【映画まとめ】ヒュー・グラントの出演映画7選
『Safari Online』で配信した記事の中からヒュー・グラントの出演映画をまとめてご紹介!
『フォー・ウェディング』
製作年/1994年 監督/マイク・ニューウェル 脚本/リチャード・カーティス 出演/ヒュー・グラント、アンディ・マクダウェル、クリスティン・スコット・トーマス
30代ならではの結婚への苦悩を描く!
結婚式を描く映画というものは、だいたいクライマックスに主人公の式やパーティが用意され、そこが作品でも最大の盛り上がりをみせる。本作もその法則に沿いながら、タイトルにあるように4回の結婚式が描かれる(原題は『4回の結婚式と1回の葬式』なので、後者のシーンもある)。しかもその4回がどれも特徴的。幸せな瞬間を数多く体感できるので、結婚を予定している人には参考にもなる。ヒュー・グラントのキャリアの中でも、彼らしさが最も発揮された一本として根強い人気を誇っている。
ヒューが演じるのは、ロンドンに暮らす32歳のチャールズ。恋愛には困らないモテ男ながら、結婚には興味がなく、友人の結婚式に出席するのが日常になっていた。ある日、花婿付添人を務めた式で、彼はアメリカ人女性のキャリーと出会い“運命”を感じるも、キャリーには金持ちのフィアンセがいた。ようやく結婚を決意しはじめたと思ったら、自分だけの気持ちだけでは実現しないと気づく……。そんな30代ならではの悩みを、ヒュー・グラントを中心に芸達者の俳優たちが軽やかに奏でていく。ゲイのキャラクターを含めた仲間たちの友情ストーリーとしても楽しく、共感させるポイントが多い。
『ノッティングヒルの恋人』
製作年/1999年 監督/ロジャー・ミッシェル 出演/ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント
ジュリア・ロバーツとの共演作!
1990年代のキュートすぎるジュリア・ロバーツに出会ったとしたら、誰もが猛アタックしたくなるはず。この作品は、ヒュー・グラントがバツイチの本屋さんで、ロバーツ演じるハリウッド女優を相手にロマンスを繰り広げるというストーリー。偶然出会って恋に落ちた書店主のウィリアムと女優のアナは、住む世界の違いを感じながらも本気モードに。だが、やはり本屋さんとセレブでは生き方が違いすぎるのか、アナの愛を前に、ウィルは怖気づいて別れを選んでしまう……。
そんな自分の愚かさに気づいたウィルは、アナが新作映画の記者会見を行う会場に潜入。ジャーナリストを装い、会見の真っ最中に想いをぶつける!この体当たりがアナのハートに響いたようで、そのまま2人はハッピーエンド。大勢(しかもマスコミ)の目に晒されながらの“仲直り”は失敗したら相当恥ずかしい。しかし、そのリスクも気にならないほどのがむしゃらさが功を奏したのは確か。ちなみに、ウィルが友人たちの助けを借りて会見場に潜入したように、いざというときはまわりの協力を得られる人間でもありたい。
『ブリジット・ジョーンズの日記』
製作年/2001年 原作/ヘレン・フィールディング 監督/シャロン・マグワイア 出演/レニー・ゼルウィガー、ヒュー・グラント、コリン・ファース
恋する1年、運命の大晦日!
シリーズ第3作まで続く大人気ラブコメディだが、第1作の始まりは主人公のブリジット・ジョーンズ(レネー・ゼルウィガー)が新年の誓いを立てるところから。仕事、恋愛、さらにはダイエットまで、なかなか思うようにいかない人生を送るブリジットが、新たな年にすべきことのあれこれを日記に書きしたためる。
新年のパーティで出会ったバツイチの弁護士マーク(コリン・ファース)や自身が勤める出版社の上司ダニエル(ヒュー・グラント)らと関わりを持ち、恋に仕事に転換期を迎え始めたブリジットのその後の1年は、次なる新年に向かって一気に加速。そして迎える運命の大晦日、ブリジットはこれまでの人生を抜け出せるのか…? “1年”を駆け抜ける主人公の物語が共感を呼ぶ。
『ラブ・アクチュアリー』
製作年/2003年 監督・脚本/リチャード・カーティス 出演/ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、コリン・ファース、ローラ・リニー、キーラ・ナイトレイ
大人の恋愛模様に共感!?
