主人公ベス・ハーマンを演じるのは、アニャ・テイラー=ジョイ
01『クイーンズ・ギャンビット』
原作・制作/スコット・フランク、アラン・スコット 出演/アニャ・テイラー=ジョイ、ビル・キャンプ、マリエル・ヘラー、トーマス・サングスター、モーゼス・イングラム 全7話/各話46〜67分
孤児がチェスの才能を武器にのし上がる!
1960年代のアメリカから始まる物語は、至ってシンプル。母親を亡くして孤児となった少女エリザベス・ハーモン、通称ベスが、養護施設でチェスの才能を開花させ、やがて世界的なプレイヤーへと成長していくのが主な流れだ。冒頭、世を拗ねた天才少女として描かれるベスは可愛らしく、その姿からは児童文学のいたいけなヒロインの香りすら漂うが、ただし状況は思いのほか厳しい。「気持ちが落ち着くように」と養護施設で与えられた精神安定剤が、薬物やアルコール依存の問題となってベスの人生に暗い影を落としていく。
幼少期を養護施設で過ごすベス。そこの用務員シャイベルにチェスの才能を見出される
原作小説の著者は、自身もアマチュアのチェスプレイヤーだったウォルター・テヴィス。物語自体はフィクションだが、ベスの人物像には世界チャンピオン、ボビー・フィッシャー(映画『完全なるチェックメイト』でトビー・マグワイアが演じた)の要素が含まれている。とはいえベスは女性で、ボビー・フィッシャーは男性。あるときは性別を超えた知性でライバルを打ち負かし、またあるときは異性としての魅力を仲間に向けて放ちもするベスの活躍は、より痛快ですがすがしく見える。そんなベスのたくましさとしなやかさを絶妙に演じたアニャ・テイラー=ジョイは、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の前日譚を描く新作映画でフュリオサ役を演じる予定。こちらも期待大だ。
チェス界の新星となったベスに、ベニー・ワッツ(トーマス・サングスター)ら、実力者が次々と戦いを挑んでくる
多くの映画やドラマが未知の世界へと優しく案内する役割を担うように、チェスのルールに疎い者も全く問題はない。全話の監督と脚本を手掛けたスコット・フランクは近年、映画『LOGAN/ローガン』や同じくネットフリックスで配信された「ゴッドレス -神の消えた町-」(こちらも傑作!)で知られるが、両作品に共通するのは西部劇の味わい。ベスとライバルたちの戦いも1対1のガンファイトのようで、問答無用のヒリつきと緊迫感で魅せてくる。酒に溺れ、目の前の敵ばかりか内なる敵とも戦い、破滅と背中合わせに生きながら周りを魅了するベス自身、西部劇のヒーローのようだ。
栄光を手にするものの、不幸により挫折。そこからの復活劇も見どころ
また、時代を映し出した衣装や美術も、作品世界に欠かせないもの。年齢を重ね、成功し、資産も潤うベスのファッションから遠征先で滞在する高級ホテルのインテリアまで、すべてが目に楽しい。『クイーンズ・ギャンビット』をきっかけに世間ではチェス関連製品の売り上げが急増しているというが、この美しき西部劇ヒーローをはじめとする登場人物たちのファッションやヘアメイク、インテリアに影響を受ける人も多いはずだ。
ロシアの強豪ボルコフ。圧倒的王者に、ベスはどう立ち向かうのか?
02/『ミッドナイト・スカイ』
製作・監督・出演/ジョージ・クルーニー 出演/フェリシティ・ジョーンズ、カイル・チャンドラー
リアリティかつスケール感のある映像に圧倒される!
ジョージ・クルーニーが演じるのは、北極の基地に1人で残った科学者のオーガスティン。舞台は2049年。地球は滅亡の危機を迎えている状況で、多くの人が避難先を探す中、彼は宇宙船と交信して、地球に戻ることは危険だと知らせようとする。
孤独な時間を過ごすオーガスティンは、交信のために吹雪の中、遠く離れた天文台へ向かう。彼のサバイバルと奇妙な体験、さらに宇宙船の乗組員たちのドラマも同時進行し、未体験のスリルとスペクタクル、感動を届ける作品に仕上がった。
『ゼロ・グラビティ』では宇宙空間で自らの命を犠牲にしてまで仲間を助けたジョージ・クルーニー。今回は地上から宇宙船を助けるという役まわりだが、ヒゲもボーボーの姿で、より悲壮感を漂わせる表情に心を揺さぶられる。
そして宇宙のシーンにも力が入っており、宇宙船の美しい外観のデザインや内部の最新システムは、斬新ながらリアリティ満点。SF映画ファンが観てもテンションがアガるはず。要所のアクションのスケール感や、思わぬドッキリシーンの入れ方、謎の人物の行動の描写など、“監督ジョージ”の演出力も安定感バッチリ。宇宙船の地球への帰還と、オーガスティンの運命がひとつになるクライマックスも、“大人の演出”で見せきったジョージ、さすがである!
