最強モンスターの直接対決、勝つのはどっち!? 『ゴジラVSコング』
日本発のカルチャーのアイコンが、ハリウッド大作で活躍する姿を観るのは、素直に嬉しいもの。その代表格といっていいのが、ゴジラだ。すでに今回のハリウッド版ゴジラは2本の映画になっているが、この最新作は、“ハリウッド代表”ともいえる最強のモンスターキャラ、キングコングと直接対決! これは大スクリーンで目撃するしかない!
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『ゴジラVSコング』
胸アツなポイントは?“まさかの戦いに、まさかの展開! 驚きの連続で痛快な気分に浸る!”
物語は、あのキングギドラなども現れた『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』と、『キングコング:髑髏島の巨神』が合流するイメージ。もし予習するとしたら、後者をオススメする。国際研究機関モナークの管理下で生活しているコング。その状況下で深海から現れたゴジラが、フロリダのハイテク企業、エイペックス社を襲撃。
モナークとエイペックス社の協議で、怪獣たちのルーツとなる“ある場所”の存在が浮上。ゴジラ、コング、それぞれの暴走が対決になだれこむのだが、さらなる脅威も出現する。どちらかといえばコング側に共感する作りなのは、コングと心を通わせる人間の少女がいるから。しかしゴジラを信じる人間たちの奮闘も描かれるので、特に日本の観客としては、どちらも応援したい気分になるはず。
この手のモンスター映画になにを期待するか? それは一にも二にもバトル映像。『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では夜の戦いが多く、ファンからは「見づらい」と不満の声も聞かれたが、今回は日中のアクションを、これでもか、これでもか! と怒涛の勢いで見せきって大満足!
豪快さはもちろん、いい意味での残虐さがハイレベル。コングの輸送シーンもきっちり映像で描くなど細かい配慮もありがたい。ゴジラの前2作で活躍した渡辺 謙の代わりに、彼の息子という設定で登場するのが小栗 旬。英語のセリフをスムースにこなし、なかなか強烈な演技を披露している。壮大を極めるストーリーを、2時間以内にまとめた監督の手腕にも拍手を贈りたい。
『ゴジラVSコング』
監督/アダム・ウィンガード 脚本/エリック・ピアソン、マックス・ボレンスタイン 出演/アレクサンダー・スカルスガルド、レベッカ・ホール、エイザ・ゴンザレス、小栗 旬 配給/東宝
2021年/アメリカ/上映時間114分
7月2日より全国ロードショー
(C)2021WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.