ワイン好きが一目置く、〈オルネッライア〉の最新ヴィンテージとは?
スーパー・タスカンの聖地として知られる、イタリア・トスカーナ州ボルゲリ地区。この地の恵まれたテロワールを生かし、芳醇な味わいで世界的な人気を誇る〈オルネッライア〉。このたび最新ヴィンテージが発表された。最高醸造責任者、アクセル・ハインツ氏が「2018年は、これまでにないヴィンテージとなりました」と語るフラッグシップ的ワインをはじめ、愛好家を楽しませてくれるラインナップだ。
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〈オルネッライア〉は、質の高い黒ブドウと白ブドウが同時に育つ希少な畑。外部からの人的介入を最小限に抑え、環境保全にも努めている
最新ヴィンテージをご紹介する前に、〈オルネッライア〉の特徴をおさらいしておこう。115haを超えるワイン畑は、イタリアの世界的な銘醸地であるトスカーナの海岸沿いにあり、背後の丘陵がアルプスから吹き下ろす寒風を遮ってくれる。栽培に適したブドウはカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、プティ・ヴェルドなど、ボルドー原産の品種が大部分。海抜50~200mに位置する南西に傾斜した畑の土壌は、海洋土から沖積土、火山土と大きく変化。ブドウの特徴を最大限に引き出し、またテロワールの特色が出たブドウを重視するために、畑を70以上の小区画に分割。別々に収穫・醸造することで、各区画の個性が出たワインとなり、この特徴を見極めてブレンドされる。このような複雑な要素のマリアージュが、〈オルネッライア〉のワインを唯一無二のものにしている。
“オルネッライア 2018、DOCボルゲリ・ロッソ・スペリオーレ” 750㎖ 参考価格3万7400円。右は「ラ・グラツィア(優美)」をテーマにしたヤン・ファーブル氏デザインによるアートラベル。コチラは1ケース(6本入り)のうち1本含まれているもので、基本的に単品購入は不可
“オルネッライア 2018、DOCボルゲリ・ロッソ・スペリオーレ”
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドのブレンド。アクセル・ハインツ氏は「このワインは、優雅で絹のような骨格を備え、高貴さと美しさのあらゆる要素が絶妙に溶け合っています」とコメント。さらに、2018年ヴィンテージの特徴を「ラ・グラツィア(優雅)」と表現。畑のさまざまなテロワールが協調し、補い合い、ハーモニーと複雑性を生み出している。
“レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライア 2018” 750㎖ 参考価格1万1000円
“レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライア 2018”
“オルネッライア”同様に手間と時間を惜しまずに造られたセカンド・ラベル。メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドのブレンド。リリース直後の若いうちから楽しめ、芳醇で豊かな香りがあり、長期熟成も可能。
“ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライア 2019” 750㎖ 参考価格1万1000円
“ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライア 2019”
〈オルネッライア〉の畑特有の地中海性マイクロ・クライメイトにより、エレガントな風味のある白ワイン。ソーヴィニヨン・ブランが主体で、しっかりとした骨格と成熟した果実味を感じる一方で、極上のフィネスも美しく表れている。
“レ・ヴォルテ・デル・オルネッライア 2019” 750㎖ 参考価格4840円
“レ・ヴォルテ・デル・オルネッライア 2019”
リリース直後に飲める〈オルネッライア〉の入門版として最適なワイン。メルローを主体にブレンドされ、しっかりとした骨格と複雑な風味を兼ね備えた赤ワイン。〈オルネッライア〉の哲学も表している。肩ひじ張らずにワインを楽しみたい人にもぴったり。
トスカーナから遠く離れた場所で飲んでいても、ボルゲリの美しい情景やブドウ畑が感じられ、穏やかな気持ちにしてくれる〈オルネッライア〉のワイン。大切なパートナーとのひとときにも、いつもとはひと味違う彩りを添えてくれるのでは?
●オルネッライア
URL: http://www.ornellaia.com/it/