03/『ザ・プロム』
製作・監督/ライアン・マーフィ 出演/メリル・ストリープ、ニコール・キッドマン、ジョー・エレン・ペルマン
『Glee /グリー』を彷彿とさせる、テンションがアガるミュージカル!
主人公はインディアナ州に住む女子高生のエマ。卒業を祝うプロムに、同性カップルで参加しようとした彼女が、PTAらに猛反対をくらい、プロム自体が中止の危機になってしまう。そのニュースを知った、NYブロードウェイの俳優たちが、保守的なインディアナ州の町に乗りこんで、エマを応援。
“多様性”をテーマにした今どきの物語を、とことんポップに明るく映画化したのは、ドラマ『Glee/グリー』などのクリエイター、ライアン・マーフィー。もともと舞台で高く評価されていた作品なので、音楽は最高のノリ。頭の中でリフレインする名曲も多いうえに、高校生たちのナンバーは振付がかっこよく、自然と楽しくなっていく感じ。
ブロードウェイの俳優を演じるのは、メリル・ストリープ、ニコール・キッドマンら大御所スターたち。実は彼らも、新作が大コケするなどコンプレックスを抱えており、自虐ネタで笑いを誘うシーンも多数。一方で、周囲から反発にあっても前向きなエマのキャラは、観ているこちらにも勇気と元気を与える。
大統領選が証明したアメリカの分断やカルチャーギャップも含め、普通のドラマで描いたら、ちょっと白々しくなりそうな状況も、ミュージカルだと感動できてしまうから不思議! キャストたちの最高の“芸”を、明るい青春映画のムードとともに堪能してほしい。
04/『リベレーター:勝利へ、地獄の行軍500日』
原作・制作/ジェブ・スチュアート 出演/ブラッドリー・ジェームズ、マーティン・センズメアー、ホセ・ミゲル・バスケス 全4話/各話46分〜56分
アニメと実写を融合した革新映像に驚く!
ジャンルでいえば、この作品はアニメ。しかし限りなく実写に近い印象を与えるのは、『Trioscope(トリオスコープ)』という実写とCGIの最新合成テクノロジーを、初めて本格的に使った作品だから。未体験の映像に最初はとまどうかもしれないが、目が慣れていくと新鮮な感動すらともなっていくのだ。
1943年、イタリアに上陸したアメリカ軍の歩兵連隊サンダーバーズ。ドイツ軍を相手に苦戦を強いられながらも、フランスの山を越え、バイエルンでの悪夢のような決戦に挑む。タイトルにあるとおり、500日におよぶ死闘は、連隊を率いたフェリックス・スパークスの実話。そのスパークスに軍規違反で逮捕状が出されるなど、ドラマチックこのうえない展開が待っている。
俳優の演技をそのままアニメ化した作品は、以前もキアヌ・リーヴス主演の『スキャナー・ダークリー』などがあった。けれども、この作品は、より実写に近いイメージ。人物の表情や動きが異様に生々しいのだ。背景、特に遠景は実写の印象に近く、砂ぼこりや水しぶきも細かい部分までリアル。
一方で、流れる血がアニメっぽかったりして、戦争ドラマの衝撃感は斬新。後半のアクションは予想以上に壮絶だ。スパークス隊長が集めたメンバーは、前科者のワルばかり。それぞれ戦闘のエキスパートで、黒澤明監督の『七人の侍』を受け継ぐ、チームものとして感情移入させる。映像が映像だけに、最初は兵士たちの区別がしづらいが、ドラマの進行とともに各キャラが味わい深くなり、違和感も忘れるはず。そこも今作の大きな魅力!
05/『Mank/マンク』
製作・監督/デヴィッド・フィンチャー 脚本/ジャック・フィンチャー 出演/ゲイリー・オールドマン、アマンダ・サイフリッド、リリー・コリンズ
モノクロ映像とレトロなサウンド、こだわりの演出!
