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2022.12.31


【よりぬき】年末年始に観たいサスペンス映画5選!

Safari Onlineの人気記事『まとめ】手に汗握る!サスペンス映画31本』から、年始に観たいサスペンス映画をよりぬき! まだまだサスペンス映画を知りたいという人は、リンクからアクセスしてみて!
 

 
女性が主人公だから面白い!サスペンススリラー5選!

『ゆりかごを揺らす手』
製作年/1992年 監督/カーティス・ハンソン 出演/アナベラ・シオラ、レベッカ・デモーネイ、アーニー・ハドソン

夫を亡くした妻の復讐劇にゾッとする!
『ミザリー』(90)、『氷の微笑』(92)など、過去に類をみないヒロインが登場するサスペンスやスリラーがブームとなっていた1990年代の初め。この1992年の映画も、主人公の恐ろしさが全世界を震え上がらせた。発端は、ある産婦人科医の患者に対するセクハラ騒動。その患者、クレアの訴えで窮地に立たされた医師は自殺。ショックで医師の妻ペイトンも流産してしまう。やがてクレアの家にベビーシッターが雇われる。そのベビーシッターこそ、ペイトンだった。クレアに対する信じがたい復讐劇がはじまる。

無垢な赤ちゃんが眠るゆりかご。それを揺らす手の正体は……という物語。喘息の持病があるクレアに発作を起こさせるなど、ペイトンの行動は強烈にエグいのだが、クレア側も長女エマの機転などで対抗。壮絶なバトルの要素も呈していき、終盤は肉弾戦にまで発展し、呆然とさせられる。完璧に“悪女”のペイトンなのだが、赤ん坊であるクレアの息子に自分の母乳を与えるなど、母性を失った悲しみも抱えているところがポイント。基本は戦慄のスリラーながら、切ない後味に引きずられる人も多いことだろう。 

 
 

 

雪が降ったらご注意を!?
冬のサスペンス映画5選!

『ファーゴ』
製作年/1996年 製作/イーサン・コーエン 監督/ジョエル・コーエン 出演/フランシス・マクドーマンド、スティーブ・ブシュミ

寒さは判断力を失わせる?
米ミネアポリスで、多額の借金に悩むカーディーラーが、妻の偽装誘拐を画策。チンピラコンビを雇い、彼女を誘拐させて、富裕な義父から身代金を巻き上げようとする。ところがチンピラコンビが犯行中、目撃者らを殺害したことから計画が狂い始めた。妊娠中の保安官マージは丁寧な捜査で、少しずつ事件の真相に迫っていく。一方、カーディーラーやチンピラコンビは不測の事態によって追いつめられ、図らずも惨劇を広めてしまう。

米映画賞を席巻した、鬼才コーエン兄弟の秀作サスペンス。舞台となるミネアポリスは、真冬には気温が氷点下より上がることが稀で、当然降雪量も少なくない。そんな極寒の中で物語は展開。雪原に死体が転がり、真っ白な大地は鮮血に染まる。犯罪に手を染めた人々が暴走する物語は、緊張感とブラックユーモアに彩られ目が離せない。彼らを狂気に追い込んだのは、それぞれの欲望に加え、判断力を失わせる寒さが影響しているのかもしれない。  

 
 

 

別人を装う!なりすまし映画5選!

『ガタカ』

製作年/1997年 監督・脚本/アンドリュー・ニコル 出演/イーサン・ホーク、ユマ・サーマン、ジュード・ロウ、ザンダー・バークレイ

適正者と偽り宇宙飛行士を目指す!
遺伝子操作によって優良な要素だけを持って生まれた“適正者”と、自然妊娠で生まれたことで能力や外見の劣る“不適正者”が存在する未来。ヴィンセント(イーサン・ホーク)は“不適正者”のハンデを抱えながらも宇宙飛行士になる夢を叶えるため、“適正者”であるジェローム(ジュード・ロウ)から生体IDを買い取る。こうしてジェロームになりすましながら、夢に向かう日々を送りはじめるヴィンセントだったが……。

公開から20年以上経った今も、大勢のファンに愛され続けるSFサスペンスの傑作。社会的な差別を受ける“不適正者”のヴィンセントが“適正者”になりすまし、苦闘を繰り広げる展開がスリリング。単なる“なりすまし”の枠を超え、生きることの意味や運命とは何かを考えさせる。 

 
 

 


『隣人は静かに笑う』
製作年/1998年 監督/マーク・ぺリントン 出演/ジェフ・ブリッジス、ティム・ロビンス

隣人の嘘にはご注意を!
お隣りに住んでいるのが恐るべき人物だったら……というのは、いかにも映画的。しかし今作ほど危険な隣人も珍しいかも。大学教授のマイケルが、やけどを負った隣家の少年を助けたことから、2カ月前に引っ越してきたばかりのその隣人、オリバーの一家と交流するようになる。マイケルの専門はテロリズムの歴史。自称・建築技師というオリバーだが、郵便の誤配達から彼が嘘をついていることが徐々に明らかになっていく。

怪しい隣人のオリバー役、ティム・ロビンスの一見、人のよさそうな演技もあって、その裏に隠れた真実とのギャップで、じわじわ背筋を凍らせる。そして訪れる最初の悲劇はかなりショッキングだし、急転直下のクライマックスまで予想外のサスペンスを味わえるはず。いくつかツッコミどころはあるけれど、得体の知れない恐怖感と、アクションエンタメの両面からアプローチしているので、意外に気軽に観られる“怖い隣人”モノと言えそう。 

 
 

 
女性が主人公だから面白い!サスペンススリラー5選!

『ブラック・スワン』
製作年/2010年 原案・脚本/アンドレス・ハインツ 監督/ダーレン・アロノフスキー 出演/ナタリー・ポートマン、ヴァンサン・カッセル、ミラ・クニス、ウィノナ・ライダー

ヒロインが闇に落ちる姿に衝撃を受ける!
真相がわからずハラハラさせるサスペンス。そして、背筋も凍るようなシーンが登場するスリラー。両方の要素をハイレベルで合体した作品は少ないが、『ブラック・スワン』はそんな貴重な一本だ。NYの一流バレエ団に所属するニナは、次回公演『白鳥の湖』の主役候補に上がっていた。美しく純粋な白鳥と、官能的に相手を誘惑する黒鳥を一人で演じ分けるという難役だが、演出家はニナの隠れた才能に気づいて抜擢。しかしリハーサルがはじまり、役に没頭しようとするニナは不可解な現象に見舞われるように……。

主役を踊るプレッシャー、代役に選ばれたライバルのダンサーや演出家との悩ましい関係などから、ニナは幻覚や妄想に襲われる。それが一瞬の映像で表現されたり、かなりダークな描写だったりと、さまざまに駆使されるので、多様な恐怖を味わう感覚。なかでもニナの肉体が白鳥と一体化するビジュアルは生々しくて衝撃的! 現実と非現実がひとつになるクライマックスは、本作でアカデミー賞主演女優賞に輝いたナタリー・ポートマンの狂気ともいえる熱演に圧倒されるはず。いま何かと話題のセクハラ、パワハラ問題も取り入れており、その部分もスリリング。 

 
 

 

 
文=斉藤博昭、渡邉ひかる、相馬学、米原とおる text:Hiroaki Saito、Hikaru Watanabe、Manabu Souma、Toru Yonehara
photo by AFLO
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