【よりぬき】美人女優6人の傑作映画12作!
Safari Onlineの記事『【まとめ】美人女優6人の美しすぎる出演映画30本!』から厳選した12本をご紹介!
CHARLIZE THERON[シャーリーズ・セロン]
『スタンドアップ』
製作年/2005年 監督/ニキ・カーロ 脚本/マイケル・サイツマン 共演/フランシス・マクドーマンド、ジェレミー・レナー
男社会に立ち向かう姿がかっこいい!
女手ひとつで子供たちを育てるため、故郷の炭鉱で働き始めたシングルマザーのジョージー。だが、男社会の炭鉱は働き手の女性に厳しく、ジョージーは職場の男たちから執拗な嫌がらせを受けるようになる。現状に耐えかねたジョージーは訴訟を起こすが、その道のりは想像以上に険しいものだった…。
1980年代に行われた世界初のセクシャルハラスメント訴訟にまつわる実話をベースに、主人公の苦闘を描いた社会派ヒューマンドラマ。『モンスター』でアカデミー賞主演女優賞に輝いたシャーリーズが、演技派ぶりを発揮して再び主演女優賞にノミネート。持ち前の華やかなオーラを封印し、炭鉱での仕事と子育て、そして世紀の訴訟に悪戦苦闘するシングルマザーの折れない心を、力強く演じている。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
製作年/2015年 製作・監督・脚本/ジョージ・ミラー 共演/トム・ハーディ、ニコラス・ホルト
強くて美しいシャーリーズ最大のハマり役!
『マッドマックス サンダードーム』以来、30年ぶりとなるシリーズ第4作。妻子を殺された男マックス(トム・ハーディ)が、資源が枯渇し、法も秩序も崩壊した世界で壮絶な復讐劇を繰り広げる。シャーリーズが演じるのは、荒野をさまようマックスと出会い、やがて共闘していくことになる女戦士フュリオサ。
髪を短く刈り込んだクールな外見に片腕の欠損を感じさせない戦闘能力など、精神的にも肉体的にも強く美しい現シャーリーズ・セロン最大のハマリ役で、彼女にしか演じられない役どころ。邪悪な支配者の打倒を誓うマックスとのカップリングも相性よく、強く美しいシャーリーズを堪能するなら何はなくともコレから。若きフュリオサを主人公(アニャ・テイラー=ジョイが演じる)にしたスピンオフが現在撮影中。
SCARLETT JOHANSSON[スカーレット・ヨハンソン]
『ロスト・イン・トランスレーション』
製作年/2003年 製作・監督・脚本/ソフィア・コッポラ 共演/ビル・マーレイ
演技派として開花!
CM撮影のため東京にやって来た中年のハリウッド俳優(ビル・マーレイ)と、カメラマンの夫に同行して東京を訪れるも、ホテルの部屋で孤独に過ごすはめになった若妻。同じホテルに泊まっていた2人が偶然知り合い、時間を共にすることに…。
ソフィア・コッポラ監督が自身の体験をもとに撮り上げ、アカデミー賞脚本賞に輝くなど、各映画賞を席巻したヒューマンストーリー。主人公の若妻を演じたスカーレットにも絶賛評が集まり、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネートされた。
それまでは注目の子役、期待の若手としてキャリアを築いていたが、見知らぬ街に佇む“異国人”の孤独を控えめだが深みのある演技で表現し、演技派として一躍開花。若手実力派女優のトップに躍り出る。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
製作年/2015年 監督・脚本/ジョス・ウェドン 共演/ロバート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワース、クリス・エヴァンス
アクションもこなせるのが魅力的!
『アイアンマン2』以降、マーベルコミックのヒーローたちが活躍する大ヒットシリーズの一員に。ロシアの謎多きスパイ、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフを演じている。
ヒーロー集団“アベンジャーズ”の中心人物として平和のために戦うブラック・ウィドウは、今や女優スカーレット・ヨハンソンを代表するキャラクターに。タイトなコスチュームに身を包み、華麗なアクションを繰り広げる姿が世界中のファンを魅了している。
本作ではブラック・ウィドウの過去について若干の言及があるほか、アベンジャーズの仲間であるハルクことブルース・バナー(マーク・ラファロ)とのロマンスも。その後のシリーズ作では悲しい展開となってしまったが、2021年には単独主演映画『ブラック・ウィドウ』が公開。その活躍がファンの心に永遠と刻まれた。
NATALIE PORTMAN[ナタリー・ポートマン]
『レオン』
製作年/1994年 監督/リュック・ベッソン 共演/ジャン・レノ、ゲイリー・オールドマン、ダニー・アイエロ
少女ながら、その存在感に唸る!
