今の時期こそコーデの中に投入したいのが“淡色”。なんといっても、季節感と軽快さを出すのに有効だし、若々しく見えるっていうのもいいところ。とはいえ、大人らしく取りこまないと小僧っぽくなってしまうので、今回はその点のコツをきっちりと紹介。そのコツさえ掴んでしまえば、秋冬とはまた違った顔を見せられるから、まわりの評判もうなぎのぼり!?
〈Pale tone Style 01〉
ニットの上にさらにアウターを羽織っていた季節はもう終わり。これからはコットンやリネンなどの爽やかニットをサラリとシンプルに、という着こなしがちょうどよくなってくる。が、ここで問題発生。パンツの上にニット1枚。これだけだとあまりに普通すぎて、まわりと差をつけるなんて不可能!? そんなときにおすすめしたいのが、今シーズンかなり勢いのある“淡色”アイテム。で、淡いグリーンのサマーニットに淡青デニムを合わせてみたのがこのコーデ。ざっくり編みのゆったりシルエットだからというのもあるけど、かなりリラックス感があって見た目もシャリッと爽やか。グレーや紺など定番色ニットではこのフレッシュ感はまず出せない。淡色トップに淡青デニムだからこその絶妙なバランスに仕上がっているというワケ。さらに肌寒くなる夜に備えて、淡いイエローシャツを大胆にたすき掛けするというテクもポイント。実用性というよりは、この工夫でトップにアイキャッチができて、しかも淡色同士だから変に浮くこともなく馴染んでくれる。春のシンプルな着こなしも、こんなふうに追い淡色すれば、まわりと差がつくこと間違いない!
オーガニックコットンニット2万6000円(ヌーディージーンズ/ヌーディージーンズ ラフォーレ原宿店)、ボタンダウンシャツ1万1000円(ビューティ&ユース/ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 渋谷公園通り店)、デニムイージーパンツ3万3000円(PT トリノ デニム/PT ジャパン)、ネックレス9万7000円(シンパシー・オブ・ソウル/S.O.S fp 恵比寿本店)、サングラス3万4000円(モスコット/モスコット トウキョウ)、デザートブーツ2万3000円(クラークス オリジナルズ/クラークスジャパン)
〈Pale tone Style 02〉
渋さが魅力の男が、遊び心のあるお茶目アイテムを着ていたら? きっとそのギャップに女性の好感度は上がりそう!? とはいえ、そのお茶目さが小僧っぽく見えてしまっては本末転倒。年齢不相応の洋服のチョイスと思われ、引かれてしまうなんてことも。要は、ギャップを生かして魅力的に見せることが大事ってわけ。主役に選んだのは、ヤシの木を顔に見立てたスマイルデザインが目を引くスウェットシャツ。淡色イエローがお目立ちするうえに、フロントに大きい刺繍が施されていたら、目立たないわけがない。でもちょっと待って。コレ、不思議とワル目立ちしていませんよね。その理由は、合わせるほかのアイテムをすべて男らしくしたおかげ。たとえば、穿き古したようなウォッシュ加工と切りっぱなしがワイルドなデニム、羽織りは渋いカーキのミリJK、そして足元は味のあるサンダル。どれもヴィンテージ感漂うアイテムによって、ぐっと男らしさが加速している。このバランスをキープすれば、ほら、お茶目アイテムも生きてくる。しかも小僧っぽくも見えない。難しいと思われがちな、いい年の大人のお茶目感出しも、これなら簡単でしょ?
スウェットシャツ 5万8000円(ルシアン ペラフィネ /ルシアン ペラフィネ 東京ミッドタウン店)、デニムパンツ3万6000円、手に持ったシャツジャケット3万9000円(以上RHC/RHC ロンハーマン)、キャップ6800円(ステューシー/ステューシー ジャパン)、サングラス3万2000円(アイヴァン/アイヴァン PR)、サンダル1万2000円(レインボーサンダルズ/ジャーナル スタンダード レリューム 表参道店)
〈Pale tone Style 03〉
春の暖かい日差しに誘われて、彼女とブランチに。こんなとき、まず考えるのは、爽やかな色使いとTPOに合ったきちんと感を備えた着こなしではないだろうか。その発想自体はOK。ただ、クリーンさばかりに意識を寄せすぎると、優男っぽくなりがち。今回はいつもより大人の貫禄重視で、颯爽と彼女をエスコートできるコーデを考えてみた。この着こなしで鍵になるのは、間違いなくスウェードのシャツジャケ。今季トレンドのこのアイテムは、上質素材ならではの品のよさがありながら、ほどよいワイルド感も醸し出せるのが持ち味。そう、まさに今回のテーマにうってつけ。なので、アウターはこれで決まり。インはカットソーでもいいけど、春らしい洒落感を出すならこんな淡色ニットを。気温が上がってアウターを脱ぐシーンがあっても、十分サマになるからとにかく使い勝手がいい。淡ブルーレンズのサングラスと色リンクさせて使うとより効果的だ。パンツは爽やか狙いなら白一択。なのだが、男らしさも欲しいとなると、普通の白では味気ない。で、ワークなデザインのものを選べば、白は白でもさりげなくワイルド感が出てバランスよし。こんなコーデなら、春のオープンテラスでもひと際目を引く、お洒落カップルになれるかも!?
