『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』
製作年/2022年 監督・脚本/パク・デミン 出演/パク・ソダム、ソン・セビョク、キム・ウィソン、ヨン・ウジン
凄腕女性ドライバーのカーチェイスがアツい!
ワケあり荷物の運び屋として高い実績を誇るウナ(パク・ソダム)は、野球賭博に関わる元選手と彼の幼い息子の海外逃亡を手伝うことに。だが、組織に追われた元選手は死亡し、ウナは彼の幼い息子を守らなくてはならなくなる。『パラサイト 半地下の家族』のパク・ソダムが、クールで胸の内を見せない天才ドライバーに。一連の事態の黒幕でもある悪徳警官や不気味な殺し屋、そして脱北の過去を持つウナに迫っていく国家情報院を相手に、命がけのバトルを繰り広げるハメになる。渋々ながらも子供を守る姿は『グロリア』のようで、カーチェイスシーンもなかなかの迫力。華奢なソダムのアクション俳優ぶりがいい。
『悪女/AKUJO』
製作年/2017年 製作・監督・脚本/チョン・ビョンギル 出演/キム・オクビン、シン・ハギョン、ソンジュン、キム・ソヒョン
冒頭の長尺アクションが圧巻!
犯罪組織の殺し屋として育てられたスクヒ(キム・オクビン)は、育ての親でもある組織の若頭と結婚。だが、夫が敵対組織に殺され、復讐に燃えるスクヒは相手組織を壊滅させる。その後、国家組織に拘束されたスクヒは、政府直属の暗殺者として第2の人生を歩むことになるが……。『キル・ビル』+『ニキータ』とも言える展開の中、『渇き』のキム・オクビンが過酷な運命に翻弄されていく殺し屋を熱演。スクヒが敵のアジトに乗り込み、無数の敵を一網打尽にしていく冒頭の長尺アクションが主観視点で描かれるなど、映像的見せ場も豊富。長期間のトレーニングを経て、数々のスタントを自らこなしたオクビンに拍手。
『バレリーナ』
製作年/2023年 監督・脚本/イ・チュンヒョン 出演/チョン・ジョンソ、キム・ジフン、パク・ユリム
ガンアクションにバイクチェイスと見どころ多数!
元警護員のオクジュ(チョン・ジョンソ)とバレリーナのミニは親友同士だったが、ある日ミニが自ら命を絶ってしまう。親友の無念を知ったオクジュは彼女を死に追いやった存在への復讐を誓い、孤独な死闘を繰り広げることに……。ストーリー自体はストレートな復讐劇だが、イ・チュンヒョン監督の凝りに凝った映像が美しく、血まみれの殺戮と幻想的なタッチの食い合わせに唸らされる。『ザ・コール』でもチョン・ジョンソの持ち味を最大限に引き出したイ・チュンヒョン監督だけに、本作のオクジュも非常に魅力的。肉弾戦からガンアクション、バイクチェイスにまで長けていて、スカッとした味わいもある。
『キル・ボクスン』
製作年/2023年 監督・脚本/ピョン・ソンヒョン 出演/チョン・ドヨン、ソル・ギョング、キム・シア、イ・ソム
さまざまな武器を用いた乱闘に夢中になる!
思春期の娘を持つ母親であり、暗殺請負業者所属の殺し屋でもあるキル・ボクスン(チョン・ドヨン)は、家庭を優先させるため殺し屋業から足を洗うことを決意。だが、引退を望むキル・ボクスンの意思に反し、思いがけない事態と壮絶な戦いが襲いかかってくる。子育てに悩むシングルマザーにして、凄腕の殺し屋である主人公を、『シークレット・サンシャイン』などの演技派チョン・ドヨンが熱演。作品配信時50歳の彼女が、激しいアクションシーンに体当たりで挑んでいる。さまざまな武器を用いての乱闘など、アクションがド派手であればあるほど、子育てに悪戦苦闘する姿とのギャップが増していて良い。
『The Witch 魔女』
製作年/2018年 製作・監督・脚本/パク・フンジョン 出演/キム・ダミ、チョ・ミンス、パク・スヒン、チェ・ウシク
サイキックバトルの凄まじさは必見!
ある研究施設から8歳で脱走した後、酪農家夫婦に引き取られたジャユン(キム・ダミ)は高校生に成長。だが、あるテレビ番組への出演をきっかけに、彼女の生い立ちを知る謎の組織に狙われはじめる。特殊な能力を持つ女子高生を『梨泰院クラス』のキム・ダミが演じ、幼い顔立ちとのミスマッチで震撼させる殺戮ヒロインに。自分が何者なのか分からないながらも能力を覚醒させ、周りを血の海にしていく少女ジャユンのストーリーが血みどろのタッチで描かれる。SF的世界観の中でのサイキックバトルとなるものの、戦いっぷりの凄まじさは注目に値するところ。続編の『THE WITCH/魔女 -増殖-』も併せて見たい。
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