個性派を語るなら〈ハリー・ウィンストン〉プロジェクトZシリーズ!
攻め顔に唸る斬新時計を身にまとう!
まずは、それぞれのフェイスを見てほしい。ほぼ年1回のペースで登場するプロジェクトZシリーズが、いかに個性的でアバンギャルドな美しさを持っているかがわかるだろう。一方で、最高峰のダイヤモンドで名を馳せるNYブランドが、これほど攻めたデザインを送り出すとは意外に感じる人も多いはず。でも、ちょっと待って。一連のデザインに表れるものこそ“確信”に満ちた“革新”。今回はプロジェクトZ12からZ16までにフォーカス。時計作りでも一目置かれる〈ハリー・ウィンストン〉の高い技術力とプロジェクトZシリーズが持つ普遍の価値を、複雑機構が上手にレイアウトされた時計のフェイスから探っていこう。
Project Z12
ルーレット盤のように文字盤を見立てると、時分針もぐるぐると回る? 答えはNO。よく見るとセンターブリッジを境に、レトログラード式時・分表示が上下で役割分担。どちらも赤い三角針が、時間が進むにつれ右側へ、そして時表示では12時、分表示では60分に到達した瞬間に赤いインジケーターが左側へジャンプするという凝った仕掛けになっている。また、文字盤外周の1~31の数字は日付表示。白い蛍光素材がディスク下を移動することで日付が認識できる仕組みも面白い。マンハッタンブリッジを想起させる青いブリッジや〈ハリー・ウィンストン〉NY本店のファサードのアーチから着想を得たリュウズガードなど、ブランドの遊び心もたっぷり。世界限定300本。ケース径42.2㎜、自動巻き、ザリウムケース、デニム加工を施したカーフスキン×ラバーストラップ、10気圧防水。387万2000円
Project Z13
オフセンター配置のオープンワークダイヤルに構築的な造形美。その中での見どころは6時位置にあってシリーズ初となるムーンフェイズ。月はよく見ると12角形。これがムーンカバーに沿って移動する。日付表示はレトログラード式。世界限定300本。ケース径42.2㎜、自動巻き、ザリウムケース、 ファブリック加工を施したカーフスキン×ラバーストラップ、10気圧防水。366万3000円
Project Z14
斬新なのは透明ブルーが美しいレトログラード式カウンター(赤い針は30秒で瞬時に始点にジャンプ)。ムーブメントに施されたコート・ド・ジュネーブ仕上げの中で映え、時・分表示にあるブラックの重厚なグリッドと好対照に。世界限定300本。ケース径42.2㎜、自動巻き、ザリウムケース、テキスタイルエフェクトを施したラバーストラップ、10気圧防水。366万3000円
Project Z15
20世紀初頭のNYを象徴する超高層ビルや吊り橋を想起させるデザインにして、機構もすごい。本作は時・分・秒が独立表示されるレギュレーター時計。分はセンター針、秒は6時位置のレトログラード式で示され、30秒で瞬時に始点に戻る。世界限定300本。ケース径42.2㎜、自動巻き、ザリウムケース、テキスタイルエフェクトを施したラバーストラップ、10気圧防水。366万3000円
Project Z16
日付、曜日、月を表示するシリーズ初のトリプルカレンダー付きモデル。レッドとブルーを効かせた緻密な3Dダイヤルはお家芸にして賑やか。青いブリッジの下から覗く白い文字からNYの喧騒が聞こえそう。30秒でジャンプする秒表示は6時位置。世界限定100本。ケース径42.2㎜、自動巻き、ザリウムケース、アリゲーターレザー×ラバーストラップ、10気圧防水。360万8000円
●ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション
TEL:0120-346-376
URL:https://www.harrywinston.com
雑誌『Safari』12月号 P114-115掲載
※記事内で紹介している商品はすべて税込みの価格です。