【デニム用語】今さら聞けない!? でも知っておきたい、
デニム好きなら必ずチェックする、 かっこよく見えるディテールとは?
ヴィンテージデニム人気再燃の中、前回は知っておくべきヴィンテージ加工の種類を紹介した。今回は、ベーシックなデニムパンツに見られるディテールにフィーチャー。デニムパンツならではのディテールを知らずして、デニム愛は語れない!
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理由1:実用、目的に応じた頑丈な作り
理由2:ヴィンテージを見極める要素に
理由3:かっこいいデニムに育てるのに重要
世の中には様々なアイテムがあるが、デニムパンツほどこと細かくウンチクを語れるアイテムはないだろう。労働着として生まれたデニムパンツゆえ、一般的なパンツにはない特殊な作りがいくつも見てとれる。それらはデニムパンツにおける象徴であり、そこから年代などを紐解くこともできる。ヴィンテージの世界では、パーツひとつで値段の桁が変わってくるなんてこともザラだ。
そこまでヴィンテージデニムファンでなくとも、デニムを穿くなら各部の名前を知っておいて損はない。かっこよく色落ちしたデニムパンツに育てるうえでも、結構重要だったりするからだ。
生地の縫い合わせ部分やコーナーを補強するための金属製リベット。デニムにおける最も象徴的なパーツで、〈リーバイス〉の生みの親の1人であるジェイコブ・デイビスによって発明され、〈リーバイス〉とともに1873年に特許を取得した。
文字どおりコインを入れておくためのポケットだが、本来は懐中時計を入れておくために生まれた。
旧式の力織機では、幅の広いデニム生地を織ることができなかった。赤耳とは生地のほつれを防ぐためのもので、つまり生地端。赤いステッチが入っていたことから、通称・赤耳と呼ばれる。別名セルビッジとも呼ばれる。
デニムパンツが生まれた後、20年近くして生まれたジッパー。それゆえデニムの元祖はボタンフライとなる。ジッパーフライは、〈リー〉が1920年代に初めて採用したといわれている。
ブランド名や型番、サイズなどを記したパッチ。主にレザーと紙があり、〈リーバイス〉では1950年代後半にレザーから紙パッチへと切り替わった。ヴィンテージ志向な1本にはレザーが用いられることが多く、またヴィンテージにおいてはパッチの有無や状態で価格が変わることも。
デニムパンツに用いられるステッチは、チェーンステッチとシングルステッチの2種類がある。裾においては丈夫なチェーンステッチが用いられることが多く、また同ステッチの特徴として写真のような立体的なアタリが出る。
リベット、コインポケット、ボタンフライの説明で使用。1万5400円(リーバイス/リーバイ・ストラウス ジャパン)
レザーパッチを採用する501。スタンダードなストレートシルエットは、いかにもデニムパンツの王道らしい。フロントはもちろんボタンフライ。メリハリのある色落ちは、コインポケットまでも抜かりない。
ジップフライの説明で使用。1万4300円(リーバイス/リーバイ・ストラウス ジャパン)
ほどよい深さの股上とレギュラーストレートシルエットは、今まさに探している人が多いかと。そもそもファッションアイテムとして’60年代に誕生した505とあって、フロントはボタンではなくジップが採用されている。
LEVI’S VINTAGE CLOTHING
“1947-501”
赤ミミ、レザーパッチの説明で使用。4万8400円(リーバイス ビンテージ クロージング/リーバイ・ストラウス ジャパン)
第2次大戦後、現在に続く501の原型となったのがこちら。忠実にディテールを再現しつつも日本製セルビッジデニムを採用し、リアルな加工によりヴィンテージ顔負けの存在感溢れる1本に仕上がっている。
紙パッチの説明で使用。3万8500円(リーバイス ビンテージ クロージング/リーバイ・ストラウス ジャパン)
まだ一度も洗いをかけていないリジッドデニムは、オーガニックコットン製。ワイドなシルエットが、’50年代バイカーのようなアウトローな雰囲気に。セルビッジデニムはもちろん、隠しリベットなど細部も55年製を忠実に再現。
●リーバイ・ストラウス ジャパン
TEL:0120-099-501
photo : Tomoo Syoju(BOIL) styling : Takumi Tagawa text : Masafumi Yasuoka