いまだスニーカー全盛の中ではあるが、大人に関しては軽装になる夏コーデにおいてスニーカー一辺倒というわけにはいかなくなる。コーデが軽装になるぶん、足元がスニーカーではチープに見えがちだからだ。そんなとき、頼りになるのがエスパドリーユだ。
理由1:イージーな履き心地なのに上品
理由2:素足履きが心地いい
理由3:色柄、素材のバリエが豊富
エスパドリーユとは、13世紀頃にバスク地方で誕生したシューズといわれている。バスク地方とはスペインとフランスの国境付近で、食と芸術の街として知られる。そのため多くのカルチャーを生み出しており、エスパドリーユとともにバスクシャツ発祥の地でもある。
特徴は麻ロープをコイル状に巻いたいわゆるジュートソールと呼ばれる靴底と、極々シンプルなスリッポンタイプのアッパー。そもそもは農業用靴といわれているが、そのイージーでリラックス感のある履き心地から、今では夏のリゾートシューズにおける定番となっている。
スニーカー感覚でありながら、リッチな雰囲気が漂うエスパドリーユ。まさしく、大人の夏の足元にぴったりな1足だ。
エスパドリーユの特徴とは?
エスパドリーユの最大の特徴であるジュートソール。ジュートとは麻の一種で、通気性に優れるうえ、伸びにくく熱にも強く耐久性も高い天然素材。さらに吸水性にも優れているので、素足履きした際に実に心地いい。
ソールとアッパーをつなぐ太ステッチ。トウには、補強のためさらにステッチを走らせる。シンプルながらも、合理的な作り。
各5940円(ラ メゾン ドゥ エスパドリーユ/シップス 渋谷店)
1960年にフランスで創業したエスパドリーユ専門の老舗ファクトリーで、某有名ブランドのエスパドリーユも手掛ける実力派だ。専門とあって色柄のバリエも豊富。今回ピックしたものは、キャンバス素材をアッパーに使用する。
1万4300円(ドン キーショス/ビームス公式オンラインショップ)
エスパドリーユ発祥の地であるバスク地方のファクトリーブランド。フランス政府が認定する現存遺産企業に認定されるなど、実力、名誉ともに高く評価される。これは〈ビームスF〉が別注したもので、アッパーにスウェードを採用する。
11万4400円(ジミー チュウ)
ローファーとエスパドリーユを融合したような、絶妙なヴァンプの深さが見どころの“EGON”。アッパーには、シグネチャーであるJCロゴをジャカード織りであしらったデニムを採用する。パイピングとアウトソールのブラックが都会的雰囲気も。
8万9100円(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ カスタマーサービス)
タバコカラーのソフトスウェードが、デニムにもリネンショーツにもマッチする“RIMINI”。ヴァンプが深めだが、サイドにゴムをあしらうことで脱ぎ履きはスムースに。ライニングにもレザーを採用するなど、高級感のある作りが見て取れる。
●ビームス公式オンラインショップ
www.beams.co.jp
●シップス 渋谷店
TEL:03-3496-0481
●ジミー チュウ
TEL:0120-013-700
●セルジオ ロッシ カスタマーサービス
TEL:0570-016600
photo : Kouki Marueki(BOIL) styling : Takumi Tagawa text : Masafumi Yasuoka