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FASHION ファッション

2017.12.25

今、“60/40クロス”が再注目される理由とは!?
そそられるのはヘリテージなマウンテンパーカ!

マウンテンパーカといえば、いまやアウトドアシーンだけじゃなく、街でも着ている人を多く見かけるアイテム。その機能性の高さは言わずもがな。だが、ハイテク素材を使ったタイプが主流の中、どこかヘリテージな男らしさを感じさせるタイプもなかなか捨てがたい。

たとえば、昔ながらの“60/40(ロクヨン)クロス”を使ったマウンテンパーカは、まさにそれ!

アクティブな大人なら知っている人もいると思うが、あらためておさらいしておこう。60/40クロスとは、アメリカのアウトドアブランド〈シエラデザインズ〉が1960年代に開発した機能素材。コットン60%、ナイロン40%のバランスで混紡していることから、そう呼ばれている。その特徴は、湿気を吸うとコットンが膨張して水分の侵入を防いでくれること。しかも、コットンより通気性がよく、ナイロンよりも磨耗に強い。それは、当時としてはとても画期的だったのだ。さらに、ある程度の温度や湿度変化にも柔軟に対応して、しかも長く着られて便利。だから、アウトドアフリークはもちろん、多くの人たちに広く受け入れられていったというわけ。

今でこそ機能性だけでいえば、高機能な素材を使ったアウターは多くある。とはいえ、この60/40クロスにはコットンが適度に混紡されているから、見た目にも味があるし、なんといっても経年変化でこなれ感が増す。だから、いつものデニムとも相性がいいし、チェックシャツやウールのスラックスにだってしっくり馴染む。そう、このへんがほかでは味わえない魅力となっているのだ。

ちなみに2018年は、〈シエラデザインズ〉のマウンテンパーカが生まれてちょうど50年という節目。そしてそれを機に、この60/40クロスを使用したことで名高い特別仕様のマウンテンパーカがリリース。スナップボタンに記念の刻印を施し、前立てやフラップに芯地を配するなど、ファンにはたまらない仕様となっている。もちろんコチラは、メイド・イン・USA。60年代のヘビーデューティなあのテイストが、特別な気分で味わえるのだから、是非袖を通してみてはどうだろう。

そんなわけで、古きよき味わいたっぷりの60/40クロスは、タフなアメカジ好きに最適だということはおわかりいただけたかと。60と40の間は、もちろん50。そう覚えておけば、誕生から50年を迎えるこのマウンテンパーカの存在もいっそう身近に感じられる!?

[シエラデザインズ]
SIERRA DESIGNS





1968年に発売された〈シエラデザインズ〉のマウンテンパーカのデザインを踏襲し、スナップボタンやレザークッキーに記念の刻印を施したアニーバーサル仕様。60/40クロスのタグにも50周年の刺繍が刻まれる。カラバリは定番色を中心にした全6色で展開。4万2000円(シエラデザインズ/アリガインターナショナル)

 
Information

●アリガインターナショナル
TEL:03-6659-4126

文=長谷川茂雄 text:Shigeo Hasegawa
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