大自然とご当地食材を堪能できる! 北から南まで土地の恵みを食す!
オーベルジュはシェフが新鮮な食材を求めて、その産地にレストランを構えたのが、そもそものはじまり。その技に惚れ込んだファンたちは遠路はるばるシェフのもとを訪れ、その日のうちに帰るのも大変だからと、宿泊施設も備えたのだとか。南北に細長い日本は様々な食材の宝庫。そこに腕利きのシェフが待つとなれば、これは是非行かなければ!
(チミケップホテル)
北海道の東部、密どころか“秘境”の言葉がぴったりなチミケップ湖畔にぽつりと建つのがコチラ。米国・ナパバレーにあるミシュラン三ツ星店をはじめ、一流レストランで経験を積んだ渡辺賢紀シェフが手掛けるのは、フランス料理をベースにした北海道を味わう創作料理。3コースがあり、軽めのライトコースや存分に楽しめるラグジュアリーコースから選べる。Wi-Fiは繋がるが、テレビや時計を置かない客室はシンプルながら快適。
背側からさばいたハトの胸肉の上に、モモ肉、レバー、心臓のコンフィ、豚肉を合わせたミンチを乗せて巻き、焼き上げた“赤平産ハト肉、トリュフクーリ”。火加減が絶妙
窓から原生林を望む客室は7室。ふかふかのベッドと静けさでおもてなし
●チミケップホテル
住所:北海道網走郡津別町字沼沢204
TEL:0152-77-2121
URL:https://www.chimikepphotel.com/
ダブルルーム(ライトコース)1万9800円、デラックスツイン(ラグジュアリーコース)3万6300円
(ロテル・デュ・ラク)
琵琶湖湖畔の約4万坪の広々とした敷地に、わずか15室と密知らず!? フーディーから愛されてきたオーベルジュがこの春、レストランを一新。ミシュラン二ツ星店で研鑽を積んだコールマン・グリフィンが率いる新レストラン“ソウアー”は、発酵食や伝統漁といった湖北地方の食文化や、歴史風土を再解釈。新しい美食に期待大!
湖北地方の気候や風土を生かして育まれた食文化を、モダンに昇華
寝室や浴室からもレイクビューが楽しめる“ラグジュアリースイート”
●ロテル・デュ・ラク
住所:滋賀県長浜市西浅井町大浦2064
TEL:0749-89-1888
URL:https://www.lhotel-du-lac.com/
レイクビューシアタールーム3万8500円~、ラグジュアリースイートルーム5万600円
(松永六感 藤屋)
目指したのは“五感の先をひらく”マインドフルネス体験。山間の村で食・人・文化を通じて、自分と向き合う時間を提案。肉はもちろん、動物性たんぱく質も不使用のイノベイティブな精進料理は、華やかな見た目かつ美味。朝食は国宝・明通寺の客殿で供され、明通寺で瞑想体験もできる。心を新たに、彼女とリフレッシュ!
自社農園で取れた野菜をふんだんに使った“今日の畑”。年間200種類もの野菜やハーブを育てている
5つのしつらえが異なる客室を用意
●松永六感 藤屋
住所:福井県小浜市門前9-4
TEL:0770-57-1528
URL:https://www.matsunagarokkan.com/
山帽子2万円~、山桜2万4400円~
(京都そわか)
祇園八坂の街並みに溶け込む、築100余年の数寄屋造りをアレンジしたスモールラグジュアリーホテル。かつて老舗料亭として使われていた本館と、増設された新館からなり、同じしつらえの部屋は2つとない。レストランは、ミシュランの星付きの実績もある〈ラ・ボンバンス〉が、京の食材に各地の逸品を組み合わせたメニューを考案。
〈ラ・ボンバンス〉らしい創作和食コースの最初を彩る前菜“彩り小路”。碁盤目状の路地がモチーフ
主庭を見わたせるガーデンビュースイート
●京都そわか
住所:京都府京都市東山区下河原通八坂鳥居前下ル清井町480
TEL:075-541-5323
URL:https://sowaka.com/
スタンダード6万1710円~、スイート21万9010円~
(トベ オーベルジュリゾート)
オーナーがひと目惚れした、風光明媚な通谷池のほとりに立つオーベルジュ。瀬戸内の魚介や、地元や自家菜園の野菜、新鮮な食材の本来の味を引き出した“ここに来ないと味わえない”料理が身上。1日1組限定の“丘の上の朝食”も非日常感が満点。“すべてで愛媛を表現する”をコンセプトにし、建築家やインテリアデザイナーをはじめスタッフ全員が愛媛にゆかりがあり、器も地元の砥部焼。知る人ぞ知る桜の名所なので、お花見の旅にいかが?
瀬戸内来島海峡のアコウをポワレした魚料理。身の引き締まったアコウを、レンコンの摺り流しソースでシンプルに。フランス料理を基本としながら和の技法も生かしたひと皿
10の客室はすべてビューが異なる。季節によって部屋を指定する常連客も
●トベ オーベルジュリゾート
住所:愛媛県伊予郡砥部町宮内1622-7
TEL:089-960-7501
URL:http://www.tobe-resort.com/
スタンダード9万750円~、ヴィラ11万4950円~(2名料金)
(オーベルジュ あかだま)
長崎本土と橋で結ばれた、寺島に位置。親が営んだ食堂の屋号を引き継ぎ、オーベルジュに。五島列島に近い崎戸島や大島の漁港から、多彩な鮮魚が揃えるのが強みだ。緑あふれる敷地に客室は4棟。欧州から取り寄せた漆喰壁に蜜蝋を自ら塗るなど、思い入れもたっぷり。バラを浮かべたフラワーバスなど、彼女の心を掴むサービスも。
鯛は皮目をパリッとポワレ。伊勢海老の尻尾はオーブン蒸し。伊勢海老が香るソースでいただく
木漏れ日のテラスの先には深い森が迫る
●オーベルジュ あかだま
住所:長崎県西海市大島町寺島1383-4
TEL:0959-34-2003
URL:http://auberge-akadama.com/
スーペリアツイン2万2000円~、デラックススイートツイン3万3000円~
※ホテルの室料は、特に明記がないものは2名1室利用時の1名分、2食付き、税・サ込みの金額となります。
雑誌『Safari』4月号 P200~201掲載
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