キリッと引き締まって精悍さが増すモノトーンは、季節に限らず人気のコーデ。ただ、黒一色だとどうしてもコーデが平坦になってしまい、お洒落とはほど遠くなるのも事実。というわけで、黒・白・グレーのモノトーンカラーを上手に使って立体感出しするコツを分かりやすく解説!
大人のお洒落コーデをもっと見たい人はコチラ!
〈Monotone Style 01〉
一歩上行く都会派サーファーに!
西海岸のサーフスタイルは多色使いで明るく開放的。そんなイメージが定着しているからなのか、モノトーン調の着こなしだと、どこか潮っぽさに欠けると感じる人も多い!? 確かに全身真っ黒は論外として、上のようなグレー×黒のコーデなら、シティサーフな雰囲気が漂っていませんか? 主役にしたのはスポーティなスタジャン。といっても、袖はスウェード、身頃はジャカード織りで質感が上質だから、ちゃ~んと大人の風格あり。で、これのインに入れたパーカとヘンリーネックTがサーフ感の演出にとっても効果的。フーディは首まわりに立体感が出せるし、なんといってもアイテム自体に潮っぽさがあるから、モノトーンだってカジュアルに仕上がる。ゆるい印象が醸し出せるヘンリーネックは言わずもがな。あとは、合わせるデニムもしっかり味のあるものを選んでおけば、よりこなれ感が出せる! これなら、都会のサーファー感が醸し出せて、海でも注目の的に⁉
スタジャン22万円(ルシアン ペラフィネ /ルシアン ペラフィネ 東京ミッドタウン店)、メキシカンパーカ1万6000円(ピルグリム サーフ+サプライ)、ヘンリーネックTシャツ1万6000円(ロンハーマン)、デニムパンツ3万2000円(ラグ & ボーン/ラグ & ボーン 表参道)、ニットキャップ1万円(RHC/RHC ロンハーマン)、サングラス4万9000円(アイヴァン 7285/アイヴァン 7285 トウキョウ)、ブーツ2万1000円(アグ/デッカーズジャパン)
〈Monotone Style 02〉
濃淡や素材感で違い出し!
ワントーンって簡単に大人っぽさや洒落感を出せるから便利ですよね。なかでも、特にトライしやすい色が黒。スタイリッシュで都会的なイメージが作れるし、イマドキ感もある。だから大きく失敗するということもないわけで……。な~んて思っているようなら、ちょっと待った。簡単そうに見えるものほど実は奥が深い。写真のコーデだって、黒は黒でも単なる黒一色ではないことはお気付きかと。まずは色のトーン。トップの真っ黒に対し、パンツはフェードした褪せ黒。このグラデによってワントーンにありがちなのっぺりフラット感を解消している。またトップの重ね着の素材感にもご注目。硬いダック地と柔らかいボアフリースという合わせなので、真っ黒でもちゃんと奥行きが出ている。ワークジャケットによく使われるダック地のブルゾンを黒にするという意外性も含めて技あり! 仕上げに〈リーバイス〉の“501”ストレートでぐっと男らしさを足せば、脱・モードな黒コーデが完成。都会的な黒ワントーンだからこそ、立体感と男っぽさが大事だってこと、知っておくと役に立つはず!
ボンバージャケット2万4000円、フリースジャケット2万6000円(以上フィルソン/アウターリミッツ)、Tシャツ5000円(カラフル スタンダード/ユナイト ナイン)、デニムパンツ1万2000円(リーバイス/リーバイ・ストラウス ジャパン)、サングラス4万9000円(アイヴァン 7285/アイヴァン 7285 トウキョウ)、スニーカー5万9000円(フィリップモデル/トヨダトレーディング プレスルーム)
〈Monotone Style 03〉
スタジャンなのに大人っぽく!
アワードジャケットって(通称スタジャンね)、アラフォーには取扱注意のアイテム。よくある身頃と袖が別々の配色のものや、でっかいワッペン付きのものは特にそう。カジュアル感やスポーティな印象が強くて、なんだか無理に若作りして見えそうでやっかい。その点、こんなほぼグレー1色のスタジャンならどうですか。スタジアムの中でぐっと大人らしく見えるのはもちろん、当然街で着ても浮くことはなさそうでしょ!? それでもまだ心配という人は、ダメ押しを。このコーデのようにモノトーンベースで全身をまとめておくといい。アメカジ定番のチェックシャツ挟みやラフなデニム&スニーカー合わせでも、色のおかげで落ち着いた大人カジュアルに仕上がっているのがわかるはず。ちなみに、とことん大人っぽくいくならインはニットで。ちょっと遊び心を加えたいときは、プリント系や色ものでアクセントをつけてみてもいいかも。とにかく、大人スタジャンを選ぶことだけはお忘れなく!
スタジャン7万1000円、ニット3万8000円(以上ヴィンス/リエート)、チェックシャツ2万3000円(シーグリーン/タトラスインターナショナル)、デニムパンツ1万6000円(ペペジーンズ ロンドン/LTN ショールーム)、キャップ5000円(アーモンド/トライオン)、サングラス4万9000円(アイヴァン 7285/アイヴァン 7285 トウキョウ)、スニーカー2万3000円(パントフォラ・ドーロ/アドナスト ミュージアム)
〈Monotone Style 04〉
スタイリッシュさを強調!
