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CULTURE カルチャー

2019.11.29


生きるヒントが隠されている!?『ドルフィン・マン ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ』

1988年に公開され、日本でも大ヒットした『グラン・ブルー』(当時は『グレート・ブルー』というタイトルだった)。あの名作を今でも愛し続けている人はけっこう多い。どこまで深く潜れるかを競うフリーダイビングの世界で、2人のライバルの闘いと友情が描かれた作品だ。そのモデルの一人、ジャック・マイヨールの波乱の人生を追ったドキュメンタリーが完成した。

『ドルフィン・マン ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ』
ムネアツなポイントは?
別世界へと導いてくれる深海の映像に癒される!



上海で生まれたマイヨール。彼が日本の唐津でもダイビングを習っていたことや、世界で初めて素潜りで水深100mに到達したときの苦闘などが語られる。そのうえ、現在、第一線で活躍しているダイバーたちの証言なども盛りこまれていて、全体のバランスが実に絶妙。ジャック・マイヨールのことを知らない人が観たら、超人的なチャレンジ精神に感動してしまうはずだ。さらにナレーションを担当するのが、『グラン・ブルー』でマイヨールの役を演じたジャン=マルク・バール。『グラン・ブルー』のファンなら、このあたりも惹かれるところだろう。

頭の中を空っぽにして脳を使わないとその分、長時間潜っていられる。訓練をすれば肺の活動を抑えられる、といった、目からウロコの事実がいろいろと出てくるのも面白いところ。ヨガを取り入れたマイヨールのトレーニング法は、ダイビングに関係なく、なにかに“覚醒”する日常のヒントにもなりそうだ。そしてもちろん、真っ青な水面、どこまでも深く広がる深海の映像は、われわれ観る者を別世界に導いていく。イルカとの遊泳には心を癒されまくり、人間と大自然の理想的な関係に思いを巡らせてしまうだろう。

『ドルフィン・マン ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ』
監督/レフトリス・ハリートス 出演/ジャック・マイヨール、ジャック=マルク・バール 配給/アップリンク
2017年/ギリシャ、フランス、日本、カナダ/上映時間78分
©Mayol family archive/Daniele Padovan/Daan Verhoeven/Junji Takasago/Mehgan Heaney-Grier/Bruno Rizzato

11月29日(金)より新宿ピカデリーほかに全国順次ロードショー

 
文=斉藤博昭 text:Hiroaki Saito
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