高野邸/2LDK/92.24㎡
玄関を入ると木製パーティションの上下のガラス部分から光が差し込む高野邸。パーティションを回り込むと、大きなふたつの窓から陽光が満ちるLDKに迎えられる。約30畳大のゆったりとしたLDKは、艶感のあるパーケット床に美しい家具がゆったりと配置された包容力のある空間だ。
「家では夫婦で一緒に過ごすことが多く、共通の友人も多いので、とにかく広いリビングを希望しました」と高野さん。専有面積の広さが気に入って購入した築20年の4LDKをフルリノベして2LDKに。さらにデザイナーからの提案で、移動するための廊下をなくして居住空間を広くした。個室へはリビングからアクセス。玄関とLDKの間は、パーティションで緩やかに空間を分けつつ、来訪者からの視線はしっかり遮る仕掛けだ。
さらに空間に広さ感をもたらしているのが、統一感のある色使い。夫妻の好きな赤みのあるブラウンカラーで床や建具を塗り揃えてもらい、家具類や、〈ストッケ〉のチャイルドチェアもダークブラウンを選択するなど、デザインの違いを遊びながら、素材の質感を物語る深い赤みのあるブラウンをセレクト。アクセントカラーとして黒のインテリアを絶妙なバランスで採用し、落ち着きを醸している。キッチンは、インテリアに馴染む落ち着いた色味のタイルで、パリの蚤の市で買ったティーセットや薩摩焼の器など、少しずつ買い揃えた食器が個性を放つ。
ちょっとした小物を飾れる棚をあちこちに造作してもらうなど、暮らしを楽しむしつらいとともに、掃除のしやすさにもこだわった。掃除機を動かしやすいフラットな床、洗面室だけは水ふきがしやすく目地なしで汚れがたまりにくいマーブル柄のフロアタイルを選択している。休日には友人ファミリーなど10人余りが訪れることもある高野邸。誰もが長居したくなる、大人のリュクス空間だ。
「90㎡以上という広さが気に入って購入した物件です。広い分、奥行きがあり玄関側は1日中、照明が必要な場所になるはずでしたが、パーテーションやガラス使いで家中に光を取りこめています。ソファに座って子供と遊んだり、映画を見たりするのが一番好きな時間です」
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※『Safari』6月号246〜247ページ掲載
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photo : Takafumi Matsumura text : Kuniko Nakajo