デキる男の必携シューズとは? 今季は“モンクストラップ”に注目!
昨今すっかりカジュアル化したビジネススタイル。そんな中、ドレスシューズ市場にも変化が。シューレースではなく、モンクストラップを採用したシューズが人気を集めている。その魅力は、れっきとしたドレスシューズにして、デニムにもカーゴパンツにもマッチする汎用性。ビジカジが定着した今、まさしく狙うべき1足の好例だ。
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理由1:パンツを選ばないほどよいボリューム
理由2:足元のアクセント効果絶大
理由3:脱ぎ履きがスムース
モンクストラップの“モンク”とは、修道士の意味。15世紀に修道士が履いていたシューズがその原型とされている。特徴は、シューレースではなくストラップを採用している点。シングルとダブルがあり、後者は1945年にウィンザー公のリクエストを受けて、紳士靴の名門〈ジョンロブ〉によって完成されたと言われている。
ストラップにより脱ぎ履きが容易でありながら、れっきとしたドレス靴に位置付けられており、それでいてストラップならではのアイコニックで存在感ある顔つきは、カジュアルなパンツにもマッチしてくれる。その歴史を辿るとアビエイターシューズにも由来があると聞けば、それも納得。また、折しも昨今はドレス・カジュアルともにゆったりしたシルエットのパンツが人気。まさにモンクストラップシューズの出番というわけだ。
足の甲を覆うストラップ使いが特徴。バックルによって脱ぎ履きが容易になっているのが魅力で、ドレス靴においては稀有な存在。このバックルが2つの場合はダブルモンク、1つの場合はシングルモンクとなる。
上:“ウィリアム” レザーソール21万6700円 下:“ウィリアム ニュースタンダード”厚底21万6700円(以上ジョンロブ/ジョン ロブ ジャパン)
ウィンザー公のリクエストを受けて〈ジョンロブ〉が生み出したダブルモンクの“ウィリアム”。上がそれで、存在感がありながらも英国らしいスマートな佇まいを披露する。一方下は、やや丸みを帯びたトウと厚みを増したソールが、より存在感を高めたニュースタンダード。カジュアルを念頭に置くなら、こちらだ。
“シャンガイ” 予定価格21万4500円(チャーチ/チャーチ クライアントサービス)
トウにはメダリオン、そしてキルトまでもあしらったシングルモンクの“シャンガイ”。ストラップに加え、独特なブローグ使いが足元での存在感をよりアピールしてくれる。リベットを打ち込んだヴィンテージラバーソールも密かな見どころに。遊びの効いたモンクシューズを求めるなら、これが最適解。
“ウィリアム”8万2500円(パラブーツ/パラブーツ青山店)
ボリュームのあるトウに加え、ノルヴェイジャン製法ならではの屈強さが漂うウェルトが迫力満点な“ウィリアム”。こんなシボ感の強いレザーアッパーなら、なおさら武骨に。とはいえ、ドレス靴としても認められているダブルモンクとあって、色落ちデニムだけでなくウールフランネルのスラックスともマッチする。
17万4900円(サントーニ/リエート)
ココらしい美しく濃厚なグラデーションを描くアッパー。比較的男らしさを楽しませてくれるダブルモンクだが、こんな1足ならむしろ色気を堪能したくなる。ブランドを代表する定番ラストであるモデル“カーター”のエレガントなフォルムもその要因に。それでもソールはやや厚めで、男らしさも滲ませる。
“エドゥアール シングルモンク #379”16万9400円(ジェイエムウエストン/ジェイエムウエストン 青山店)
1930年代から’40年代のアーカイブを再解釈した、エドゥアールコレクションで展開するシングルモンク。細身のストラップに加え、丸みがありながらもナローなラスト、縫い目が表に出ないリバースステッチなど、フレンチブランドらしいエレガントな作り込みが随所に見られる。
どちらかといえば、シングルがよりドレッシー、ダブルがよりカジュアルに合わせやすい印象。スニーカーブームに食傷気味でそろそろ革靴回帰を狙っている方にとっては、有力な候補となってくれるだろう。
●ジェイエムウエストン 青山店
TEL:03-6805-1691
●ジョン ロブ ジャパン
TEL:03-6267-6010
●チャーチ クライアントサービス
TEL:0120-80-1873
●パラブーツ青山店
TEL:03-5766-6688
●リエート
TEL:03-5413-5333
photo : Kouki Marueki(BOIL) styling : Takumi Tagawa text : Masafumi Yasuoka