O.T.A
“スニーカー”
“グラヴィエール”2万9700円(オーティーエー/クオリネスト)
最近ではなるべくクルマに乗らず、ちょっとした距離なら自転車に乗ったり、歩くなんて人も多いのでは? その心がけは、確かにCO₂削減にも繋がるもの。しかも、そんなときの足元が、環境に配慮した素材のスニーカーならさらにヨシ。気分もダンゼン違ってくるだろう。で、そんなエコを実践する人にぴったりなのが、〈オーティーエー〉の1足。なぜかって? パリで誕生し、日本初上陸を果たしたこのブランドのものは、なんといってもサスティナビリティへの取り組み方が違う。たとえば、このハンドメイドのスニーカーだって、アウトソールに“リサイクルタイヤ“を使用。
一般的なほかのソールよりも摩耗性が20〜60%低いとあって、実用面での見どころもあり。また、定番モデルのアッパーには高品質で耐久性の高いイタリアンレザーを採用する一方で、園芸用手袋のスクラップレザーを使用したリサイクルレザーモデルも展開。さらに未使用プラスチックは一切使用せず、可能な限りリサイクルされたレザーやゴムを使うなど、その姿勢はかなり徹底している。
もちろん製造過程においても、ゼロウェイスト(資源の浪費・無駄をゼロにすることを心がけている)工場とパートナーシップを締結。どのモデルをとっても、サスティナビリティというアイデアが窺えるというから恐れ入る。しかも、シンプルなデザインはとっても上品で大人好みでしょ? 次の白スニを狙うなら、候補のひとつにしてみてはいかが?
ソールの裏側はこんな感じ。黒い部分がリサイクルタイヤソール。 1本のタイヤで3足分のソールを作ることができるという。ちなみに、世界中で大量に廃棄されているタイヤを再利用することをモットーに、“On The Asphalt”(アスファルトの上)の略称〈O.T.A〉をブランド名にしている
photo : Kouki Marueki(BOIL) styling : Hidenori Asai