夜だけ姿を現す隠れ家レストランで“カカオ料理”デート!
朝晩は涼しくなる日も増えて、そろそろしっかりとしたフルコースが恋しくなってきたのでは? それなら彼女を、鎌倉に週4日間、夜だけ姿を現すという完全予約制のレストラン〈ROBB(ロブ)〉に誘ってみてはいかが。元銀行だったというクラシカルな空間で、カカオ料理という新ジャンルのヘルシーな美食を堪能できる。
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- カラダが喜ぶヘルシー料理! 〈ロブ〉
JR・江ノ島電鉄の鎌倉駅から徒歩1分という場所に、水・木・金・土曜の夜だけ姿を現すレストランが〈ROBB(ロブ)〉だ。それも1日4組、8名までの限定。目印は、銀行跡地をリノベーションして生まれたビルの表にある“ROBB”の看板だけ。ビル脇の、かつては行員の通用口だった場所からアクセスする。
元銀行をリノベーションした空間
メニューは全10皿の“カカオ コース”のみ。チョコレートの原料としてだけでなく、古くから調味料として使われてきたというカカオの未知なる可能性や知られざる魅力を表現した、カカオ料理が味わえる。今ではスーパーフードとして知られるようになったカカオニブはそのまま、あるいは醤油や味噌に漬けこんで使われ、カカオビネガーやカカオバターも使われる。
そして、古くからヨーロッパにレシピのあるカカオを使った野菜や肉料理ではなく、日本を代表する“魚”とカカオのマリアージュを新たに提案するのは、ブランドの代表でありカカオシェフの石原紳伍さんだ。
ブランドの代表でありカカオシェフの石原紳伍さん
石原さんは、コロンビアを旅した際に食べたカカオのフレッシュさと、味わうことの楽しさに魅せられ、今ではコロンビアの管理農園で栽培から、チョコレートの製造、商品開発、販売までを手掛ける。「日本でも本当に美味しいチョコレートを毎日のように楽しめる文化を創りたい」という想いから、〈メゾンカカオ〉や〈チョコレートバンク〉といったチョコレートブランドを展開し、〈ロブ〉では自ら腕を振るう。
魚はミシュラン星つきのレストランや名シェフたちがこぞって欲しがるという焼津の〈サスエ前田魚店〉から仕入れる。入荷は日替わり、レストランの予約に合わせて毎朝・夕に電話して調整を重ねるという。
選び抜かれた魚、という上質なたんぱく質とポリフェノールたっぷりのカカオ、ヘルシー視点でも興味深いコースの幕開けは、カカオビネガーの効いたガスパチョからスタートする。
カカオ コース(1万1000円)より、“ベニエ”
コースの中盤、4皿目に登場するのは旬魚の“ベニエ”。サクッと軽い衣の食感に続き、ふんわりしっとりとした白身魚の旨みを堪能。カカオビネガーを使った優しい酸味のタルタルソースとの相性も抜群だ。
続いてはカルパッチョ風の“お刺身”。魚の刺身を、塩で、あるいはカカオニブを浸し香りを移した醤油で、といった魚とカカオのそれそれの味わいの奥深さ、相性を知ることができるひと皿となっている。
その後は、焼きが2種。この日の焼きの1品は、脂ののった鰻。外はパリッと香ばしく、中はふんわりとした旨みたっぷりな仕上がり。カカオ醤油をベースにした甘辛いたれがかかり、醤油に浸りしっとりとしたカカオニブが添えられ、独特の食感も楽しめる。
すべての料理から感じられるのは、カカオと魚の組み合わせによる旨みの相乗効果。味わいに全く違和感がないことに驚かされた。
さらにコースはパエリアと続き、口直しのグラニテの後に控える“フォンダンショコラ”こそが、コースの最高潮=メインとなる。
カカオ コース(1万1000円)より、“フォンダンショコラ”
ギリギリのバランスで自立している“フォンダンショコラ”に、垂直にナイフを入れると流れ出す温かなショコラ。すぐさま口にすると、濃厚でありながらとてもフレッシュな味わいに、またもや驚かされる。温もりと甘み、酸味、そして苦みの調和がとれ、あっという間に満喫できる大人の味わい。コースの主役というのも納得がいく。
その昔、カカオは貨幣や金と同じように扱われていたことにちなみ、銀行の跡地で開業したという。
至極ナチュラルな料理の数々は、中国茶をベースとするティーペアリングと一緒に楽しむのもまた一興。カカオの奥深さを知るコースディナーを鎌倉の隠れ家で堪能する“愉しみ”を、近いうちに是非!
●ROBB(ロブ)
住所:神奈川県鎌倉市御成町11-8 CHOCOLATE BANK内
営業時間:19:00~ ※一斉スタート。
定休日:日曜、月曜、火曜
※完全予約制。1日4組、最大8名まで。
予約は、https://www.tablecheck.com/ja/shops/chocolatebank/reserveより
TEL:0467-50-0192
URL:http://robb.jp/
※サービス料なし。
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