舞台となるのは1930〜40年代のハリウッド。“時代の寵児”といわれた、若き天才監督、オーソン・ウェルズが、映画史に残る大傑作『市民ケーン』を完成させるまでの物語。とはいっても主人公は、ウェルズではなく、脚本を書いた、ハーマン・J・マンキーウィッツ(周囲に“マンク”と呼ばれていた)。
アルコール依存症が原因で大ケガを負ったマンクが、牧場の宿泊施設で、ウェルズの新作の脚本に取り組むが、そこにマンクの過去が重なっていく。ウェルズ側からの無理難題や、アルコールの欲求との格闘、看護師ら女性たちとのドラマで、オスカー俳優のゲイリー・オールドマンが、マンクを愛すべき天才として名演。思わず共感する瞬間が何度もある。
マンクが書く脚本の主人公は、旧知の新聞王ウィリアム・ハースト。ハリウッドでも権力を持つ男のスキャンダラスな面を入れこんでいるので、同時進行する過去のパートでは、映画業界のドロドロの舞台裏も展開。映画ファンには、たまらないエピソードの連続だ。
当時の映画を意識して、わざと合成っぽく見せる映像や、『ファイト・クラブ』でも語られたフィルムのウンチクを入れるなど、こだわりの演出がたっぷり。背景となる州知事選が、今のアメリカの大統領選に重なったりもする。
とはいえマニア向けというわけではなく、語り口はわかりやすいし、ハリウッド黄金期の女優を演じるアマンダ・サイフリッドのオーラを放つ美しさには、誰もがうっとりするに違いない。
06/『コブラ会』
出演/ラルフ・マッチオ、ウィリアム・ザブカ、ショロ・マリデュエニャ
オリジナルキャストの出演に、過去映像の挿入と、続編らしい演出にグッとくる!
ケンカが弱く、イジメにもあうダニエル少年が、師匠のミヤギから空手を習い、因縁の相手と対決する、スポ根を絵に描いたような『ベスト・キッド』。同作でダニエルが闘った相手、ジョニーを中心にこの『コブラ会』は展開していく。
34年前の大会でダニエルに敗北を喫したジョニーは、その後、飲んだくれの人生を送るものの、かつて所属していた空手道場“コブラ会”を復活させる。なんといってもテンションが上がるのは、ダニエル役のラルフ・マッチオと、ジョニー役のウィリアム・ザブカが再び共演している点。
すっかりオヤジになった彼らのプライド対決はもちろん、ジョニーの息子がダニエルの部下となって空手を習い、ジョニーの一番弟子がダニエルの娘と交際するなど、絡み合った人間関係が面白すぎ!
盆栽や、沖縄で買った刺身包丁など、『ベスト・キッド』シリーズのネタが次々と出てくるうえに、ポイントでは懐かしの映像をたっぷり挿入。特にミヤギ役で、今は亡きノリユキ・パット・モリタの勇姿と“教え”には思わずニンマリとしてしまうはず。
やや奇抜な空手のトレーニングも受け継がれ、このあたりはオリジナルを知らない人でも大いに楽しめるだろう。そしてジョニーとダニエル、2人の主人公に善と悪の両面が入っているあたりが今っぽい。
ダメ主人公の一念発起で胸が熱くなるオリジナルの精神が、時代を超えてアピールするのは確実で、シーズン1が終わった瞬間にシーズン2を観はじめたくなってしまうはず! 2021年1月1日から待望のシーズン3が配信開始される。
07/『シカゴ7裁判』
監督・脚本/アーロン・ソーキン 出演/エディ・レッドメイン、アレックス・シャープ、サシャ・バロン・コーエン、ジェレミー・ストロング、ジョゼフ・ゴードン=レビット、マイケル・キートン
巧みな演出で熱血男たちに引きこまれる!
妙にかっこいい響きの“シカゴ7”。これは1968年、ベトナム戦争への派兵に反対し、民主党大会でデモを起こそうとしたとされる活動家7人のこと。彼らが扇動したデモによって、警察側と激しい衝突が起こり、数百人の負傷者が出た。シカゴ7(セブン)と呼ばれた彼らの裁判は、全米の注目を集めることになる。
こんな風にストーリーを書くと、やや堅苦しい社会派の印象で、法廷での密室ドラマが予想されるが、映画の冒頭から裁判官とシカゴ7のやりとりがちょっと笑えたりして、脚本の巧さに引きこまれてしまう。監督と脚本を担当したのが、『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞脚色賞に輝いたアーロン・ソーキンなので。このあざやかさも納得!
裁判中に出てくる数々の証言や、意外な事実など、法廷の外での再現シーンもたっぷり。デモ隊vs警察のアクションは過激だし、手に汗握る緊迫感も充満する。やや複雑な人間関係も、それぞれが役者の魅力でキャラ立ちしているのですんなり理解できるはず。
特にベテラン陣の演技が味わい深く、本心を表に出さない弁護人のマーク・ライランス、実に嫌味な裁判官のフランク・ランジェラは今年の助演男優賞に推したいほどのインパクトなので注目を。終盤はいかにもハリウッド作品らしいエモーショナルな流れなのだが、素直に心が揺さぶられる人も多いのでは? ベトナム戦争時代の実話ながら、今を生きる我々に訴えてくる強靭なテーマをもった一作!
08/『オールド・ガード』
原作・製作総指揮/グレッグ・ルッカ 監督/ジーナ・プリンス=バイスウッド 出演/シャーリーズ・セロン、キキ・レイン、マーワン・ケンザリ
不死身の肉体を持つ苦悩に、最後は涙!