クリスマスのイギリスで交錯する様々な人間模様を描き、いまや名作として愛される本作には大人の恋愛に悩みもがく人がたくさん。
官邸の若手スタッフに恋心を抱くも、立場上気持ちを伝えることすらできない首相。自分の親友と結婚したばかりの新妻に密かな想いを寄せる男。恋人が自分の弟と浮気していたショックから一転、言葉の通じない家政婦と距離を徐々に縮めていく小説家。部下の美女に言い寄られてよろめく会社経営者の男と、長年連れ添った夫の動向に傷つく妻。家族の健康事情から、自らの恋愛に踏み出せない女性。
立場もシチュエーションも異なるそれぞれの物語は、ハッピーな結末を迎えるものもあれば、ビターな余韻を残すものも。しかしながら、どれも応援したくなる恋模様ばかり。
『ジェントルメン』
製作年/2020年 原案・製作・監督・脚本/ガイ・リッチー 出演/マシュー・マコノヒー、チャーリー・ハナム、コリン・ファレル、ヒュー・グラント
軽快なノリとド派手なアクションにクギヅケ!
大麻の大量栽培による総額500億円といわれる利権をめぐって、大富豪や私立探偵、マフィア、若いチンピラたちが過激な争いを繰り広げていく。誰が味方で、誰が敵なのか。一瞬先も読めない展開に身を預けたい。
主人公はマシュー・マコノヒーが演じる、アメリカ人のミッキー。ロンドンの暗黒社会で大麻ビジネスを成功させた彼が、映画の冒頭、パブに入ってきたシーンからいきなり怒涛の修羅場に! そこから、大麻ビジネスの壮大な闇が明らかになっていくのだが、映画のノリは軽快だし、場面転換もあざやか。マニアックなネタや、アクションのタイミングも絶妙なので、エンタメとして楽しませるサービス精神に満ちている。
最大のポイントは、マコノヒーを中心にしたクセ者俳優たちの名演&怪演。いかにも裏でうさんくさい行動をしてそうな探偵のヒュー・グラントや、スラムの不良を更生させる仕事なのに、武闘派で暴走するコリン・ファレルら。英国俳優たちがガイ・リッチーの世界にハマりまくっている!
『オペレーション・フォーチュン』
製作年/2023年 製作・監督・脚本/ガイ・リッチー 出演/ジェイソン・ステイサム、オーブリー・プラザ、ジョシュ・ハートネット、ケイリー・エルウィズ、ヒュー・グラント
空前のチームプレーが楽しめるスパイアクション!
ステイサムが演じるのは、英国諜報局MI6に雇われる有能エージェントのオーソン・フォーチュン。託されたのは、100億ドルで取引されるという、最高機密を追跡し、回収するミッション。フォーチュンが集めたのは、天才ハッカーや凄腕のスナイパーで、実体のわからないターゲットに対し、空前のチームプレーが展開していく。気心の知れた監督のせいか、ステイサムの演技やアクションには、いつも以上に余裕たっぷり。彼らしい“オラオラ感”も名人芸の域という印象。
今回はチームの面々の個性が強烈で、ステイサムは彼らの魅力をバックアップする感じが、これまた微笑ましい。ミッションに巻き込まれるハリウッドの大スターを演じるジョシュ・ハートネットが、自虐的なギャグもこなして笑いを取るし、敵側のボス的なキャラのヒュー・グラントが場をさらう怪演。集団劇の面白さも、『ロック、ストック〜』から続く、ガイ・リッチー監督の得意技だと改めて実感してしまう。ミッションの舞台となるのが、ロンドン、マドリード、LA、モロッコ、カンヌ、トルコ、カタールのドーハと、とにかくゴージャスな場所ばかりだし、セレブな気分を盛り上げる仕掛けも満載。エンタメの王道として楽しめるこの作り、誰にでもオススメできる!
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』
製作年/2023年 監督・脚本/ポール・キング 出演/ティモシー・シャラメ、ヒュー・グラント、オリビア・コールマン、ローワン・アトキンソン、キャラー・レイン
ウンパルンパ役で強烈な印象を残す!
ウォンカ役は、いま若手スターでも最も勢いのあるティモシー・シャラメ。かつてCMで『シザーハンズ』も演じたので、ジョニー・デップとのシンクロ感も万全だ。「世界一のチョコレート店を開く」という亡き母との約束を叶えようとするウォンカだが、チョコレート組合の大物たちや、彼のチョコを狙う“小さな紳士”ウンパルンパによって、とんでもない運命に巻き込まれていく。
『ハリー・ポッター』のプロデューサーと『パディントン』の監督というだけあって、本作は楽しさと感動、アクション、魔法のようなファンタジーといったエンタメに必要な要素がぎっしり。カラフルな映像美に、ウォンカが持ち運ぶ超コンパクトなチョコレート製造機のマニアックな面白さ、そして要所のミュージカル場面で急上昇するテンションなど、とにかく飽きさせない作りが持ち味!
登場するキャラクターがどれも強烈なインパクトを残すなか、ダントルの存在感を放つのがウンパルンパだ。ヒュー・グラントお得意の自虐的な演技が最高にマッチし、ウンパルンパが踊る曲は、映画が終わった後もしばらく頭から消えないはず。
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