【第88回】古城がそびえ立つコークまで仲間と攻めた贅沢バイクツアー
米国はもちろん、日本でも知名度のあるシンガーソングライターで音楽プロデューサーのブッチ・ウォーカー。自身の楽曲はもとより、有名ミュージシャンのプロデュースも多く手掛けるため、多忙な日々を送る。そんな彼の最高のバカンスは、仲間とバイクツアーで訪れた、アイルランドの旧きよき街、コー…
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- ジェットセッターたちのとっておきバカンス自慢!
米国はもちろん、日本でも知名度のあるシンガーソングライターで音楽プロデューサーのブッチ・ウォーカー。自身の楽曲はもとより、有名ミュージシャンのプロデュースも多く手掛けるため、多忙な日々を送る。そんな彼の最高のバカンスは、仲間とバイクツアーで訪れた、アイルランドの旧きよき街、コークだ。
ブッチ・ウォーカー[シンガーソングライター・音楽プロデューサー]
Profile
LAにてデビュー後、プロデューサーとしても経験を積み、アヴリル・ラヴィーン、テイラー・スウィフト、キース・アーバンなどの楽曲を多く手掛ける。2016年、ソロアルバム『ステイ・ゴールド』をリリース。膵臓ガン患者をサポートする“オータム・リーブズ・プロジェクト”も運営する。活動の詳細はwww.butchwalker.com
ライダース&デニムが彼の旅の定番コーデ!
季節を問わず、旅には必ず〈ショット〉のライダースジャケットとインディゴのデニムパンツ。このセットが、彼の旅コーデの基本。この日のデニムは〈アイモジン アンド ウィリー〉。インナーは爽やかさを出すために、必ず白T。ブーツは〈レッドウィング〉。トランクはヴィンテージで、そのうちひとつは、仕事の機材用も兼ねている
ジャン&デニムの姿がトレードマークのシンガーソングライター、ブッチ・ウォーカー。キース・アーバンやテイラー・スウィフトなど、多くの売れっ子ミュージシャンの楽曲を手掛ける、音楽プロデューサーとしても活躍中だ。ロサンゼルスとナッシュビルの2カ所に拠点を持ち、海外ツアーも多いためフライトは日常茶飯事。多忙なスケジュールの合間を縫っては、仲間と趣味のツーリングも楽しむというアクティブな暮らしを満喫している。そんな彼のバカンスは、革ジャンとデニムが似合うロックな旅! なかでも一番印象に残っているのは、アイルランドでのモーターサイクル・トリップだという。
「アイルランドの北部から出発して、国内で2番めに大きい都市コークまで、仲間とバイクで南下したんだ。旧い街並みを眺めながら、舗装されてないラフな道をひたすら走ってね。最終地点のコーク市街近くでは威厳のある古城に泊まったんだ。そこのオーナー夫妻は一流のシェフでもあって。彼らの土地で育まれた旬な野菜をふんだんに使ったご馳走を毎回作ってくれてさ。おもてなしの心と料理の素晴らしさに感動したよ。そういえば彼らは、トリュフを探し当てる専用の豚を飼っていたね。そんなことも覚えているほど、忘れがたい旅なんだ」
次に印象深い旅は、ミシシッピー州はデルタにあるクラークスデール。こちらもモーターサイクル仲間とツーリングで訪れたという。ここはブルースの歴史で重要な場所のひとつだけに、至るところにその面影がうかがえたそうだ。
「クラークスデールに到着した日はかなりひどい雨が降ってきて、歴史的なブルースクラブで雨宿り。バイクをステージ近くに置かせてもらいちょっと休憩させてもらったんだ。夜も雨がひどく降ったから、そこの経営者の自宅に泊めさせてもらったんだ。旅の予定は狂ったけど、ある意味ラッキーな旅だったよ(笑)」
旅慣れ大人の必須アイテムBest3!
〈TRAVELING MUST ITEM 1〉ハット
カウボーイ風のハットでミュージシャンらしく正装!?
どんなラフな格好をしてもハットさえかぶれば着こなしも格上げ。ともにオレゴンの〈ハブスタッド〉というブランド。バンダナを巻きつけて、カントリー風にアレンジ!
〈TRAVELING MUST ITEM 2〉チェックシャツ
ブランケット代わりにもなる使いこんだフランネルシャツ!
白シャツの上に重ね着したり、機内でブランケット代わりにしたりと重宝する〈ウェスタン・ウェア〉のフランネルシャツ。「かれこれ10年以上は使っている」という年季もの
〈TRAVELING MUST ITEM 3〉ナイフ
フルーツもカットできる小ぶりなポケットナイフ
〈ケース〉のポケットナイフは父から譲り受けた。
「旅先で買った果物をカットしたり、ロープやパッケージを切ったり。意外と旅先で使う機会が多いから必ず持って行くんだ」
心に残るバカンスBest3!
〈MY FAVORITE DESTINATION 1〉コーク in IRELAND
モーターサイクル・トリップの終盤で滞在した、アイルランドの南部に位置するコーク。
「草原にそびえ立つ古城を横目に走っているときは、映画のワンシーンのようだったよ」
〈MY FAVORITE DESTINATION 2〉クラークスデール in USA
バイク仲間と寄ったクラークスデールの伝説的ブルースクラブ、グラウンド・ゼロ。
「念願が叶った旅だったね。出演ゲストが残した落書きが至るところにあって、歴史を感じたよ」
〈MY FAVORITE DESTINATION 3〉プラハ in Czech
欧州の中で大好きな街のひとつ、プラハは、ライブツアーで立ち寄り。
「街のアンティークショップから出たときに偶然気球を発見してさ。思わずシャッターを切ったよ。絵になるよね!」
雑誌『Safari』6月号 P294・295掲載
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