、警官とは別組織の“テキサス・レンジャーズ”。ボニーとクライドといえば、名作『俺たちに明日はない』の主人公。本作は、追う側から描いた本格派クライムアクションだ。

まず驚くのが、冷血そのもののボニーとクライドが、アメリカ国民にとっては、ある種の“ヒーロー”だったという事実。銀行を襲い、刑務所から囚人を脱走させ、追ってきた警官を返り討ちする2人。その姿が、権力や富に反発する人々の心を掴んでしまった。ボニーのファッションが女性たちの間で流行したりと、そんな異様な当時の状況も本作は描いている。

しかも、ボニーとクライドの顔を映像でほとんど見せていない。これも、うまい演出! 終盤の展開は『俺たちに明日はない』を知っている人には“お約束”ではあるが、それでも一大クライマックスまでに高まる緊迫感と、すべてが爆発するアクションは圧巻の一言だ。

そしてこの映画に最も引きこまれるポイントは、テキサス・レンジャーズの隊員2人が下す決断と苦闘。演じるのはケヴィン・コスナーとウディ・ハレルソンで、はっきり言って若くはない。

一度はレンジャーズを退いた中年の彼らが、アメリカで最恐の犯罪者に立ち向かうわけで、衰えていた銃の腕前や体力を復活させる姿は、ちょっぴりユーモラスでもあり、共感せずにはいられない。そんな2人がFBIとも対立しながら、経験とひらめきで追跡を続ける。時代や国を超え、濃厚な男のロマンが充満する一作となっている。

 
photo by AFLO
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