羽織るだけで貫禄のあるタフな印象を高めてくれるB-3ジャケット。懐かしいと思いきや、ムートン流行りということもあり、このタイプも今また再注目されているのはご存知だろうか? その渋~い雰囲気を考えれば、実は年齢を重ねた今こそ似合うアイテムともいえそう。ただ、着こなしにはちょっと注意が必要。昔は、これにダメージの入った青デニやベージュのチノパンツなんかを合わせるのがかっこいいとされたけど、それはもう昔の話。で、新しい提案がコチラ。ジャケットの黒を生かして全身を黒で統一するってこと。そうすることでスタイリッシュさが漂い、以前のスタイルとは全く違う印象になるはず。さらにシルエットにも気を付けたい。B-3はボリューミーなので、パンツはすっきりフィットさせてメリハリつけると、大人っぽくスマートに仕上げてくれる。ちなみに、真っ黒コーデに抵抗がある人は、アクセントになるチェックシャツなどを1枚持っとくのがおすすめ。腰に巻くのもいいし、ジャケットを脱いだときに肩掛けするなんてアレンジもできるからね。
ムートンB-3ジャケット14万円(ダブルピー ウエストポイント/Safari Lounge)、スウェットシャツ 3万4000円(ローカル オーソリティ/ライトワールドコープ)、手に持ったシャツ1万800円(スリルズ/サーフボードエージェンシージャパン)、デニムパンツ4万1500円(スタンプド/ザ ・ショールーム)、メガネ3万1000円(モスコット/モスコット トウキョウ)、スニーカー1万3000円(ヴァンズ ボルト/ブルーウッド バイ ハンドイントゥリーPR)
〈Monotone Style 05〉
スマートに魅せることを意識!
ということで、今回のテーマは、ちょうどいい男らしさを醸すコーデ作り。で、メインに選んだのが、いつの時代も変わらぬタフさを表現してくれるMA-1。でもこれ、ご存知のとおりミリタリーが出自。だから、ずばりカーキ色を選んでしまっては、当然男臭い。というわけで、今回は黒を選択。これなら、余計なタフさは削ぎ落され、ぐっと都会的に見えません? それを生かすのであれば、インも黒にして精悍さを加速させるのが正解。こういった場合、確かにパンツも黒だと上手にまとまるから、もちろんワントーンという方法もアリだが、春に向けて軽快な気分を盛るのであれば、黒デニムにブリーチをかけて淡色にしたデザインものでメリハリを出すというのもひとつの手。ただこれも、ベースは黒デニムだから馴染んで見えるというのもの。これが真っ白デニムだと、浮いてしまうからご注意を。ちなみに、大人見せの秘訣が実はもうひとつ。それは、インナーを黒Tではなくニットポロにしたというところ。同じ黒だけど、こういった合わせにまで気を配れば、男らしさにも品が出て、ぐっと街に溶けこんでくれるはず!
MA-1ジャケット8万10000円(ラグ & ボーン/ラグ & ボーン 表参道店)、ニットポロシャツ4万2000円、スニーカー6万円(以上ゴールデン グース/ゴールデン グース 東京店)、ブリーチデニムパンツ3万4000円(リプレイ/ファッションボックスジャパン)、サングラス3万4000円(モスコット/モスコット トウキョウ)
●アイヴァン 7285 トウキョウ
TEL:03-3409-7285
●RHC ロンハーマン
TEL:045-319-6700
●デッカーズジャパン
TEL:0120-710-844
●ピルグリム サーフ+サプライ
TEL:03-5459-1690
●ラグ & ボーン 表参道
TEL:03-6805-1630
●ルシアン ペラフィネ 東京ミッドタウン店
TEL:03-5647-8333
●ロンハーマン
TEL:03-3402-6839
●アイヴァン 7285 トウキョウ
TEL:03-3409-7285
●アウターリミッツ
TEL:03-5413-6957
●トヨダトレーディング プレスルーム
TEL:03-5350-5567
●ユナイト ナイン
TEL:03-5464-9976
●リーバイ・ストラウス ジャパン
TEL:0120-099-501
●アドナスト ミュージアム
TEL:03-5428-2458
●LTN ショールーム
TEL:03-6690-8776
●タトラスインターナショナル
TEL:03-5708-5188
●トライオン
TEL:03-5820-7785
●リエート
TEL:03-5413-5333
●ザ ・ショールーム
TEL:03-6450-5371
●Safari Lounge
TEL:03-4485-1305
●サーフボードエージェンシージャパン
TEL:047-326-4405
●ブルーウッド バイ ハンドイントゥリーPR
TEL:03-3796-0996
●モスコット トウキョウ
TEL:03-6434-1070
●ライトワールドコープ
TEL:03-6882-4149
●ゴールデン グース 東京店
TEL:03-6803-8272
●ファッションボックスジャパン
TEL:03-6452-6382
photo : Tomoo Syoju (BOIL) styling : Takumi Tagawa(remix) Takeshi Yanagawa(remix)
※価格は例外を除きすべて税抜き価格です