ワントーンは、どの季節にもお洒落魅せに有効なテク。でも、ご存知のとおり、同じ色を重ねるため、のっぺりとしてしまうことが難点。それを回避するコーデをこちらでは紹介します! 人気の黒、茶、ブルー、カーキ。どれも立体的に見えるからやってみて!
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コーデがぐっと新鮮に!
この連載では、定番のアメカジアイテムを使ったコーディネートからちょっとヒネリのきいたモノまでいろいろと紹介しているが、ファッションとは奥深いものでまだまだ紹介しきれていなかった“ニューカマー”を発見。それが“ハーフジップ”。ハーフジップとは、その名の通りジッパーが全開ではなく、半分までしか開かないアイテムのこと。最近では、アウトドアやスポーティなスタイルが人気だからか結構増えている。この“ハーフジップ”を主役に少し新鮮な着こなしはどう? 今回選んだフリースタイプは、もう少し暖かい季節であれば、アウターとして着るのが一般的かと。しかし、寒さも厳しくなってきた今の季節には、まさかのインナーとして使ってみてほしい。フリースの上に、チェックシャツを羽織って、フリースと相性のいいマウンテンパーカを合わせれば、大人のアーバンアウトドアスタイルに。ジッパーを調整して、首まわりにニュアンスをつけられるし、中に着るインナーで差し色や柄のチラ見せをしてもよし。なんだか着こなしの幅が広がりそうでしょ? ここ最近コーデがマンネリ化している人は絶対に手に入れて!
チェックシャツ8900円(オーシャン パシフィック/ハンドイントゥリー ショールーム)、ハーフジップフリース2万3200円、デニムパンツ3万1500円(以上A|X アルマーニ エクスチェンジ/ジョルジオ アルマーニ ジャパン)、手に持ったマウンテンパーカ3万6000円(ザ ・ノース・フェイス パープルレーベル/ナナミカ 代官山)、サングラス5万円(アイヴァン 7285/アイヴァン 7285 トウキョウ)、スニーカー6万2000円(ゴールデン グース /ゴールデン グース 東京店)
素材にひと工夫を!
ダッフルコートというと、なぜか学生が着ているイメージやその佇まいから優等生を思い浮かべる。でも実はかの昔、欧米で海軍や漁師が寒さをしのぐために着ていたもの。と考えると途端に、海好きな男が着たって似合う気がしてこない? ということで、今回はあえてダッフルコートを潮っぽさ感じる着こなしに仕上げてみた。まず主役のダッフルコートはやわらかなベージュをチョイス。海っぽくするといっても、コートはやはり大人っぽいものを選ぶのがお約束。この〈ヘリル〉のダッフルコートはカシミヤ100%なので、なめらかな肌触りで着心地も快適。ポイントは、コートのベージュを生かしてワントーンにまとめ、随所に潮っぽさを混ぜていくってこと。インナーは、もちろんサーファー御用達のスウェットシャツ。なかでも褪せ感とダメージが効いている古着っぽい質感のもののほうが海男っぽくていい。そして、ボトムはレトロ感あるコーデュロイパンツにして、潮っぽさをダメ押し。もちろん、足元は横ノリな〈ヴァンズ ボルト〉を。間違ってもトラッドな革靴を合わせてはダメ。どう? 正直、ダッフルコートの印象がガラリと変わったでしょ? 大人らしいのに潮っぽさが漂うこんなコーデ、きっとまわりと差がつくはず!
ダッフルコート28万円(ヘリル/アンシングス)、スウェットシャツ2万7000円(ロンハーマン)、コーデュロイパンツ2万4000円(ヤヌーク/カイタックインターナショナル)、サングラス3万6300円(オリバーピープルズ/ルックスオティカジャパン カスタマーサービス)、スニーカー1万1000円(ヴァンズ ボルト/ブルーウッド バイ ハンドイントゥリーPR)
洒落見えするコツ!
