【滋賀・長濱蒸溜所】面積約8坪、日本最小規模の蒸溜所が放つ、世界基準のウイスキー
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琵琶湖のほど近くにある長濱蒸溜所は、江戸時代の米蔵を改装したブリュワリー兼レストラン内に併設されている
滋賀県長浜市。琵琶湖の湖北エリアに位置する同市は、琵琶湖とそれを囲む霊峰・伊吹山をはじめとする山々に囲まれ、夏は暑く冬は寒い。この寒暖差のはっきりとした気候が、ウイスキーの熟成に好影響を与えることは想像に難くないだろう。
〈長濱蒸溜所〉の母体となるのは、日本のクラフトビールシーンを牽引してきた長濱浪漫ビール。蒸溜所は、なんと長濱浪漫ビールのブリュワリー兼レストランの建物の中に併設されている。レストランで食事をしながら、ガラスの奥で行われているウイスキー造りを一望できるという極めて珍しいレイアウトだ。
それゆえ蒸留スペースは約8坪。しかもマッシュタン(糖化槽)とウォッシュバック(発酵槽)はビール造りと共用というから驚きだ。日本のウイスキー蒸溜所としては最小クラスといっていいだろう。コンセプトは“一醸一樽”。1回の仕込みで1樽分のウイスキーしか造らない。
海外から輸入したノンピート麦芽とピーテッド麦芽をメインに、試験的に滋賀県産の大麦麦芽なども使用する
さらに個性的な面を挙げると、ポットスチルはポルトガル・ホヤ社製のアランビック型蒸留器。ひょうたんのような特徴的な形をしたアランビック型は、伝統的にカルヴァドスやブランデーの蒸留に使用されてきた。あえてアランビック型でウイスキーを長い時間をかけて蒸留することで、モルトの甘さや風味がしっかりとした酒質を実現している。
ウイスキーとしては非常に珍しい、アラビア発祥の伝統的なアランビック型蒸留器を採用
熟成はさすがに蒸溜所内には収まりきらず、市内の廃校になった小学校の旧校舎をまるごと熟成庫として利用している(ちなみに理科室はテイスティングルームとして活用)。さらに伊吹山山中の旧道トンネルを熟成庫として使用する他、琵琶湖に浮かぶ竹生島や沖縄でも実験的に熟成を行っているという。
廃校になった小学校を再利用した熟成庫。ちなみにこちらの写真は校長室前の廊下
約8坪のスモールディスティラリーとはいえ、2016年の操業開始からわずか数年で著名な国際アワードを多数受賞。2020年には自社蒸留の原酒のみを使用した待望の『シングルモルト長濱』もリリースした。“一醸一樽”ゆえに、多彩すぎるラインナップを誇るものの、いずれも長濱蒸溜所らしい、しっかりとしたモルトの風味が印象的だ。
バーボン樽を中心に、多種多様な樽を使いわけ、小ロットの多彩なラインナップを揃える
たとえば最初の一杯は姉妹ブランドである長濱浪漫ビールを。ほどよく心地よくなったところで『シングルモルト長濱』のグラスを傾ける、な~んて飲み方もここならでは。極めつけは琵琶湖のほとりまで足を運び、併設のレストランからウイスキー造りを眺めながら、『シングルモルト長濱』をいただくのが最高の贅沢といえるかもしれない。
2020年5月に初めてリリースされた『シングルモルト長濱』シリーズは、基本的に販売本数が限られる
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⚫︎長濱蒸溜所 Nagahama Distillery
住所:滋賀県長浜市朝日町14-1
URL:https://www.romanbeer.com/whisky/
オンラインショップ:https://shop.romanbeer.com/index.html

































































