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CULTURE カルチャー

2026.05.23


ストーリーが立ち上がるホーボースタイルの家!

築40年ほどのヴィンテージマンションの間取りを気に入って購入し大改装した大和田邸。完成させたのは、都会的でモダンな雰囲気に、観葉植物や自然素材、民族調の要素をミックスしたスタイル。ジョージア・オキーフの世界観ともシンクロするリラックス空間の秘密に迫る!

大和田邸/2LDK/68㎡

新築マンションの定番の間取りでは、なにかワクワクしないと感じていた大和田夫妻。そんな中、見つけたのがこちらのマンション。個室フロアとLDKを数段の階段で分け、段差や張り出しを生かした小さな隠し収納や、キッチンの室内窓など、独特の構成を持つヴィンテージマンションだった。

「間取りの面白さと、隣家との間に階段室を挟む独立性の高いつくりに惹かれました。ここなら気兼ねなく音楽を楽しめます」。というのも、大和田さんは、会社員の傍らライブも行う趣味人。過去には音楽活動をしながら1年間アメリカやメキシコで暮らした経験を持つ。購入物件を決め全面改装する際、頭の片隅にあったのはジョージア・オキーフのニューメキシコの家。アメリカンモダニズムの先駆者である画家が長年をかけて造り上げた伝説の自邸だ。そこから得たインスピレーションを生かし、マンションのユニークな間取りはそのままに、オキーフの白く乾いた世界観を心象風景として、イメージを固めていった。床をタイルやリノリウムで構成した白い空間に、民族調のインテリアが印象的だ。

室内に独特の表情を生んでいるのは、木彫りのペンダントヘッドや鉢カバー、石張りのコーヒーテーブルなど素朴な表情のインテリア。「ブランド品よりも﹃この子、どこから来たんだろう﹄と思わせてくれる歴史や地域性のあるものに惹かれる」という夫妻が選んだこだわりのもの。モダンな空間に、観葉植物や民族調の素朴なアイテムを自在に配置して、独自の魅力を生み出している。「この家に住むようになってから、朝起きるのが楽しみで早起きになった」という妻と、リビングのソファやダイニングのチェアなど好きなときに好きな場所で音を奏でる夫。それぞれの楽しみ方でおうち時間を過ごしている。


変形に張り出したダイニングスペースは、リビングから独立したおこもり感はありながら、陽当たりがよく2面の窓からの陽射しが気持ちいい場所。カーテンはつけず窓回りをすっきり見せ、好きな本や小物を置いて楽しんでいる。左側の壁の向こうは隣接するキッチンで、アーチ型の開口で緩やかに仕切った。白い壁に、エドワード・ホッパーとジョージア・オキーフのアート作品が映える。

改装前は廊下だった部分まで玄関の土間スペースを拡張。玄関ドアを開けた正面に鏡を置くことでより広さを感じられる。靴収納はラタン扉で通気のよさと見た目の軽やかさを出している。土間スペースの足元は、黒いモザイクタイルを組み合わせてアクセントとし、廊下から寝室、趣味部屋に続く床は白のカーペット敷きで、質感の異なる白のグラデーションが空間に変化と奥行きを生んでいる。

ギターやエレキピアノを演奏しながら音楽を楽しむ趣味ルーム。近隣への音漏れに配慮し2面が道路に面し隣家との距離がある部屋を当てている。壁に掛けている時計はヴィンテージの〈イケア〉の“クヴァルタ”で1999年にデザインされたもの。妻が無造作に貼ったポストカードやメモにセンスが光る。窓と反対の2面は壁面クローゼットを造作して夫妻それぞれの衣類を収納している。


真新しいものよりも古くて味のあるものが好きなので、3〜4カ月探してこの家に出会いました。魅力的な間取りはそのまま生かし、キッチンの壁をレモンイエローに、パウダールームはサンドベージュにするなど、内装を全面的に変更しています。家にいるときはずっとギターを弾いていますが、いろいろな居場所があって楽しい我が家です。

『Safari』×〈HOUSETRAD〉と
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info_house@hinode.co.jp
爽やかさと抜け感がある白使いのお手本となる家

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Information

●ハウストラッド
TEL:03-6412-7406
URL:www.housetrad.com
※『Safari』6月号212〜213ページ掲載

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