ナチュラル、ベーシック、そしてリラックスと、肩肘張らないスタイルが支持されている昨今のファッションシーン。つまりは、あからさまなデザインではなく、質で勝負ってこと。思えば、それをいち早く提案してきたのが、西海岸発の〈ジェームス パース〉だ。シンプルにして上質。名だたるハリウッド俳優やミュージシャンを惹きつける、さらなる理由とは?
理由2:大人が満足する上質な素材と生地感
理由3:さりげにツボを押さえた絶妙な提案
創業は1994年のロサンゼルス。創業者でデザイナーは、その名のとおりジェームス・パース氏。カットソーを主軸とし、ハイクオリティなカジュアルウエアを謳ったシンプルで洗練されたデザインは、大人のカジュアルスタイルを一変。折しも当時はストリート全盛。名だたるセレブたちが、肩の力が抜けつつもあくまで上質な〈ジェームス パース〉をこぞって選んだ。現在でも、ブラッドリー・クーパーやゼイン・マリクといった、ハリウッド俳優やアーティストが好んで着ている姿が多数目撃されている。
〈ジェームス パース〉のカットソーは、とにかくシンプル。素材は天然素材にこだわりコットン100%を採用し、また薄手の生地に仕上げているのも見どころ。ロサンゼルスは乾燥した気候とあって、透けるような薄手の生地がサラリと軽い着心地を楽しませるのだ。
昨今はトータルブランドへと成長し、男女、そして世代も超えて支持されるブランドとなった。デイリーウエアとしてはもちろん、今年の夏は〈ジェームス パース〉のカットソーを着て、リゾートトラベルを楽しんでみてはいかがだろう。
定番カラーの白、黒。シーズンカラーのベージュ、黄色、赤。各1万450円(以上ジェームス パース/ジェームス パース 青山店)
シンプルでベーシック、そんな〈ジェームス パース〉におけるアイコンといえば、やはりクルーネックTシャツ。素材はコットン100%。薄手でライトウェイトな生地が心地いい着心地をもたらすとともに、着込むほどに西海岸らしい味のあるヤレ感を楽しませる。
白、スミ黒。各2万6400円(以上ジェームス パース/ジェームス パース 青山店)
繊維が細く柔らかなスビンコットンを採用。生産量の少ない希少綿を使った、いわば定番クルーネックTシャツのハイエンドラインだ。柔らかさを一層増したライトウェイトなジャージ生地は、品質の高さに定評のある日本のテキスタイルメーカー製となっている。
白、黒。各1万4300円(以上ジェームス パース/ジェームス パース 青山店)
生地にヤレ感が出てこそ、〈ジェームス パース〉の本懐。こちらのポケットTシャツは、そんな同ブランドのアイデンティティを示した1枚。何度も洗い込んだかのようなリアルなダメージ加工を施し、生地のヤレ感に加えて袖先や裾には擦れて破けた様子も再現。
黒、グレー、白。各1万5400円(以上ジェームス パース/ジェームス パース 青山店)
素材にこだわるからこそ、サステナブルへの取り組みも真摯。コットンジャージを採用した定番のクルーネックTシャツには、リサイクルコットンを採用したタイプも展開。軽く柔らかな肌触りはそのままに、サステナブルに貢献できる。
黒1万5950円、カモフラ柄1万6500円(以上ヨセミテ/ジェームス パース 青山店)
カットソーが主軸でありつつ、ジャスティン・ビーバーが愛用していることから実はキャップへの人気も高い。左はベーシックな無地ブラック、右はカモフラ柄の前立てに“ヨセミテ”のエンブロイダリーが。高さのあるクラウンが、イマドキなストリートにマッチする。
昨今ビッグシルエットのTシャツが人気だが、〈ジェームス パース〉のTシャツは極端にトレンドを追いかける提案は行わない。その辺りも、本質的にいいものを求める大人から支持されている理由だろう。
●ジェームス パース 青山店
TEL:03-6418-0928
photo : Tomoo Syoju(BOIL) styling : Takumi Tagawa text : Masafumi Yasuoka