【マッツ・ミケルセン】ミステリアスな雰囲気に、独特の色気! 映画界で今最も替えがきかない男!
“北欧の至宝”、マッツ・ミケルセンが『Safari』の表紙に初登場。ポーカー中に血の涙を流すボンドの宿敵役や、闇の魔法使い役など魅力的な悪役を演じ続け、いまや世界的スターとなったマッツ。唯一無二の存在感を放つ彼の最新の仕事とファッションに迫る!
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- 今月のシャイニングスター! vol.10
[マッツ・ミケルセン]Mads Mikkelsen
●本名:マッツ・ディットマン・ミケルセン
●生年月日:1965年11月22日
●出生地:デンマーク・コペンハーゲン
●国籍:デンマーク
●職業:俳優
常に次回作が待ち望まれる俳優、マッツ・ミケルセン。その人気は世界に広がっており、日本にもファンは多い。昨年12月には東京コミコンに参加し、大勢の来場者との交流を楽しんだ。
かねてより「いい作品との出合いが待っているのなら、どこへでも行く」と宣言し、欧州のみならずハリウッドでも意欲的に活動してきたマッツ。その多忙な日々は今年も続きそうだが、“いい作品”との出合いが多いのもマッツ・ミケルセンの存在あってこそだろう。
まもなく日本公開される『愛を耕すひと』はアカデミー賞国際長編映画賞のデンマーク代表に選ばれ、バラク・オバマ元米大統領が毎年発表する“お気に入り映画”の1本にも挙がった。18世紀のデンマークを舞台にしたこの作品で、マッツが演じたのは退役軍人のルドヴィ・ケーレン大尉。監督は出演を依頼する際、「ジャガイモを育てる男の話だよ」と伝えたそうだが、特に間違った表現ではない。
本編では、寡黙なケーレン大尉がジャガイモすら育たなそうだった荒野の開拓にせっせと励む。その展開はシンプルながら深遠で、マッツの役者力が存分に堪能できるものだ。多くを語らず、時に粗野なケーレン大尉は決して好感度の高い人物ではないが、マッツは大好きな『タクシードライバー』との出合いを今回の役柄に重ねたという。
「若い頃に『タクシードライバー』を観て、驚いたんだ。好感を持てなかった主人公に共感できたかと思ったら、また嫌だと感じたりしたから。でも、それこそがリアルな人間というものだと思う」
ちなみに、『タクシードライバー』同様、『七人の侍』への愛も公言し続けているマッツ。いい作品に出合うためならどこへでも行くこと、役に確かな魅力をもたらすこと、そして『七人の侍』愛が深いことを考えると、日本の時代劇の中に彼を見かける日も夢ではないかも?
風格と気品が漂うワントーンコーデ!
〈ゼニア〉のグローバルアンバサダーを務め、昨年のミラノコレクションでは、モデルとしてランウェイを歩いたマッツ。彼の着こなしの特徴は、色や柄を使わないワントーンコーデ。〝普通〞になりがちな単色スタイルを素材の上質さ、ゆとりのあるサイズ感で大人の風格と気品が漂う装いに昇華させている!
ブルゾン、Tシャツ、スニーカーを茶で統一した大人のリゾートスタイル
オールブラックの装いもシャツをリネンにして春夏らしい印象に
ロングコートを羽織り、パリの街に現れたマッツ。色や柄を使わずとも、生地の艶とドレープで魅せる
こちらも黒一色のコーデだが、ジャケットはノーカラー、シャツはバンドカラーと、ディテールの違いで風格を生む
上質なニットポロ、ゆとりのあるスラックスをワントーンで
ハリウッドも認めたデンマークの“至宝”!
ダンサーとして活動した後、『プッシャー』で俳優デビュー。ハリウッドでの活躍も目覚ましく、『ドクター・ストレンジ』『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』などに出演。ドラマ『ハンニバル』のレクター博士役でも知られる。そのほかの主演作に、『アナザーラウンド』など。『ライオン・キング:ムファサ』では声優に挑戦した。
『愛を耕すひと』
マッツの瞳の演技に泣かされる感動物語!
ⓒ2023 ZENTROPA ENTERTAINMENTS4, ZENTROPA BERLIN GMBH and ZENTROPA SWEDEN AB 配給:スターキャット、ハピネットファントム・スタジオ
退役軍人のケーレン大尉(ミケルセン)は荒野の開拓に名乗りを上げ、その成功報酬として貴族の称号を望む。だが、待ち受けていたのは、非道な有力者や厳しい自然との闘いだった。監督は、『ロイヤル・アフェア』でもマッツと組んだニコライ・アーセル。●2月14日(金)より全国ロードショー
『偽りなき者』
キャリアベストの呼び声も高いヒューマンドラマ!
少女の作り話が原因で、変質者のレッテルを貼られたルーカス(ミケルセン)。仕事も友人も信用も失った彼の運命は……? 後に『アナザーラウンド』でも組んだトマス・ヴィンターベア監督の下、侮蔑や憎悪にさらされる男を熱演し、カンヌ映画祭男優賞を受賞。
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雑誌『Safari』3月号 P22〜23掲載
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photo by AFLO