男らしい印象を演出できる“カーキは日焼け肌とも相性がいいから、海好き男としてはうまく着こなしたいもの。だけど、ミリオタになってしまっては女性ウケも悪い!? そんな問題を解決すべく、男らしさもほどほどに、よりカジュアルに力の抜けた印象に着こなせる方法をご紹介。まず、第1のポイントは“褪せ感”。この連載でも口酸っぱくいっているけど、大人がカジュアルを上手に着こなすのに、“褪せ感”というものは絶対に大事。ヴィンテージライクな雰囲気が漂うことによって、自然と着こなしに余裕が生まれてくるってもの。というわけで、今回のカーキはあえて褪せカーキをチョイス。さらに、メインに選んだジャケットは、褪せ感はもちろんのこと、武骨になりすぎない淡いカーキにしてみた。で、第2のポイントは“ワントーン”。カーキワントーンってよりミリタリー感が強くなりそう、と思った人も多いはず。だけど、このコーデを見ていただけばわかるように、色使いにおいては、メリハリを大きくつけずに馴染ませたほうが全体の印象は和らぐ。このパンツやインナーが黒だったりすると、よりカーキが際立ってワル目立ちしちゃいそうでしょ? だから、同系色でまとめるのは正解。これなら、男らしさもちょうどいい!
シャツジャケット3万9000円(RHC/RHC ロンハーマン)、パーカ1万6000円(サタデーズ ニューヨーク シティ)、手に持ったカーディガン3万6000円(ラッド バイ デミリー/サザビーリーグ)、コーデュロイパンツ2万4000円(ヤヌーク/カイタックインターナショナル)、サングラス3万4000円(モスコット/モスコット トウキョウ)、スニーカー1万3000円(ヴァンズ ボルト/ブルーウッド バイ ハンドイントゥリーPR)
黒でつくるオール黒!
以前よりもぐっと近所で過ごす時間が増えた今日この頃。ともなると、ご近所着のバリエーションに悩んでいない? あまりにも部屋着っぽくなってしまうと、誰かに遭遇したときに困る。とはいえ、ご近所でキメキメもふさわしくない。そこで、ちょうどいいスタイルをご提案。それは、セレブのプライベート写真にヒントを得た黒コーデ。セレブがよくやるオール黒でまとめたコチラ、ありがちなのっぺり感もなく、着こなしにきちんと奥行きが出ていると思わない? その成功の理由は、“素材感”に差をつけているから。コーチジャケットはナイロン、インに着たのはカシミヤ素材。そして、イージパンツはパイル素材のものに。さらに、スニーカーはスウェード素材! すべて同じ黒だけど、すべて素材感を変えているという。これだけでぐっと立体感が出てこなれた印象になる。セレブのオフタイムって、なんてことない服装なのにサマになっているのは、こういうちょっとした着こなしのテクニックが影響しているのかも。このテク、もちろん黒以外でも応用可能。茶やベージュなどのワントーンでまとめるときも“素材感”に差をつけて着こなしてみて!
コーチジャケット7万8000円(マッキントッシュ/マッキントッシュ青山店)、カシミヤニット9万3000円(ジ エルダー ステイツマン/サザビーリーグ)、パイルスウェットパンツ1万7000円(サタデーズ ニューヨーク シティ)、キャップ6000円(RHC/RHC ロンハーマン)、サングラス4万7000円(アイヴァン 7285/アイヴァン 7285 トウキョウ)、スニーカー2万3000円(パントフォラ・ドーロ/カメイ・プロアクト)
●アイヴァン 7285 トウキョウ
TEL:03-3409-7285
●ゴールデン グース 東京店
TEL:03-6803-8272
●ジョルジオ アルマーニ ジャパン
TEL:03-6274-7070
●ナナミカ 代官山
TEL:03-5728-6550
●ハンドイントゥリー ショールーム
TEL:03-3796-0996
●アンシングス
TEL:03-6447-0135
●カイタックインターナショナル
TEL:03-5772-3684
●ブルーウッド バイ ハンドイントゥリーPR
TEL:03-3796-0996
●ルックスオティカジャパン カスタマーサービス(オリバーピープルズ)
TEL:0120-990-307
●ロンハーマン
TEL:03-3402-6839
●RHC ロンハーマン
TEL:0120-008-752
●カイタックインターナショナル
TEL:03-5772-3684
●サザビーリーグ
TEL:03-5412-1937
●サタデーズ ニューヨーク シティ
TEL:03-5459-5033
●モスコット トウキョウ
TEL:03-6434-1070
●RHC ロンハーマン
TEL:0120-008-752
●カメイ・プロアクト
TEL:03-6450-1515
●マッキントッシュ青山店
TEL:03-6418-5711
photo : Tomoo Syoju (BOIL) styling : Takeshi Yanagawa、Takumi Tagawa(remix)
※価格は例外を除きすべて税抜き価格です