シャーリーズが演じるアンディは、“不死”の肉体を持って生まれてきたという設定。戦いでケガをしてもすぐに治癒し、命を落とすことはない。何百年も生き続け、人類の歴史に“傭兵”として関与し、重要なミッションをこなしてきた。
“オールド・ガード”と呼ばれる不死身のチームは、新たにメンバー入りした軍兵士のナイルを含めて現在、4人。彼らは“死なない”という特殊な能力を持っているのだが、それ複製しようと、製薬会社が恐るべき陰謀を仕掛けてくる。
一見、スーパーヒーロー映画のようだが、描写は徹底してリアル。アクションとドラマのバランスも絶妙で、グイグイと作品世界に引きこまれる感覚を味わえる。
スリムなボディを生かした、流れるように美しいアクション。そして、男たちも率いて限界に挑むリーダーシップ。シャーリーズの性別を超えたかっこよさは、そのしなやかな動きを観ているだけで惚れぼれする! また新メンバーのナイル(こちらも女性)の無鉄砲な活躍にもテンションがアガるだろう。
そして、オールド・ガードたちの“永遠に生き続ける”という能力を持ったがための苦悩、これに関しても要所要所で語られ、その痛切さもビンビン伝わってくる。メリハリあるストーリー展開は、実に映画然としている。ちなみに、一瞬だけ登場する脇キャラも印象的なので、ご注目を。全体の流れから、シリーズ化の可能性も感じてしまうので、そんな想像力を広げながら楽しむのも一興だ。
09/『タイラー・レイク ―命の奪還―』
監督/サム・ハーグレイヴ 脚本/ジョー・ルッソ 出演/クリス・ヘムズワース、デヴィッド・ハーバー、ゴルシフテ・ファラハニ
激しいバイオレンスアクションに圧倒される!
クリスが演じるのは、アフガニスタンなどに出征経験のある傭兵タイラー・レイク。彼は世界各地の危険なミッションを依頼され、持ち前のパワーと完璧な計画で任務をクリアしていく。アクション映画の主人公としてパーフェクトすぎるキャラだ。
今回タイラーが請け負ったのは、誘拐された犯罪組織のボスの息子を救い出す仕事。舞台はバングラデシュのダッカ。少年の捜索と救出劇は、現地のギャングや警察をも巻きこみ、想定外の危険なレベルへと発展していく。撮影は実際にダッカとその周辺で行われたため、現地の空気感や匂いまでが伝わってきそうなリアル感。
最大の見どころは、タイラーの“強さ”だ。無敵の肉弾戦に、スナイパーとしての銃撃テクはスーパー級。さらに瞬発力もハンパなく、敵をバッタバッタと倒していく。
そのタイラーの活躍を追うカメラにもご注目。それが、中盤くらいに約10分間続くワンカット(に見える)シークエンスだ。カーチェイスにはじまり、入り組んだ集合住宅内へと続く敵との攻防で、タイラーとカメラが一体化。観ているこちらに圧倒的な没入感、臨場感を届けてくれる。
ドラマでは、タイラーがなぜそこまで少年を守るのか。その理由もポイントになってくる。バイオレンス描写が全体に強烈なので、このあたりは観る前に心の準備を!
10/『スペンサー・コンフィデンシャル』
監督/ピーター・バーグ 出演/マーク・ウォールバーグ、ウィンストン・デューク、アラン・アーキン
熱血アクションに、とにかくテンションが上がる!
主人公は、5年の刑務所暮らしを強いられた警察官のスペンサー。出所後、もちろん復職できるわけはないのだが、持ち前の正義感に逆らえず、勝手に危険な事件の捜査に乗り出していく。
そんな設定自体、映画向き。しかも演じるのが、マーク・ウォールバーグ。カッとなったらすぐに手が出てしまうワイルドな性格で、しかも格闘能力は抜群。肉体派スター、マークにぴったりなうえに、彼の当たり役となった『テッド』のようなコミカルな魅力も今回のスペンサー役に加味。
無謀で強引なその行動やアナログな性格に、観ているこちらはアドレナリンが上がったり、思わず笑ってしまったりと、その配分が絶妙なのだ。
監督のピーター・バーグは、男くさいアクション映画が得意中の得意。これまで4本の映画でマークと組んでいるだけあって、スペンサーに共感させる演出がスムース。
相棒を演じるのが、初の映画出演である人気ラッパーのポスト・マローン。ややぎこちない演技も役柄にぴったりで、スペンサーとの微妙な距離感が、これまたいい感じ!
そのほか、やたらと犬が重要な役割を果たすのも、今作の見どころになっている。汚職警官やギャング、FBIという巨大な敵を相手にした、体育会系ヒーロー。その活躍は何度も観たくなる豪快さだし、原作の小説は人気シリーズなので、2作めが作られる可能性は大!?