オーベルジュの代表格で味わう! 箱根で見逃せないシェフのスペシャリテ
都心からわずか1時間半のドライブでアプローチできる箱根は山あり、湖あり、温泉あり! 気軽に喧噪から逃れて、自然の中へと飛び込める。爽やかな高原の空気も、密にならずに思いきり深呼吸。彼女とのんびりと過ごして、美味しい食事を満喫すれば、明日への英気も養われるというもの。そんな都心からの近さからか、日本ではじめて本格的なオーベルジュが誕生したのも、ここ箱根。その後もオーベルジュが続々と進出し、激戦区のひとつになっている。そんなハイレベルな箱根のオーベルジュで、まず味わいたいのがこの2皿!
フランス発祥の“オーベルジュ”は、宿泊施設を備えた郊外のレストランのこと。その土地ならではの新鮮な食材を使った、美味しい料理を豊かな自然の中でいただける。ドライブの道中と美食、両方が目的となる旅というわけだ。客室数も少なく、密が避けられるのも今の時代にぴったり。今度の週末は彼女を誘って、非日常の空間で美味しい時間を過ごしてみない?相棒は〈フォルクスワーゲン〉パサート ヴァリアントTDI Rライン。力強い2ℓディーゼルエンジンなら、オーベルジュの郊外エリアへの長距離ドライブも楽々。594万円~(フォルクスワーゲン カスタマーセンター)
金目鯛を使ったパイ包み伊豆山のハーブ
(ザ・ひらまつ ホテルズ & リゾーツ 仙石原)
伊東漁港で水揚げされた魚を使い、ハーブの香りを閉じ込めたパイ包み。その場でハーブにスープをかけて香りを移す技も
吉越謙二郎シェフ
代官山の〈リストランテ アソ〉などのシェフを歴任し、〈ひらまつ〉のイタリア料理を統括。箱根の風景を皿上に表現する。
2人で風景と美食を堪能!
雄大な箱根外輪山が、目にも美味しいレストラン。2人並んで景色を望めるテーブルにサーブされるのは、イタリア料理をベースに仏料理や日本料理の技を取り入れた吉越シェフのオリジナル。地産地消にこだわらず、系列店のある福岡や奈良などからも上質な食材を仕入れ、本当に美味しい一皿に。客室はすべて源泉かけ流しの温泉付きで、本館は窓を全開にすると半露天に。開業5周年を記念した、吉越シェフの歴代人気メニューを集めたプレミアムディナーも(3月25日まで)。
各客室の温泉のほかに、貸し切り露天風呂も。周囲の自然と溶け合うよう
富士山や木々を眺めながらの楽しいドライブ。ホスピタリティあふれるスタッフの存在も頼もしい
本館はリトグラフやほんのりピンク色の漆喰仕上げの天井など、品格と贅沢が共存するモダンな室内
レストランの椅子は向き合うのではなく、並んで配置。窓の向こうの水盤は夜にはロマンチックな炎が灯され、2人の距離もさらに近づく!?
●ザ・ひらまつ ホテルズ & リゾーツ 仙石原
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1245-337
TEL:0460-83-8981
URL:https://www.hiramatsuhotels.com/sengokuhara/
スーペリアツイン5万2060円~、エグゼクティブスイート9万5760円~(いずれも本館)
天城軍鶏 デクリネゾン
(オーベルジュ オー・ミラドー)
熟成させた天城軍鶏の七変化。モモのコンフィ、レバーなどを詰めたファルシ、胸肉のロティなど、多彩な調理法を楽しめる
勝又 登シェフ
シェフを務めた西麻布のビストロが一大ブームに。その後、日本初のオーベルジュを開業。日本オーベルジュ協会会長。
日本のオーベルジュの草分け!
芦ノ湖畔沿いの道にクルマを走らせた先にあるのは、ボルドーのシャトーのような瀟洒な館。コチラは勝又登オーナーシェフがフランスで出会ったオーベルジュ文化に感銘を受け、1986年に開業した老舗。生産者のもとへ足を運び、厳選した食材によるフランス料理を楽しめる。“展望台”を意味する“ミラドー”の名前のとおり、客室からは芦ノ湖の絶景ビュー。特に湖を染めるサンセットタイムは格別。Wi-Fiやテレビを置かず、豊かな自然と美食にたっぷりと浸れる。
サンルームのように光が降り注ぎ、南仏にいる気分になれる本館レストラン。屋内エリアには開業当初から使われている暖炉が
噴水を囲むようにクルマまわしを配したパヴィヨン棟。館内には、噴水の水音や鳥のさえずりが響く
1室のみのハイエンドな“芦ノ湖エクストラルーム”。広いリビングとブルーの花柄でまとめられたベッドルームからなる
コロニアル棟にある温泉の大浴場。バリ島の調度品で飾られたこの棟にも、客室がある
●オーベルジュ オー・ミラドー
住所:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根159-15
TEL:0460-84-7229(9:00~22:30)
URL:https://mirador.co.jp
ツインルーム2万4000円~、芦ノ湖エクストラルーム3万2000円~(税・サ別)
※ホテルの室料は、特に明記がないものは2名1室利用時の1名分、2食付き、税・サ込みの金額となります。
●フォルクスワーゲン カスタマーセンター
TEL:0120-993-199
雑誌『Safari』4月号 P197~199掲載
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photo : Jiro Otani, Koki Marueki(BOIL) text : Chieko Koseki