家族を殺された12歳の少女マチルダと孤独な殺し屋レオン(ジャン・レノ)が、奇妙な共同生活を送ることに。女優の道を歩み始めたばかりのナタリー・ポートマンが、2000人におよぶ候補者の中からマチルダ役を勝ち取った。華奢であどけないが眼差しは鋭く、言動も大人びたマチルダを魅力たっぷりに演じたナタリーは、本作を経てたちまちブレイク。経験の浅さを感じさせない演技力で、若手実力派の道を進んでいくことになる。
家族の復讐を遂げるためレオンから暗殺技術を学ぼうとするマチルダと、彼女から読み書きを学ぶレオン。“父と娘”に留まらず、“男と女”と呼ぶには危うすぎる両者の関係を、ナチュラルに成立させた若きナタリーの存在感に唸らされる。監督はリュック・ベッソン。
『ブラック・スワン』
製作年/2010年 監督/ダーレン・アロノフスキー 共演/ヴァンサン・カッセル、ミラ・クニス、ウィノナ・ライダー
ナタリー史上、最高の演技!
『白鳥の湖』の主役に抜擢されたバレリーナが、徐々に精神を崩壊させていくサイコスリラー。監督は『レスラー』のダーレン・アロノフスキー。ナタリーは主人公のニナを演じ、約10kgの減量を経てバレリーナのリアルな肉体を作り上げた。
自我を混乱させる主人公の悪夢がスリリングに描かれていく中、追い詰められるニナの心情を巧みに表現したナタリーに絶賛評が集中。アカデミー賞主演女優賞をはじめ、いくつもの映画賞に輝いた。また、本作で共演したフランス人ダンサー兼振付師バンジャマン・ミルピエと婚約し、妊娠を発表。アカデミー賞授賞式では、ふっくらしたお腹で受賞トロフィーを受け取った。かつての天才子役から大女優へと成長したナタリー・ポートマンの20代を締めくくる作品の1本。
PENELOPE CRUZ[ペネロペ・クルス]
『バニラ・スカイ』
製作年/2001年 製作・共演/トム・クルーズ 監督・脚本/キャメロン・クロウ 共演/キャメロン・ディアス
キュートな魅力に誰もが恋する!
出版界に君臨するハンサムな富豪デヴィッドは、自動車事故で重体に。目覚めた彼の顔は、以前の容貌からは程遠い無残なものになっていた…。アレハンドロ・アメナバール監督のスペイン映画『オープン・ユア・アイズ』に惚れ込んだトム・クルーズが、製作と主演を務めてリメイク。『オープン・ユア・アイズ』のヒロインだったペネロペが、こちらでも同じ役を演じている。
事故前のデヴィッドと恋に落ち、彼の不可解な運命に関わっていくヒロインのソフィアは可憐で美しく、オリジナル版でもリメイク版でも魅力を発揮。オリジナル版を見たころからペネロペに心を奪われていたであろうトム・クルーズとは、実生活でも恋人同士になった。ペネロペいわく「オリジナル版のソフィアとは別の人間として役作りをした」そうだが、どちらもキュートなのは確かで、見比べてみるのも面白い。
『それでも恋するバルセロナ』
製作年/2008年 監督・脚本/ウディ・アレン 共演/ハビエル・バルデム、レベッカ・ホール、スカーレット・ヨハンソン
コメディエンヌとしてのセンスを発揮!
親友同士のアメリカ人女性ヴィッキー(レベッカ・ホール)とクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)が、旅行でバルセロナへ。そこでセクシーな画家と彼の元妻に出会い……。ウディ・アレンがスペインを舞台に撮ったラブコメディで、ペネロペは画家のエキセントリックな元妻マリア・エレーナ役で出演。
どこか不思議な魅力を持ち、同性異性問わず魅了する天才肌のアーティスト、マリア・エレーナ役が大いにはまり、アカデミー賞で助演女優賞に輝いたほか、その年の映画賞を総なめにする勢いを見せた。バカンス先の開放感をユーモラスに描いた作品世界で、戯画化されたスペイン美女を振り切って演じ、コメディエンヌとしてのセンスも発揮。後に実生活の夫となる画家役ハビエル・バルデムとは、1992年の『ハモンハモン』以来久々の共演だった。
Anne Hathaway[アン・ハサウェイ]
『ブロークバック・マウンテン』
製作年/2005年 監督/アン・リー 共演/ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール、ミシェル・ウィリアムズ
体当たりの演技で女優魂を見せつけた!
