【まとめ】ダニエル・クレイグ出演映画8選!
『Safari Online』で配信してきたダニエル・クレイグの出演映画をまとめてご紹介!
『トゥームレイダー』
製作年/2001年 監督/サイモン・ウェスト 共演/ジョン・ヴォイト、イアン・グレン、ダニエル・クレイグ
二丁拳銃がよく似合う!
世界中でヒットした人気ゲームを映画化。類まれな才能を持つ美しきトレジャーハンターのララ・クラフトは、ある日20年前に失踪した父の隠し部屋で謎の時計を発見する。さっそくララは時計の謎を調べはじめるが、ある組織の奇襲を受けて時計を奪われてしまう。実はその時計には、時空を支配できる秘宝のありかが隠されていた……。
冒頭のロボットとの闘いや、屋敷でロープを使ったアクションと本題に入る前からアクションがふんだんに展開する。二丁拳銃を使ってバンバン敵を倒す姿は、誰がみても惚れるほど魅力的。アンジーほど銃火器を構えたポーズがさまになる女優はいないはず。それでいて、ナイスバディなので、美しさも保たれているのだから、恐れ入る。
『ミュンヘン』
製作年/2005年 監督:スティーヴン・スピルバーグ 出演:エリック・バナ、ダニエル・クレイグ
終わりなき憎しみの連鎖を描く!
今年『フェイブルマンズ』で高評価を集めたスピルバーグ と戯曲家トニー・クシュナーが初コラボした一作。時は1972年、ミュンヘン・オリンピックの選手村にアラブ系テロリストが乱入し、11人ものイスラエル人の命が奪われた。これを受けてイスラエル政府は秘密裏に報復を指示。アヴナーをはじめ5人の工作員たちは「祖国と民族のために」と使命感を燃やしターゲットを抹殺していくのだが、彼らも憎しみの連鎖から逃れられなくなり、一人また一人と無残に命を落としていく……。
さすが史実を伝えるときのスピルバーグは一切の妥協と容赦がない。事件の生々しさや工作員が陥る極限の精神状態をむせ返るほどの臨場感で描きつつ、それでいて“home(祖国、家)”という概念を巡って人が優しくも非情にもなれる恐るべき無限地獄を浮かび上がらせていく。世界が9.11テロやイラク戦争を経て”復讐”の終わりのなさを痛感する最中に製作、公開された本作。ラストにそびえるツインタワーが、重く深い意味合いを投げかけている。
『007 カジノロワイヤル』
製作年/2006年 監督/マーティン・キャンベル 共演/ダニエル・クレイグ、マッツ・ミケルセン
エヴァ・グリーンのクールビューティな美しさに釘づけ!
ジェームズ・ボンドがダニエル・クレイグになってから最初のボンドガールに抜擢されたのはフランスのセクシーダイナマイト、エヴァ・グリーン。映画デビュー作『ドリーマーズ』(2003)で注目されて以来、大胆な演技や、コケティッシュでありながらクールビューティというオンリーワンな雰囲気であっという間に売れっ子に。そんな彼女が演じるのはボンドの監視役として財務省から派遣されたヴェスパー・リンド。ボンドが追う犯罪組織の男がカジノで行なわれるポーカー大会に参加すると聞いて行動を共にする。
エヴァ自身がヴェスパーを「理知的で強い女性」と語っているとおり、ボンドと愛し合うだけでなくストーリーの重要なカギを握り、自らの意志で運命を決めるヴェスパーはかっこいい(が切ない)。黒いトレンチコートやボディコンシャスなドレス、シルクのミニガウンなど、衣装でもセクシーとクールとキュートが共存するエヴァが堪能できる。
『マイ・サンシャイン』
製作年/2017年 監督・脚本/デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン 出演/ハル・ベリー、ダニエル・クレイグ
LA暴動に翻弄される疑似家族たちの姿にグッとくる!
オスカー俳優ハル・ベリーが、家族と暮らせない子供たちを引き取り、LAサウスセントラルで貧しいながらも賑やかで楽しい毎日を過ごす物語。こう聞くと、ハートウォーミングな映画に思えるでしょ? だけど、これは冒頭のみのお話。実は、作品の時代設定は1992年。あのLA暴動が起こった年だ。様々な事情から家族とともに暮らせない子供たちを育てているミリー。そこに母親が逮捕されて行き場を失った少年ウィリアムが仲間入りする。最初は幼い少年少女たちがいる環境に戸惑う彼だったが、次第に周囲に打ちとけていく。その姿に安堵するミリーだった。そんな矢先、白人警官4人が黒人男性に理不尽な暴行を加えた“ロドニー・キング事件”が結審。無罪の評決が出る。市民の怒りは沸点に達し、暴動にまで発展。ウィリアムスも暴動に参加しようと家を飛び出してしまう。
疑似家族の隣人役としてダニエル・クレイグも出演。『007』のボンド役とはまるで違う独善的なキャラクターなのが面白く、なんとも痛快な魅力を放っている。ファミリーものであり社会派でもあるという、その絶妙なバランスを保ちながら、クライマックスでは胸を揺さぶる感動的な展開も用意されている。監督は『裸足の季節』のデニズ・ガムゼ・エルギュヴェン。
『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
製作年/2019年 監督:ライアン・ジョンソン 出演:ダニエル・クレイグ、クリス・エヴァンス、アナ・デ・アルマス
こんな展開あり!? 奇想天外な推理劇の幕が上がる!