スウェードシャツ8万9000円(マッキントッシュ/マッキントッシュ青山店)、ニット1万3000円(ピルグリム サーフ+サプライ)、デニムパンツ1万3000円(デウス エクス マキナ/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム)、サングラス3万9000円(アイヴァン/アイヴァン PR)、シューズ4万6000円(ソロヴィエール/ビオトープ)
〈Pale tone Style 04〉
陽気な日が続くだけに自由に外出できないのが辛いけれど、今は我慢のとき。そんなときは、気分をアップさせたり切り替えるために、ファッションの力を借りるっていうのもひとつの手。というわけで、今回はこの時季の “おうち時間”にぴったりなリラックスコーデを紹介。メインにしたのは、春色の中でも清々しさの出るミントグリーンのパーカ。そこには、ドローコードでカジュアル感のあるイージーパンツがお似合いだ。これだけで開放感ある雰囲気になっている。とはいえ気を付けたいのが、淡色にありがちなぼんやり感。というわけで、ここにもうひと工夫。それが、印象の違うアイテムを挟みこんで奥行き感を出す方法。ここではパーカの下にデニムシャツをレイヤード。ワイルドなデニム素材なら、いいアクセントになるはず。さらに、パンツの素材にも注目するとさらに平坦さが回避できる。たとえば独特な表情が魅力のツイル素材なんか最適。これなら、室内で過ごすのにぴったりなリラックス感がありながらも、ちょっとした外出にも対応できる立体感コーデが完成。今だからこその、季節感のあるファッションを楽しんで気分を上げてみてはどうだろう。
パーカ2万5000円(トラディショナル ウェザーウェア/トラディショナル ウェザーウェア 青山メンズ店)、デニムシャツ3万5000円(RHC/RHC ロンハーマン)、パンツ9800円(ジャーナル スタンダード レリューム/ジャーナル スタンダード レリューム 表参道店)、ニット帽5200円(キャル オー ライン/ユナイト ナイン)、サングラス3万9000円(アイヴァン/アイヴァン PR)、スニーカー9000円(ヴァンズ/ピルグリム サーフ+サプライ)
〈Pale tone Style 05〉
淡ブルーを組み合わせる!
フェミニンなイメージが強いから抵抗のあったパープルが今季の流行り!? となれば、今がパープルを攻略するいい機会。実はこの色、カジュアルなアイテムであっても品が出るから、大人は味方につけておいて損はない。というわけで、今回はアクティブ男の爽やかサーフスタイルへの取りこみ方を紹介。淡パープルの品のよさを生かすなら、合わせるパンツも馴染みのいい色にするのがベター。コントラストを効かせすぎると、せっかくの優しい印象が薄れるからね。で、選んだのが淡ブルー。ブルーの持つ男らしさでパープルのフェミニンな印象も緩和されるから願ったり叶ったり。しかも、あまりダメージのないものをチョイスしたのも、もちろん淡パープルの上品さを後押しするため。フォルムも締めつけ感のないスリムストレートだと大人っぽく見える。あとは、こんなふうにスニーカーで引き締め濃色を取り入れれば、ぐっとまとまり感が出てくるってもの。ゆる~いロンTにデニムというラフなコーデだけど、淡パープルが持つ上品さのおかげでだらしない印象はないはず。ブルーを合わせるだけでうまくいくなら、食わず嫌いはもったいない!
ロンT3万9000円(アレキサンダーワン)、デニムパンツ1万8000円(リーバイス オーソライズド ビンテージ/リーバイ・ストラウス ジャパン)、キャップ8000円(RHC&MAS/RHC ロンハーマン)、手に持ったチェックシャツ1万9800円(レミ レリーフ/ユナイト ナイン)、サングラス3万4000円(モスコット/モスコット トウキョウ)、スニーカー1万円(ヴァンズ ボルト/ブルーウッド バイ ハンドイントゥリーPR)
●S.O.S fp 恵比寿本店
TEL:03-3461-4875
●クラークスジャパン
TEL:03-4510-2009
●PT ジャパン
TEL:03-5485-0058
●ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 渋谷公園通り店
TEL:03-5428-1893
●ヌーディージーンズ ラフォーレ原宿店
TEL:03-5772-0770
●モスコット トウキョウ
TEL:03-6434-1070
●アイヴァン PR
TEL:03-6450-5300
●RHC ロンハーマン
TEL:045-319-6700
●ジャーナル スタンダード レリューム 表参道店
TEL:03-6438-0401
●ステューシー ジャパン
TEL:0548-22-7366
●ルシアン ペラフィネ 東京ミッドタウン店
TEL:03-5647-8333
●ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム
TEL:03-3401-5001
●ビオトープ
TEL:0120-298-133
●ピルグリム サーフ+サプライ
TEL:03-5459-1690
●マッキントッシュ青山店
TEL:03-6418-5711
●トラディショナル ウェザーウェア 青山メンズ店
TEL:03-6418-5712
●ユナイト ナイン
TEL:03-5464-9976
●アレキサンダーワン
TEL:03-6418-5174
●ブルーウッド バイ ハンドイントゥリーPR
TEL:03-3796-0996
●リーバイ・ストラウス ジャパン
TEL:0120-099-501
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photo : Tomoo Syoju (BOIL) styling : Takumi Tagawa(remix),Takeshi Yanagawa(remix)
※価格は例外を除きすべて税抜き価格です