1963年、ワイオミング州。山で羊の放牧を行う季節労働者のイニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)は、厳しいキャンプ生活の中で互いを愛し合うように。それぞれ結婚した後も密かに2人は愛を貫いていく。保守的なアメリカの西部で、20年以上にも渡る男同士の愛を貫いた人間ドラマ。2005年のヴェネチア国際映画祭で、最高賞の金獅子賞を受賞。
アンは、のちにジャックの妻となる、地元の大金持ちの娘ラリーンを演じた。クラシックなヘアスタイルがよく似合い、テキサス美人のロデオクイーンをセクシーに演じた。夫が自分を好きではないと知り、苦悩する妻役をまさに体当たりで熱演。それまでのアイドル女優のイメージを払拭する女優魂を見せつけた。
『プラダを着た悪魔』
製作年/2006年 監督/デヴィッド・フランケル 共演/メリル・ストリープ、スタンリー・トゥッチ
大人の女性へと成長する姿にドキッ!
大学を卒業し、NYにやってきたジャーナリスト志望のアンディ(アン・ハサウェイ)。お洒落に興味のない彼女だが、ひょんなことから一流ファッション誌のカリスマ編集長ミランダ(メリル・ストリープ)のアシスタントとして働くことに。朝から晩まで鳴り続けるケータイと横暴な命令の数々に、振り回されてしまうアンディ。私生活もめちゃくちゃで、彼氏にも愛想をつかされてしまう。
今でも世の女性たちのバイブルとなっている大ヒット映画。ダサダサファッションだった田舎娘が、仕事に奮闘しながら〈ティファニー〉や〈シャネル〉などハイブランドのファッションを着こなすデキる女へと成長していく。どんどん大人の女性になっていくアンの姿に、思わずドキッとさせられるはず。明るく元気でかわいいアンドレア役は、当時23歳だった彼女のまさにハマり役。この映画を観れば誰もがアンの虜になっちゃう!?
ANGELINA JOLIE[アンジェリーナ・ジョリー]
『17歳のカルテ』
製作年/1999年 監督・脚本/ジェームズ・マンゴールド 共演/ウィノナ・ライダー、クレア・デュヴァル、ブリタニー・マーフィ
エキセントリックで繊細な演技が光る!
17歳のスザンナ(ウィノナ・ライダー)は、アスピリンを大量に飲んで自殺を図り、精神科に入院。医師の診断は、自分の心をコントロールできなくなる“境界性人格障害”だった。常に監視される病院生活の中で絶望感を感じていたスザンナは、病棟のリーダー格であるリサ(アンジェリーナ・ジョリー)に惹かれ次第に仲良くなっていく。
病棟のボス的存在で、反社会性人格のリサは、自由奔放でかつ凶暴性のある性格。実生活でも、10代の頃に人生の苦しさを味わっていたアンジーのハマり役。他を圧倒する色気や迫力、なげやりな態度、眉毛の微妙な動きなど、抜群の存在感を発揮。この卓越した演技で映画賞を総ナメにし、第72回アカデミー賞助演女優賞も獲得。一躍、名を世界中に広めた。
『マレフィセント』
製作年/2014年 監督/ロバート・ストロンバーグ 共演/シャルート・コプリー、エル・ファニング
美魔女のオーラで圧倒!
ある王国のプリンセス、オーロラ姫(エル・ファニング)の誕生パーティに現れた邪悪な妖精、マレフィセント(アンジェリーナ・ジョリー)。彼女は、オーロラ姫に永遠の眠りにつく呪いをかけてしまう。マレフィセントは何者なのか? なぜマレフィセントは呪いをかけたのか?
黄色い瞳、悪魔のような角、尖った頬など、迫力満点の魔女マレフィセント。その力強い女性像はまさしくアンジーにぴったり。彼女自身も“ディズニーで一番好きなキャラクター”と語っていただけに、生き生きと魔女役を演じている。恐ろしいビジュアルをしているが、家族思いというギャップも魅力のひとつ。役の背景にアンジー自身の生き方や苦悩が垣間見えるため、実は彼女の一番のハマり役なのかもしれない。
photo by AFLO