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2021.03.23


【イギリス領ヴァージン諸島/ヴァージン・ゴルダ島】ローズウッド リトル ディックス ベイ

米国・ロックフェラー家の一員であり、自然保護活動家のローレンス・ロックフェラーが、1964年に手掛けたネイチャーリゾート。英国領ヴァージン諸島のヴァージン・ゴルダ島のこの隠れ家は50年以上、知る人ぞ知る憧れの存在だった。そして昨年1月、約4年間のクローズを経て、〈ローズウッドホテルズ&リゾーツ〉のメンバーとなり、再オープン。“エコツーリズムの草分け”としてのアイデンティティを継承しつつ、ローズウッドの哲学の“センス・オブ・プレイス(その土地がもつ感性)”に沿ったデザインや体験を提供する。


[ローズウッド リトル ディックス ベイ]
Rosewood Little Dix Bay

ここで最も特徴的なのはテイラーメイドに徹したバトラーサービスだろう。担当バトラーは、滞在の前段階からゲストの好みなど詳細情報を収集し、到着前にすべてをセットアップ。ゲストは空港からリゾートへ向かう船内で、ラムのカクテルを手にしながら、これからはじまる夢のような日々の説明を受けるのだ。

800mにわたる三日月形のプライベートビーチに沿って、リゾートは展開。NYに拠点を置くデザインチームによる客室は、カリブ海のアイランドライフと、ミッドセンチュリーのモダンが融合したスタイル。パティオや屋外レインシャワー付きのコテージや、プール付きスイート、高床式のヴィラなど、趣向は様々。そして全室オーシャンビューだ。

レストラン&バーは4つ。農園から食卓を繋ぐ地元料理や、新発想のタパス、ラムが充実したバーなど、カリブの島ならではの食を味わえる。スパは自生の植物を使ったメニューを用意し、国立公園へのハイキングを組み合わせたコースも。コーチ常駐のテニスコートなど、アクティビティも本格的。外界から遮断されたカリブ海の島で、制限を感じるどころか、“ベアフットラグジュアリー”の奥深さを体験できるはず。

改装前から存在した、3ベッドルームの“ローレンス・ハウス”。ほとんどの部屋にテレビがない、デジタルフリーな環境

世界各国から59種のラムを取り揃えたバー“ラムルーム”。インターナショナル料理とスパイスを大胆に使ったメニューを供する、メインレストランの“パビリオン”に併設

地元の植物やシーソルトを使ったトリートメントが受けられる“センス・スパ”。フリーフォームの眺めのいいプールで、施術後はゆったりチルタイム

リゾートへ続く桟橋。到着時、専任バトラーがここでお出迎え。続いて、このリゾートの名物“ソープ バトラー”がおすすめの石鹸をセレクトする

コンテンポラリーな邸宅風デザインの客室も

How to Reach?英国領ヴァージン諸島の玄関口のテラス・B・レットサム国際空港から、ボートで約20分。またはケープ・エアーでプエルトリコのサンファンからヴァージン・ゴルダ空港へ。そこから車で約5分。

こんな体験ができる!右:海を望む、見晴らしのいい高台でのヨガなら、いつもより爽快感がアップ⁉ ピクニックランチを携えて、ボートでビーチ巡りもおすすめ。左:ハイエンドなアクティビティ施設を用意。テニスコートはクレイ、天然芝、人工芝の3タイプの全6面。レジデンシャルインストラクターの指導のもとレッスンや大会を開催。ウェルネスにも特化し、フィットネスセンターにはサイベックスの最新機器、敷地内にハイキングトレイルも。

 
Information

●Rosewood Little Dix Bay[ローズウッド リトル ディックス ベイ]
住所:P.O. Box 70, Virgin Gorda, B.V.I. VG 1150, British Virgin Islands
TEL:+1-284-495-5555 
URL:https://www.rosewoodhotels.com/en/little-dix-bay-virgin-gorda
※新型コロナウイルスによる渡航制限に関しては、外務省ホームページにて最新の情報を確認してください。

雑誌『Safari』4月号 P176~177掲載

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文=古関千恵子 
text : Chieko Koseki
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