一風変わった語り口で観る者を心酔させる”アガサ・クリスティ風”のサスペンス。一代で富を築いた推理作家ハーラン・スロンビーが、家族を交えた誕生日パーティの翌朝に死体で発見される。捜査を託された探偵ブノワ・ブランは、聞き取りの結果、家族の誰もがハーランとの間に問題を抱えていたことを知る。その後、公表された遺言書には「全財産を(看護師の)マルタに与える」とあり、当のマルタは、事件当夜、いつも注射する鎮痛剤の瓶と間違えて多量のモルヒネをハーランへ投与し、それをかばって彼が自殺した事実に思い悩んでいた……。
【ここからネタバレ】
事件にはハーランの孫ランサムが絡んでいた。彼はハーランから遺言内容を聞かされ、ならばマルタに医療ミスを起こさせ相続を阻止しようと、こっそり薬品の中身をモルヒネとすり替えていた。が、いつも親身にハーランを看護していたマルタは、自ずと液体の色や質感で薬品を見分けて投与する癖がついており、瓶は違っても投与した中身は鎮痛剤だったことが判明する。ランサムは別の殺人容疑でも逮捕さて、晴れてマルタは、移民の娘から億万長者へと思いがけない変貌を遂げるのであった。
『エリザベス 女王陛下の微笑み』
製作年/2021年 製作総指揮・監督/ロジャー・ミッシェル 出演/ダニエル・クレイグ、マリリン・モンロー、ジョン・レノン、オプラ・ウィンフリー
スター俳優のようなオーラと美しさに魅了される!
エリザベス女王の素顔を知りたければ、在位70年の“プラチナジュビリー”に合わせて製作された、このドキュメンタリーが必見。2022年の4月から世界各国で劇場公開がはじまり(日本は6月)、その直後に女王は天国へ旅立ったことになる。この作品がユニークなのは、通常のドキュメンタリーのように、少女時代から晩年までを時系列で進むわけではないところ。“マーム(お母さん)”“ローマ市民”など独特のキーワード、テーマで区切られ、女王をさまざまな方向から紹介。作品自体、新鮮な構成だ。
競馬に一喜一憂し、時には軽いジョークも言う。一般の子供たちと和気あいあいと会話する。そんな女王の姿は人間味あふれており、一人の女性としてチャーミング。イギリス国民がなぜ彼女を心から愛したのか、観ているこちらも納得してしまう。また、多くの人の脳裏には近年の女王のイメージがやきついているが、本作に収められた若い時代は、スター俳優のようなオーラと美しさを放っており、そのあたりがうれしいサプライズかもしれない。監督は『ノッティングヒルの恋人』などで知られるロジャー・ミッシェルだが、完成後に死去。これが遺作となってしまった。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
製作年/2021年 製作/マイケル・G・ウィルソン、バーバラ・ブロッコリ 監督・脚本/キャリー・ジョージ・フクナガ 出演/ダニエル・クレイグ、レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリス、レア・セドゥ、アナ・デ・アルマス、ラミ・マレック
ボンドを演じた最後の作品!
まず衝撃的なオープニングではじまり、その後、前作『007 スペクター』のラストを受け継ぎ、ボンドとエリザベス・スワンのイタリアでの幸せな日々が描かれる。しかし平穏な時間が長く続くはずはない。ここから、ボンド映画の真骨頂が一気! アストンマーチンを駆使した怒涛のカーチェイス、さらに、信じがたい危険にさらされるボンドとマドレーヌ。やがて時が経ち、MI6とも別れを告げた(つまり“007”というコードネームも失っている!)ボンドだが、かつての縁からある仕事を依頼される。ジャマイカ、キューバへと移るミッションは、めくるめくテンポと、激しさを体感させるアクション演出、そして恐るべき惨劇も盛り込んで、一瞬たりとも飽きさせない。
『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』
製作年/2022年 監督・脚本/ライアン・ジョンソン 出演/ダニエル・クレイグ、エドワード・ノートン、ジャネール・モネイ、キャスリン・ハーン、レスリー・オドム・Jr、ジェシカ・ヘンウィック、マデリン・クライン、ケイト・ハドソン、デイヴ・バウティスタ 配信/ネットフリックス
謎解きの醍醐味がとことん味わえる!
2019年の『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』では、探偵ブノワ・ブランがイギリス郊外の豪邸で起こった作家の不審死事件を解決した。どんよりとした曇り空をバックにした前作から一転、この続編では舞台がギリシャのリゾートへ移動。豪邸だけが建つ孤島に、億万長者のマイルズが友人たちを招待し、そこで彼がゲームを仕掛けたことから、衝撃の殺人事件へと発展していく。集められた友人たちは、誰もがマイルズと深く複雑な関係があり、容疑者となる動機も十分。さらに現場の島は、外部から隔絶された空間……と、ミステリーとしては最高のシチュエーション。
ストーリー自体はシビアなのだが、コミカルなネタや会話が大量に投下され、痛快さもハイテンション。笑える要素も邪魔にならず、そのバランスが絶妙だ。ややとぼけた味わいながら、推理力はキレキレなブノワを、いかにも楽しそうに演じるダニエルを中心に、キャストたちの熱演・怪演・妙演も見もの。
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