これぞ怒涛のアクション攻撃!『エンド・オブ・ステイツ』
『エンド・オブ・ホワイトハウス』、『エンド・オブ・キグダム』に続く、シリーズ第3作。タイトルから“ステイツ”が崩壊の危機を迎えることがわかる。では“ステイツ”とは何なのか? そう、それはユナイテッド・ステイツ。つまりアメリカを指している。アメリカ大統領の命が狙われ、そこから前代未聞の事件へと発展していくのだ!
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『エンド・オブ・ステイツ』
ムネアツなポイントは? “容疑者となった主人公の諦めない不屈の精神!“
3作めの最大のポイントは、主人公であるシークレット・サービスのマイク・バニングが大統領暗殺の容疑者とされる展開。休暇中、湖で釣りを楽しむ大統領を、上空から無数のドローンが攻撃する。大統領は重体。生き残ったのがマイクだけ。そして彼が犯人だという証拠が“裏工作”されていた……。FBIからの追跡、陰謀を仕組んだ敵との闘いと、全体的にはオーソドックスな構成。けれども、そのテンポのよさと、要所の緊迫感あふれた演出で、アクション映画としての安定感はバッチリ! ラストまで飽きずに楽しめることは保証しよう。
大統領を襲う攻撃方法が最新のドローン爆弾。そしてアメリカ大統領選挙にロシアが関与した“ロシア疑惑”も物語に盛りこまれるなど、アクション、テーマとも、リアリティあふれる内容になっている。また、ついつい魅了されてしまうのが、マイク・バニングの男気と忠誠心。犯人と疑われながらも、真相を突き止めようと奮闘する姿には胸を打たれるはず。彼が肉体の衰えを自覚するエピソードが、これまた切実で……。最新のネタに、時代が変わっても古びないヒロイズムが合体したところが本作の魅力にほかならない。
『エンド・オブ・ステイツ』
監督/リック・ローマン・ウォー 出演/ジェラルド・バトラー、モーガン・フリーマン、ジェイダ・ピンケット=スミス、ニック・ノルティ 配給/クロックワークス
2019年/アメリカ/上映時間121分
11月15日(金)より、新宿バルト9ほか全国ロードショー
©2019 Fallen Productions, Inc.