巣ごもりのストレスもぶっ壊す!?
破壊王マイケル・ベイ映画5選!
スケールの大きい映画作品を作るのが得意な監督マイケル・ベイ。ついには、名前とMayhem=破壊行為を掛け合わせた“ベイヘム”という造語が誕生するほど、ファンに愛されている存在だ。建築物を破壊、被写体のまわりをカメラがグルグル回る、ローアングル、スローモーション……と、そのクセが強〜い演出に、観ていて、ワクワクしない人いないはず。そんなマイケル・ベイ監督の代表作を5本セレクト! 巣ごもりのストレスもこれで解消できるに違いない!
MICHAEL BAY[マイケル・ベイ]
『ザ・ロック』
製作年/1996年 出演/ニコラス・ケイジ、ショーン・コネリー、エド・ハリス
サンフランシスコで銃撃&爆破!
脱獄不可能な監獄島、“ザ・ロック”として知られたアルカトラズ島に、化学兵器を所持したテロリスト集団が立てこもる。リーダーは、戦死した軍人への国の対応に怒りを覚える海兵隊の英雄・ハメル准将(エド・ハリス)。FBIの化学兵器専門家グッドスピード(ニコラス・ケイジ)は准将を止めるため、アルカトラズから脱獄した経験を持つ男メイソン(ショーン・コネリー)に協力を仰ぐが……。
サンフランシスコ市街でのカーチェイス、銃撃戦や爆破はもはやお約束とも言えるアルカトラズでの攻防など、ありったけのアクションを次から次へと連投。それでも荒唐無稽な作品に陥っていないのはそれぞれの登場人物を丁寧に演じた名優たちの存在が大きく、マイケル・ベイの最高傑作に挙げる声も多い。
『アルマゲドン』
製作年/1998年 出演/ブルース・ウィリス、ベン・アフレック、ビリー・ボブ・ソーントン、リブ・タイラー
小惑星と地球の各地を破壊!
人類の滅亡を招きかねない小惑星が地球に接近。地球への激突を防ぐ方法はただ1つ、小惑星の内部に核爆弾を設置し、内側から破壊すること。このミッションを成功させるため、石油採掘のスペシャリストとして名高いハリー・スタンパー(ブルース・ウィリス)ら14人の男たちが小惑星へと飛び立つことに……。
人類滅亡へのカウントダウンが刻々と刻まれる中、運命を委ねられた男たちの激闘が展開。破壊王マイケル・ベイの勢いは地球の外でも衰えることを知らず、小惑星爆破にまつわる一連のシークエンスは予想通りダイナミック。そのほか、NYやパリに隕石が降り注ぎ、物語の幕開けとなるパニックシーンでもクライスラービルなどを破壊し、さすがの豪快さを嬉々として見せつけている。
『パール・ハーバー』
製作年/2001年 出演/ベン・アフレック、ジョシュ・ハートネット、ケイト・ベッキンセール
戦艦を爆破しまくり!
兄弟同然に育った親友同士のレイフ(ベン・アフレック)とダニー(ジョシュ・ハートネット)は、共に戦闘機のパイロットとして陸軍航空隊に所属。そんな中、レイフは看護師のイヴリン(ケイト・ベッキンセール)と出会い、愛し合うように。しかし、第二次世界大戦の荒波がレイフ、イヴリン、そしてダニーの運命を翻弄していく……。
日本軍による真珠湾攻撃にスポットをあてた戦争大作だが、戦争の悲痛さを切々とリアルに突きつけてくるというよりは、マイケル・ベイ印の大胆さが前面に顔を出すスペクタクル描写を詰め合わせた作品。主人公の男女3人が愛と友情を絡ませるメロドラマ要素も強いため、ベイ節を求めるにはしばらくの辛抱も必要だが、破壊王ならではもきちんと待ち受けている。
『トランスフォーマー』
製作年/2007年 出演/シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、ジョシュ・ディアメル
そこにあるものすべてをぶっ壊す!
マシーンに姿を変えられる金属生命体“トランスフォーマー”が地球に攻撃を仕掛けてくる。一方その頃、アメリカの高校生サム(シャイア・ラブーフ)は、中古車のカマロをゲット。だが、そのカマロがトランスフォーマーの一員だったことから、サムはトランスフォーマーと人類を巡る戦いに巻き込まれることに……。
2007年公開の本作から2017年の『トランスフォーマー/最後の騎士王』まで、シリーズ中計5作をマイケル・ベイが監督。それぞれ当時の最新VFXを駆使し、作品を重ねるごとに上がる製作費を手に腕を振るっている。ロボットたちがガションガションと音を立てながら動き、戦う中、ありとあらゆるものが壊されていく高揚感あり。破壊王マイケル・ベイのイメージを決定づけた大人気作。
『6アンダーグラウンド』
製作年/2019年 出演/ライアン・レイノルズ、メラニー・ロラン、コーリー・ホーキンズ
ベイ史上、最もバイオレンス!
某国の独裁政治に心を痛めた男が億万長者となり、ワケありだが優秀な人材を集めて世直しチームを結成。元CIA、元狙撃手、パルクールの達人、殺し屋らが過去を捨てて互いを番号で呼び合いながら、独裁者を倒すためのミッションに身を投じていく……。
莫大な財産を世直しにつぎ込むリーダーを演じるのは、『デッドプール』のライアン・レイノルズ。それだけで過激な香りが漂ってきそうだが、期待通り、冒頭のカーチェイスシーンではイタリアの街を問答無用で破壊。
ただし、本作で特筆すべきはそれら物体の破壊描写ではなく、マイケル・ベイ史上最も人体の破壊描写が強烈なこと。ストリーミング配信作品としての利を彼なりに活かし、レイティングを気にすることもなく死体の山を築いていく。
そんなマイケル・ベイ監督の新作は、ジェイク・ギレンホール主演の新作『Ambulance(原題)』。これは2005年に公開されたデンマーク映画のリメイクで、警察に追われた兄弟が救急車を強奪するが、そこには患者と救急医が乗っていた、という内容。1月22日には、LAで撮影している風景がキャッチされた。キャップを被っているのがマイケル・ベイで、その隣にいるのがジェイク・ギレンホール。2022年に全米公開予定。
photo by AFLO